Intel Insideって知ってますか?

Intelプロセッサーを使っているPCに貼られているシールにこれがあったわけです。
当時、ライバルとなるのが今もあるAMDや今は買収されてVIAブランドになったサイリックス等。
対抗してCyrics Insideなどともじったシールを作ったりもしていたわけです。
このシールが効果的だったのは、このキャンペーンが何か特別の意味を持っていたからではなく このシールを貼ることによって 生産メーカーがロイヤリティを受け取ることができたという点にあった。
例えば、CPUの販売価格が下げられるとか、TVなどの宣伝コストの一部をIntelが持ったりと 特典があったことから一気に広がるわけです。
その後は、テレビのCMの後に Intelの指定したカットを流すなどの方法を進めていたわけです。
 
ところで、現在Tabletが流行しているわけですが こちらのCPUはなんだか知っていますか?
勿論、このBLおgを見ている人なら SnapdragonだとかTigraだとか適当に答えてくれると思うのですが 一般の人に聞いてみたらどうでしょう?
Intelを知らない人はおそらくいないともうのですが「Qualcom」や「nVidia」を知っているかと聞くと10人に一人知っていればよいほうだと思います。
Intelはコンピューターが売れるたびに 自社の名前も宣伝したが、現在のCPUメーカーたちはそんな事を思っていないのだという意識についてちょっと驚かないでしょうか?
ましてやTI(テキサスインスツルメント)のOMAPなどと言っても 少し詳しい人でも置いてけぼりにするレベル。
じゃあARMはとなると これってCPUの会社ですか?となると思うのです。
 
IntelはCPUの命令コードx86を作った会社であり、その命令コードを実行できるCPUを作っている最大のメーカーでもあります。
既に一社独占と言っても良い状況です。
それに対して、ARMは命令形態や シリコンウエハ上の回路等を切り売りするライセンス販売が主な会社で、実際の製造は驚くほどに多くの会社で行われています。
そして、各社各様の拡張もなされています。
APPLEのSmartPhoneに入っている A5やA6というCPUも一応クローズなのですがこのルールにのっとって作られているのです。
勿論、拡張は独自で行われていて、特にAPPLEのものは専用のグラフィックプロセッサーを搭載したことで 他社にはない能力を持っているというのがAPPLE側の主張です。
Samusungも独自でプロセッサーを作っているのですが これも同じルールの上に成り立っています。
つまり、命令形態と製造がまったく別のところが行っているという点が特異なのです。
 
それでも、製造数の多い所と少ない所で格差が出来て 自社の性能を・・・・と言いたいところなのですが なかなかそれも言い切れません。
と、いうのはたとえばSmartPhoneようにターゲットを絞ってみましょう。
新しい性能のSmartPhoneが登場するときにQualcomのSnapdragonというCPUの名前が良く上がってくるのですが これは機能的に他の選択肢がなくこれを選ばざる得ないという理由から選ばれる場合が多いのです。
Samsungにおいてさえ 最新機種では自社製のプロセッサーでなく Qualcomのものを利用することが多いのは なかにベースバンドチップと呼ばれる 通信用のチップが内蔵されていることが多く そちらが得意なQualcomはたとえばLTEの登場とともにLTE対応のチップを用意していて そちらの内蔵された唯一のCPUとして選ばれざる得ないという状況となってしまうわけです。
同様に、他の用途になったとしても 付加されている機能の部分の違いで 選択肢が決められてしまうわけです。
故にたくさんのメーカーが ある分野でのお山の大将となっているわけです。
CPUの部分に関しては機能の一部としてしか認識されていないという状況となってしまうわけです。
ただ、Tabletなど通信機能を持たないものとなると 多くのメーカーのものが同一市場で鎬を削るという状況にはなってしまうわけですが・・・
 
IntelのCPUはコンピューターそのものであり それが性能を決めるキーでもありました。
それが、ARMのものではそれだけでは性能を決めるという決め手にはならなくなってきたのです。
そんな事よりもLTEのどのバンドに対応していますかなどなのです。
その中でQualcomは多数の通信方式をサポートしている事から SmartPhoneの世界では強者となったのです。
何故、Qualcomが・・・なのですが CDMA方式を当初出していて、3G全盛となってW-CDMA方式が全盛となって W-CDMA方式の通信チップだけでなく CDMAたいぷも作り続けざる得ない状況が 対応機種の多い通信チップの製造につながっていったわけですがこれは世の中解らないものです。
また、CPU事業に早くから進んでいたということもあるでしょう。
Intel式の プロセッサーの性能が良ければ・・・というnVidiaなどに比べて 優位を保つことになったのは CPUの性能だけでない部分が大きな武器になったことは間違いありません。
 
会社名が有名でないから・・・・ということは必ずしも正しいことではありません。
Intelが巨大企業であることは間違いありませんが いつもでもCPUのトップではありえないということなのです。
数量だけならARMのほうが多く出荷されているわけですから。
じゃあ、あの宣伝は・・・・
 
宣伝を見ても 時代の変化を感じる今日この頃なのですが。


written by HatenaSync