自転車のサドルを変えた

以前のGusto Launcherでは思った以上に体とのフィット感があったので、後継もGustoでと RCA2.1を購入したのだが 思った以上に派手な自転車でちょっと引き気味なのだが それと同時に前傾が強くなり 体への負担も増えた。
最も大きな問題が 上半身の筋力だがこちらは鍛えるしかどうにもならない。
で、もう一つが見た目の派手さなのだが これは恥ずかしいがどうにもならないのだ。
で、最後の問題として これは体に関することなのだが お尻が痛いのである。
 
自転車乗りの持病というかなんというか
以前まで表立って感じることはなかったのだが みんなが通る道を通っているといえばそういうことだろう。
で、たちが悪いのは小銭持ちなのですぐにお金で解決しようとすること。
ネットで見ると3000円ぐらいからでサドルが売っているので いくつか試して・・・なんて思ってみたわけだ。
同じメーカーで同じような形をしているにもかかわらず 価格ランク的に数種類あるものが普通のようで メーカーのホームページを見ても大した違いはない。
PCのようにスペック勝負なら選ぶこともできるわけだが これは無理だと諦めてお店に向かった。
こういったサプライは チェーン店のようなところかな?と Beckonさんに向かった。
 
最近のサイクリングショップはおしゃれたところが多く ブティックなのかと思えるような明るい内装で 自転車がびっくりするほどの台数並んでいる。
そのエリアを通り抜けて パーツなどが売っているところに。
で、壁一面に並ぶサドルを見て 今日はお疲れさまでしたと帰りたくなったが 負けてはいけないと日間にも立ち向かうために 店員さんに聞いた。
下品な話ですが 股間を指さし 「ここが痛いんです」と
呆れられるかと思えば、普通の対応だったのでいかに多いかがよくわかる。
 
店員さんは待っていましたとばかりに語り始める。
こういうところがこう痛くなるとか教えてもらって いくつかの選択肢が・・・と思っていると いきなり一択となった。
「ASTVTE SKYLINE VT」というもの。
正直 複数の候補を出されても困ったわけだが一択というのも困ってしまうという気持ちも分かってもらえるだろう。
値段も2万円弱と 私にしてみればそこそこの価格だと思ったのだが 後にこんなもんだと教えられることになるわけです。
薄く見えるが クッション性も高く 座る部分が平坦で 狭いながらもポジションがかえられる。
他社の そういった痛みに対応したサドルに比べて自由度が高く何よりもかっこいいというのが特徴のようだ。
RCAの写真を見せて こんな感じだけどどうかな?とってみると「ばっちりです」という返事が返ってきてしまう。
何よりのおすすめポイントは自分がこのサドルを使っているということだったのでもうそれに決めてしまおうと買って帰ったわけです。
 
たかだかサドル・・・・と思っていたのはむかしはビニール袋に裸で入っているものを知っている程度だったからで こちらは立派なかっこいい箱に入っていて 全くの別物。


シリーズの中では もっとも廉価なモデルであるが 作っているのはイタリアでハンドメイドらしいのでこの値段はしょうがないのであろう。
詳しく見てゆくと なんとレールはチタンでサドルを支える骨の部分にはカーボンまで使っている豪華仕様なのだ。
で、今までのサドルと重さを比べてみると 今までのものが250gに対してこちらは196gとかなり軽くなっている。


まあ、私がご飯を食べただけでこれぐらいの差はすぐに出るのだが・・・
イタリア製ということで結構派手なデザインで 黒いサドルなのに裏は赤というまあ見えないだろうと思って買ってはみたが お店の派手なものが並んでいるところで見るならともかく 単体で見ると目が痛くなる派手さなのだ。(左が旧タイプサドル)

で、つけてみてなのだが
つける前、標準のサドルには この自転車のメーカー名である「Gusto」の文字が入っていて純正感抜群の非常にしっくりするスタイルなのだった。

ところが、付け替えてみると自転車そのものが違うのかというぐらいイメージが変わる。
よくよく考えたらわかるのですが 身長が182ある私が乗る自転車です。
当然車体そのものも最大のものを購入しています。
そして、椅子を取り付けるシートポストもかなり高めに出していて私の腰を軽く超える高さにあるわけです。
そこに、水平になっても全体でみれば前傾したサドルを取り付けてみて その姿を後ろから見ると・・・なのです。



自分の家の玄関にあるわけですが 自分の自転車ではないような感覚・・・
とにかく、私の感覚ではまるでレースに出る自転車・・・・
こんなのに乗って表に出るの??って感じです。
そういえば自転車屋さんのお兄ちゃんは 写真見ながら笑っていたっけ。
 
乗り心地は悪くないのですが、実は今までついていたサドルもクッション性があり柔らかさはあまり変わらないのですが 何が違うのかとにかく足が軽く感じるわけです。
もちろん、ちょっとずつ亀の歩むスピードぐらいは成長しているからかもしれませんが 足がまわしやすい形状をしているような気がします。
痛みに関しては 正直お尻の痛みは増したかもしれません。
これは座り方が変わったことに影響があるかもしれませんが 徐々にお尻の肉が落ちてきて痛くなっているだけかもしれません。
ただ、股間の痛みは激減というか感じていません。
何よりいいのは腰を起こすことで座っていることが楽になるという面白い作りで どうしても腰から前傾してしまう私の座り方を矯正しようとされているようです。
 
とにかく、これで一つの不安点はなくなった。
同時に、お尻がどこまで持つのだろうという怖さもあります。
なにより、この姿で外に出るのが恥ずかしい。
もちろん、軽快にまるで風のように走れて ほかの自転車を抜いてはっと抜かれた人が前を見て 私の自転車のサドルの裏側の赤いところが目に刺さるように見えて、ああ あれならしょうがないと思うレベルにまで至れば 格好良い一言で済むのでしょうが、あの赤いのかっこばっかりでちっとも前に進まないって見られるとすると・・・・
車のキャリアに乗せて 颯爽と降りてあたふたしていたりするのも・・・
うれしいような 悩みが増えたような・・・