お手軽さか 価格なのか??

PCの時代が終わって Tabletの時代に
よくこの日記でも テーマにする言い回しですが 以前書いた通りTabletも実はちょっと下火に。
10インチタイプで登場して 7インチが使いやすいとなって Nexus7が大ヒットとなり この世界が一般的になるのかと思えば そのライバルはほかにあってサイズの小さなSmartPhoneが4インチから次第に拡大して 6インチを超えるモデルが登場して 最近ではファブレットなどと呼ばれているものが登場します。
そうすると、6インチがSmartPhoneで7インチがTabletという区分けそのものがナンセンスなものとなり
ファブレットをもってそれを電話として使っている人は Tabletなど必要ないとなるわけです。
と、いうわけで Nexus7も 2013年モデルが出たあたりから失速が始まるわけです。
Tabletの世界は混乱を極めて、価格が維持できなくなったことと やっぱり10インチと 軽量で薄い10インチTabletが多数登場してくることとなるわけです。
 
もう一つの流れとして、Tabletが(この場合Android TabletiPad)便利なサイズとして定義した7インチクラスに PCが流れ込んできました。
以前のUMPCなどと同様で 小型でフル機能を持ったPCの台頭です。
Atomの新型プロセッサーで そこそこの能力を発揮して 小型でキーボードなどの余分な部品を取り除きタッチパネルに暫定的とはいえ対応したWindows8 OSのお蔭で非常にコンパクトなPCの登場です。
いままで、Windowsを使ってきた層には 今までのものがそのまま使える
Androidのタッチオペレーションになじめない層も含めて 制限のないWindowsPCを選択する層が出てきたわけです。
ICONIA から始まったこの流れは 顕著に市場に浸透し始めて 最近では新しいものであることもあって雑誌などでは WindowsTabletのほうが話題が多いぐらいなのです。
 
PCの復権か??なんてのは それこそナンセンスな話ではなんて思うのですが・・・
なぜなら、お客の選択肢が一つ増えただけのことで いいとこ3割程度のシェアを握った段階で頭打ちになってしまうというのは見え見えだからなのですが。
ただ、ビジネスユーザーにとってセキュリティが高く自由度のある この選択はありなのです。
 
PCの衰退は以前よりささやかれていたわけですが 
大きな理由の一つに価格があります。
下手をすると通信料金とバーターで無料で入手可能なSmartPhoneやTabletに比べて そういった契約はないものの10万円近いコストとなるPCでは消費者の財布のひもは開かないのです。
NET Bookのときに通信料込みで0円の購買で一気に売り上げが伸びたわけですから。
価格的に強みがPCを追い込んだといえなくもないわけです。
 
価格の大きなファクターに
CPUを含めてチープな部品で構成されているということです。
CISC系の豪華な仕様のCPUと異なり ATOMに近いARMのプロセッサーはクロック等のスペックは高くても 処理能力自体では同クロックではかなわないというおのが多かったのです。
それでも 1チップ内に 通信機能からグラフィック機能、高度演算チップ メモリーなどを同梱したパッケージによりコストはぐっと低く抑えられたわけです。
ストレージも8G等、Windowsを稼働するのに 最低限で動くだけの状態でも32Gは必要ですから その差もばかにならないのです。
あとは電源部分で、外部機器を接続できることが強みのWindowsPCは その制約ゆえにUSBのポートを必要として そのために電源をそれに合わせたものに拡大する必要があったのです。
で、最も大きな差は数万円となるアプリケーションの価格
特に、Officeと呼ばれるアプリケーションスイートの価格だけで Android Tabletが購入できる価格となってしまっていたわけです。
 
ただ、最近の流行の問題も含めてなのですが
やはり 業界は常に新製品を求め 進みやすい方向に進んでゆくのです。
最近のトレンドとしては もっとも簡単な新製品の企画は性能アップと呼ばれるように 他社と比較して明らかに良くなったとわかる性能面に最近まで鎬を削るわけです。
シングルコアはデュアルコアに。1年もしないうちにクアッドコアにそして オクタコアへの道を今は進んでいます。
PCがそうだったように 高速のCPUはプログラムの肥大化とより精細なグラフィックを要求し 結果的に そのバッファだけでも膨大になり 多くのメモリーを必要とするのです。
現在のフラッグシップ機は 2Gのメモリーを搭載します。
そして、プログラムの肥大化はストレージの巨大化を意味して 16Gは当たり前で32Gも珍しくないストレージ容量となりました。
逆にPCはARMに近い性能のATOMプロセッサーが価格帯的にも同じところに近づいてきて・・・・
って、よく考えれば ハードウエア的な価格的優位は揺らいでしまってきているわけです。
もちろん AndroidのハイエンドとPCのローエンドが線でつながったというレベルの話なのですが。
 
端末価格はもう一つの要素で決まるのですが ここしばらくのマイクロソフトはその価格を煩雑に値下げしています。
おおよそ、機能の低いPCを現てして 以前のNET Bookのような価格を提示してきて それ故に オフィス付の7インチWindowsTabletが3万円台で登場するのです。
それに比較するものを何にするかなのですが たとえばハイエンド側で Xperia Tablet Zを例に挙げると 実売価で5万円程度と決して安くないのです。
機能の比較はともかく これではWindowsを選ぶという選択が出てきてもおかしくないのです。
 
SmartPhoneもTabletに比べて性能が劣ったりはしません。
台数が出ることもありますし ライバルもはるかに多いので スペックの肥大化はTablet以上に進んでいます。
価格的にも10万円台の端末も少なくありません。
近日発売のGalaxy S5は12万との噂もたっているのですから・・・・
十分PCの買える価格ですし 大きく振れる金額でもないのです。
価格的な要素はすでになくて あと何が違うんだとなるわけですか・・・
 
いつも持っている、通信が常時使えるなどSmartPhoneの強みがあります。
そして、電話として考えた 使い方のお手軽さがある。
ゆえにこちらを選ぶのだ・・・という考え方に反対はしません。
じゃあ、振り返ってみて PCがすたれて Tabletが・・・と言っていたジャーナリストさんの意見はどうでしょう?
Androidは安く PCは高いので使わないとかなんとか・・・・
以前ならともかく今ではどうなんでしょう。
相変わらず同じ主張の方も少なくなくて、時代の変化についていけてないのでは?って思ったりもするのですが。

written by HatenaSync