すでに こちょこちょ書いても誰からも言われないような 時効に近い話だから書くのだが・・・

現在、光ファイバーの工事が一般化して 約半数が入れ替わったとも聞きます。
それ以前はADSLが一般的だったのに変わってきたという状況です。

光ファイバーによるインターネットは メガを超えてギガの世界に入っています。
専用の光ファイバーケーブルが施設されて・・・んわけですが 考えてみれば非常に贅沢なことで 家まで専用に線を引いてくれて3000円台とかって値段的には驚くべきレベルに入っています。
もちろん、これは初期の間だけで 知らない間に値上がりする部分があったりと この価格体系には難しい部分があるわけですが・・・
もちろん、そういったことができるのは 各基地局まで驚くほどに高速なインターネット回線が施設されていることが条件で 場所によってはリピーター、ハブ等を設置してのバックヤードの用意が必要なことからイキナリは進まなかったわけです。
その点、電話線をそのまま使うADSLは 基地局まで高速なインターネット回線が施設されれば その基地局の抱える電話を持っているユーザーすべてに販売することができるというお手軽なインターネット環境だったわけです。
ただ、それにも制限があったわけなのですが・・・・
 
ADSLの制限は、その電線にあります。
LANケーブルのように撚り対線を使っているわけではない ただのケーブルでの施設なので アナログならよいのでしょうがデジタルな信号を通せるほどの帯域を持っていません。
電話線は Cat3という規格で作られているもので Cat5e以上を要求するLANの仕様に鑑みても性能が高くないのはわかるでしょう。
そのCat5eのケーブルにおいても 1000Mのデータ量のネットワークを100mという限られたエリアにおいてのみ成立させるわけです。
ならば 基地局から2k範囲と言われたADSLの成立がおかしいじゃないかとなるわけですが 実はおかしくなくて電話線の電圧が高いの遠くまで届くという理屈なのです。
そこまで簡単ではないのですが・・・・
 
電話局から家の近くの電柱までの配線なのですが こちらは定期的にメンテナンスされている電線なのでまだよいのですが
基地局内の交換機等は対応をうたっているものの その年式によってこういった信号を透過する性能が大きく違っているのです。
公平なサービスを・・・という基準点から劣る話なのですが もう、ADSLで速度が出ないなんて騒ぐ方はいらっしゃらないと思うので 書いてみたりするわけです。
ちなみに、携帯電話でも同様にLTEのエリアでないところでは同じお金を払っても3Gno遅い通信を使わなければ・・・と同じことは起きるわけですが この場合は移動できる端末なので その範疇から逃れるわけです。
でも、住む場所によって変えることができない 固定電話の場合はちょっと問題があるのです。
「いや、うちはNTTではないから!!」という話があったとしても 家まで線を引きに来てくれましたか??
多くの場合は電話局内から自宅までは同じ線を使っているために 同じことが起きてしまったわけです。
インフラは電話線を使うしかないという時代だったわけです。
 
いま、フレッツ光をしきりにテレビで宣伝しているわけですが ADSLのころに フレッツADSLの宣伝をしていましたか?
してた覚えがある!という人は 見返してもらうとわかるのですが 当時はプロバイダーがフレッツ回線を使ったADSLの販売を宣伝していたのです。
いまは プロバイダーはどこでも良いからフレッツ光を間の回線として使ってほしいという宣伝をしているのが違うのです。(もしかして 大々的にやっていたらごめんなさい)
というのは 光回線は 電話と共用できないことからすべてが新設の回線です。
いまから整備済みのインフラに設備投資を含めて商売として戦うのは非常に難しいのですが、これからヨーイドンでスタートするなら 五分五分なのです。
電力会社やケーブルテレビの回線が入ってきて 過当競争に入って今までのようにどれが売れても 回線は自分のところという事がなくなったわけです。

ADSLの話に戻ると
特に古い家では、長屋と呼ばれるような共同住宅などでは 古い古い電線を使われていることが多く
「紙巻き線」などという線が笑い話で使われていた なんて話が出たりすることもあるのですが
電線の導体の外側に 塩ビなどの樹脂で絶縁をした線を使うのですが、その絶縁体が樹脂や油分を染み込ませた紙で巻かれた電線が昔はあったわけです。
もちろん、電力線などではショートしたら燃えたりと危ないのと 容量が小さく現在の生活をするための交換で早い時期に無くなったわけですが 電話線は手回しで発電する時代からあまり変わってないのでそのまま使われているパターンもあったりするわけです。
そういった精度の低い線に そのまま周波数の高い信号を流すわけですから 性能差は家の配線次第という話もよく合ったわけです。
もっと顕著なのは 同じ収容にISDNなどがあると共振して使えなかったりというパターンも。
 
すでに使うパターンはまれかとは思うのですが 今では壁に電話線を配線して そこに壁付け用の電話コンセントをつけるのが普通の工事ですが 昔は電話線をそのまま部屋の中まで引きこんでで脇に直接つながる(もちろん、電柱の上の線とは違う)レンタルで電話線まで借りている契約が多かったことなどもありました。
いまでは考えられないわけですが
宅内を配線する線は6φ〜6.5φの電線で これをコンセントに取り付けるわけですが コネクターの数が増えれば増えるほど性能が下がるので 直結して・・なんてことを真顔でやっていた人もいるわけです。
じつは、その線専用のモジュラープラグもあるわけですが

直結すると1Mぐらいすぐに増えたりもしたわけです。
でも、工事する人にこんな工事を依頼すると すごく嫌がられたりするので 知ってても言っていいのかななんて 書きかけて辞めていた原稿を見つけたので加筆してみた。


written by HatenaSync