石を投げたら・・・・ 4人に一人は・・・

このタイトルを見て、おおよそ想像されるとしたら中国の人口の話。
世界で40数億人に対して、中国は10数億人
もし、世界中の人を地域など考慮せずに混ぜ合わせて石を投げると その確率で中国人にあたるというたとえです。
それぐらいのマンパワーこそが 世界が中国に対して持つ感覚なのです。
そして、同じようなたとえを よく独占的な企業に対して行います。
現在でもそうですが 台数が減ったとはいえ巨大市場のPCなのですが 10台あると9台はWindows OSなのです。
つまり石を投げると9/10の確率で WindowsPCにとなるわけです。
同様に、数年前であれば石を投げるとタイトル通り4人に1人の確率で持っていたのがNOKIAの携帯電話なのです。
 
Nokiaフィンランドの会社で 携帯電話の巨人と言われた会社です。
今でも各国にNokiaの看板は残っていますし 途上国であれば小型の安価なNokiaの音声電話機が良く使われています。
昔からで キーボードの付いた折り畳みだったりストレートだったりと 現在のBlackBerryのような形態の電話機もたくさん出しています。
Qwerty付きとなると 多くの国ではNokiaの端末のことを言ったわけです。
で、その会社が昨日の発表で 携帯電話部門をマイクロソフトへの売却となったわけです。
 
理由はいろいろあって
まずは、現在のSmartPhoneの波に乗れなかったこと。
独自OSに拘って セキュリティの高さや過去の端末との互換性等に拘った 「正しい」進化を行っていました。
それ故に、新しい価値観やインターフェースの受け入れが遅れ
新しい感覚を持ち込んだiPhoneや、貪欲に新しいものをどんどん吸収していったAndroid等の後塵を拝むこととなったわけです。
そして、そこから迷走が始まります。
新しいOSの開発もそうですし、販売チャンネルの刷新、パートナーの選択など いろいろと方向性が変化してゆくわけです。
この時期に私は端末を購入していません。
 
その後、遅れを取り戻すパートナーとして選択したのが マイクロソフトです。
マイクロソフトはSmartPhone向けのOSの刷新(とはいえ 既に発売済みでそれのモディファイ)のパートナー企業としてNokiaを選択したわけですが・・・
今もって、Nokiaの再びの隆盛を取り戻すことはなかったのです。
そして、昨日の発表で その部門の売却を決め 携帯電話=Nokiaと呼ばれたブランド名は今のところ残っているが 今後どうなるかはわからないわけです。
当然、S60やS40と呼ばれた独自OSのその後も不明なわけです。
廉価版端末の、小さなアプリケーションを動かすベースとはなっていたのですが 中華端末の廉価版の1万円を割る端末たちがそれらに置き換わってゆくのは時代の流れとも言うものでしょう。
 
いくつかの悲しいことがありあります。
最後まで期待させてもらって 無くなったOSや、ストレート型のキーボード付き端末の将来。
そして、あのポップな色使い。
ヘッドセットなどもすごく好きだったのですが・・・


written by HatenaSync