世のすべての事には理がある

昨日は、一昨日と変わって 晴天です。
朝目が覚めたときから体がムズムズする。
勿論、自転車に乗りたいからだ。
でも、低血圧の私は 朝はエンジンがかかってなくてこのまま飛び出せばあっという間に貧血で・・・・
と、いうわけでいつも通り ゆっくりお風呂に入ってエージングです。
エージングを終えて 服を着て片づけてから Gusto君に乗って飛び出した。
目的地はまずは大阪城で そのあとY’s Roadの大阪店に向かってみようと・・・・
 
家を出て、ゆっくりと走り出す。
いつものパターンですが、出たすぐが最も元気なのは当たり前
その時に元気に任せて走り出すので 良い所を体があったまる前に使い切ってしまいます。
スポーツクラブの人にも言われたが 最初の10分はアップのために軽い運動をと言われている。
と、いうのも いつぞやにアップの時に足の回転速度に気を取られて ヘロヘロになったらその先の運動ができなくなってしまって 怒られちゃったので。
ともあれ、正直目をつぶって走っていても 徐々にペースが上がって行ってしまう難儀な性格なのです。
というわけで解決策を探していると いました目の前に走る自転車が!!
前を走るのは 「ミニベロ」と呼ばれる 私の乗っている700cと言われるタイヤサイズのロードバイクに比べて 少し小さいタイヤサイズの自転車の総称で多くは20インチのサイズのタイヤを履いた自転車だ。
タイヤが小さいので 加減速や小回りに優れる分 タイヤの外形が小さいので一周動いた時に進む距離が少なく ギア比で速くする方法はあるがギア比を上げても どうしても回転抵抗や慣性力で不利になる要素が多いのだ。
故に、気合の入った格好をしていてもそんなに速くないだろうと 後ろについたわけです。
 
前に走るバイクは見たことのないミニベロでした。
乗っている人は若そうで 背中に斜めに鎖でできたようなチェーンキーを巻いている。
オレンジ色の鍵には布製のカバーが付いていて文字が書いてある。
すでに 使い込まれていてあちこち消えているが 何とか読めてドッペルギャンガーと・・・・
なんか思い出すものが
いや、まあ以前にのった ドッペルギャンガーの590がフラッグシップなら こちらはスポーツタイプだろうと フレームの方を見ると550と書いてある。
なるほど っそれならやはり丁度良いと・・・・
この辺り 自転車の種別で人を見ている辺り修行が足りないとしか言えない。
 
信号が変わって、走り出したら小径車らしい軽快なスタート ただ、その速度が維持できるわけではなくこちらより早くギアチェンジの失速が来る。
このあたりは守備範囲の広い大きな自転車の方が有利なんだろう。
チェンジのタイミングでこちらが軽く速くなって、出し過ぎちゃいけないと踏むのを緩めた瞬間に 飛び出すかのように加速してゆく。
あわてて追いかける。
いっぱいの加速をしたら もう一度のギアチェンジの瞬間の少しで追いついたような気がする。
で、そのまま追従するようにと思っても変速直後の飛び出しについてゆけない。
うんうん言いながら 追いついてみると巡航に入っているようで もう加速していない。
メーターを見ると32kだ。
まあ!!
この時点で白旗で 「自転車で判断してすいませんでした」と素直に謝りたい気分でした。
 
お判りと思いますが この時点で「アップは・・・」のくだりは頭おなかから消えていました。
ただ、ついて行きたいとなるわけです。
腕時計がかなり激しい音を出している。
今は腕時計をパルスモードにしているので 脈拍数が上がり過ぎると音がするようになっている。
設定パルスは140で47歳の私にとっては まあ平常軽い運動のレベルで それを20も越えた脈拍を刻んでいるので 当然腕時計はパルスに合わせて鳴いている。
160ほどの脈拍だ。
大きく深呼吸をして 息を止めて信号が変わるのを待った。
置いて行かれたら 追い上げるパワーが無いからです。
前の人も こちらに気が付いたようでちらっと後ろを見るでもなく 首を振りかけて途中でやめた。
まあ、これだけ後ろで息を荒らしていたらわかるでしょう。
 
そこから 改めてスタート。
今回は 遅れないように一つ低めのギアから合わせるようにスタートする。
型の動きに気を付けていれば ギアチェンジは想像できる。
遅れれば ついてゆくタイミングを失なうのだ。
前回、ロードバイクに Tyrellでついてゆこうと思った時に 覚えたことです。
独自の理論ではギアが合わなくなるのです。
スタートして、ギアが一つ二つと上がってゆき 4つ目ぐらいで巡航に入る。
正直、まだギアを上げなのかと苦しくなる。
それでもがんばって低いギアで引っ張る。
そうやって何とかついてゆく。
わざとなのか まれにバイクを倒して こちらに足元を見せてくれている。
緩やかに斜め前に蹴りだす足。ビンディングペダルが付いていてこちらはフラットペダルなので同じけりだしをするとペダルから足が離れてしまう。
それでも、土曜日にジムのエアロバイクで気が付いたのも同じ理屈で ひざをモモ上げの要領で意識して引き上げると思った以上に回転が楽に上がるという事。
それをもう少し進めれば ああやっているみたいに緩やかに斜め前に蹴りだせばいいのかもしれない。
と、いう訳でペダルの位置を頭の中で想定しながら緩やかにけりだしくるっと足を動かす様に意識してゆく。
「くるっ」と書くのは簡単だが なかなか回らなくて焦るが それでも見追う見まねでなんとかまわすと それなりに回り始める。
実はあまり前を見ていない。
順当に 足を押し出すことに意識が行くと足が軽く回る。
で、目の前に手のひらが開かれる。
「あっ!」と思ってブレーキをかける。
前の信号が変わって 止まったのだ。
手で、こちらに指示をだしてくれた。
信号で完全に止まる前に 大慌てでギアを下げる。
ガチャガチャ音がして恥ずかしい・・・・
 
また信号が変わって 同じように相手の動きに合わせる。
前より ひとつ前の信号での発進で覚えたのでギアチェンジは 予想の範囲で回転を上げてゆく。
巡航より前に足の回転数は一定の開店に上がり ギアを変えるたびに タイヤ半分ぐらい前に出て そのタイヤ一つ分ぐらい もう少し少ないか 半分ぐらい速度が上がる感じだ。
気が付くと その回転が前ほどつらくない。というか、このギアチェンジのタイミングが 妙に理にかなっている感じがする。
四つほどあげると30kn到達して そのまま32kぐらいで安定する。
そうやって同じ速度で走ってゆく。
そして、信号で止まる。
また、信号からスタートする。
まるで、同じチームの人に引っ張ってもらっているように。
 
前に注意が行っているので じつはメーターを見る余裕が無い。
少し軸をずらして 前だけは見ながら動きを見る。
すこし、蹴る足を腰を動かすほどではないが 前に出しているし 足首は思ったほどに動かしてない。
同じように 体の軸をずらしてみる。
体は動いていないが 軸だけ動かしているような感じだ。
肩の力をもう少し抜かないと 肘が張っている。
もう少し内にすると 風が優しくなる。
「あっ、速い!」っておもってメーターを見ると38kに達する。
 
腕時計は鳴りっぱなしなので体にやさしいわけではなさそうだが どこかに力を入れている感じではない。
そして、驚いたのは口が開いていないこと。
変な言い方なのですが 普通に鼻で息を吸って鼻から吐いている。
不思議な話をしているわけではなく 口を開いて大きく呼吸をする必要が無い状態だという事です。
つまり、呼吸が全く荒れていないのです。
まるで、部屋の中で座っているときのよう。
実はあれているのでしょうが息を切っている状態ではない状態であることは確かだ。
実際、160に近い脈拍数だから。
 
大阪城公園の入り口で 先導してもらったドッペンギャンガーさんとは別れた。
中に入る前に 少し一人で走って見たかった。
前に走っていることをイメージして スタートからゆっくりギアを変えながらスタートする。
我慢と言うより足の開店を待つように緩やかにスムーズに加速する。
二つ、三つそして四つ
これで、30kまで速度が上がる。
同じなんだ、一人でも走れる。
環状線を一駅そのまま走ってみた。
 
そうなんだ、結果どれが良かったかわからないのですが 10分ほどの間一緒に走ってもらっただけで 息があれてようやくついて行った速度に 走りながらくしゃみができるほどに普通に到達して そのまま走り続けられるのだ。
自転車に乗るってことは 科学だと思う。
でも、今まで乗ってきたから普通にできると思っていたのですが 実は必ずしもそうではない事を学習した。
この走り方は先人が自転車の発達とともに見つけ出した走り方。
そうだと思う。
そして、それは私にも欠片だけでも 伝達されたようだ。
そして理に乗っ取れば 私にも走れるんだと・・・・
いい勉強をさせていただきました。


written by HatenaSync