少しだけ 面白くない話をさせてほしい

「日本人は貧乏になった」 という話なのだが・・・
実は、昨年より自転車を購入して思ったのだが 非常に高いものである。
それでも売れるのがわかるなというのは 高くても20万ぐらい出せば・・・とエラそうな言い方なのだが 実際車を買うとわかるのだが年間維持費がそれぐらいなのです。
つまり、車を我慢すれば自転車一台ぐらい・・・・
いや、車を買わないというなら携帯電話でもいいのです。
おおよそ、6千円から8千円ぐらいの支払いをしているそうなのだが それを12か月かけていると思って計算してほしい。
二年でそこそこのロードバイクが買えてしまうわけです。
自転車が流行るのはそう思えば 何かをあきらめると・・・・ という考え方でもあるわけです。
勿論、好きでという人が多いのは事実なのですが・・・・
 
で、先日ロードバイクを台湾から購入することになったわけですが
じゃあ6月には台湾に行くので 今度こそはフォールディングバイク(平たく言えば折り畳み自転車)と思うわけです。
幾つかの候補を見て 台湾での価格を調べてみると思った程に高くない。
やれやれと思って 行った際に持って帰るには・・・なんて 夢想してみた。
ふと現実に戻り カードで払えなかったらと現金の用意をしなければと ファイナンスのページで両替レートを見てみてびっくりなのです。
あれ??っと思うわけです。
頭の中では10万円以下で買えると思っていた自転車が12万円となっているわけです。
 
1ドルが100円だったころ 直近では4年近く前となるわけですが
丁度リーマンショックがどうだと言っていた時代だったような気がします。
そして、そこから数年前には日本は円高に苦しんでました。
国際的な競争力をどうするかに対して 悩み続けていたわけです。
勿論、リーマンショックもあってですが 徐々に景気は悪くなってゆき 平均収入が下がり アルバイトなど定職につかない(つけない)人たちが増えて「ワーキングプア」なんて言葉も出てくるほどに 統計に出ない部分も含めて(正社員給与の平均以上に収入は減っている)200万円年収なんて タクシー運転手の悲哀を話題にした番組まで出てくる。
そして、その状況は今も改善したわけではないのです。
そこまで来てもみんな何とか生きているのは 実はデフレも進んだからです。
480円の牛丼が290円になったのです。
30%程度の値引きが当たり前の状況なのです。
つまり、収入が30%減っても 物価が30%ダウンすれば均衡するわけです。
勿論、全商品ではなく 食料品を中心になので生活レベルは下がったわけですが・・・
その状況も今も続いています。
 
で、ここの所3か月ほどの円安なのですが
非常に日本経済に活気を与えて言います。
日本に好景気が戻ってくると。
まず、株価が上がったことは・・・・なんて経済の事をとやかく言うつもりはありませんが 株価が上がったという事は沢山の人が株を買ったので 購入するためには少しづつのプレミアがついていったわけです。
故に、一株500円のはずが2000円になったり4000円になったりと 上がるわけです。
という訳で 株価が上がるわけですが その株を買ったのは誰でしょう?
実は世界中のお金を持っている人で その中の日本人はそう多くはないのです。
多いとすれば日本の企業となるわけですが その日本の企業も株式を発行していて その株を買っているのは企業か海外のお金持ち(企業も含めて)・・・・
出は何故に海外の投資家がこんなに入っているかというと 今までに比べて日本の株が安くなったからです。
日本のブランドは高く安定していて それが安くで売っていれば買ってみたくなるわけです。
そんなに株が下がってたんだ・・・というのは事実なのですが それ以上になのが わずか昨年の9月には 1$=78円が 現在は98円になってしまったわけです。
つまり単純計算で2割引きになったのです。
それまでの株安と考えると3割引きと言っても良いでしょう。
じゃあ買っておくかとなるわけです。
ということで日本の株はどんどん買われて高値を更新し続けるわけです。
ところが 上がって換金する人の多くが外国人投資家となるのは企業は持っている株を売ることができないことも多いからなのです。
逆に言うと 儲けの何割かは海外の人たちの手に入っているわけです。
 
ふと我に戻って先ほどの折り畳み自転車の話。
2割以上高くなっているわけです。
単純にドンキホーテに買い物に行って 今日から定価販売ですと言われたらどうでしょう?
あの軽快な音楽が店内に流れていても魅力半減です。
今や海外に行く日本人はそういった状況なのです。
海外に行って物を買おうにも 100円で苦しんでいたころに比べて 給与レベルも下がっているわけです。
そのレベルとなると たとえば香港や台湾に行って会もをの仕様としたときに もう安いと思えないレベルになっているわけです。
つまり、海外に出ても 少し無理してなら買えるはずのものが買えなくなっているわけです。
 
ああそうですか、私は海外旅行に行かないから・・・・という人も居そうですが
日本の農産物の自給率はご存知ですか?
加工食品を含めると非常に高い割合に・・・・
それらは当然輸入という手段に頼っているわけです。
結果的にそれらは20%以上の価格となるわけです。
今上がってないじゃないか!!と言われそうですが それも当たり前。
購入そのものは約半年程度の前からの手配となっている場合が多く それが表れるのは上がり始めからだとそろそろ耐え切れなくなる頃です。
故にあちこちで値上げの報道があるわけです。
それがなお加速しているのです。
私たちは世界的に見ても 決して裕福なほうではなくなったわけです。
これは円で給料をもらっている限り仕方がないことです。
ただ、自らを世界に置くと すでにそういう状況にあると理解する必要があるわけです。
written by HatenaSync