Bitcasaにやられた・・・・

「Unlimited」をキーワードに ネットワークストレージとして名前を売ったBitcasaですが、そのUnlimitedに終止符を打つこととなった。

SmartPhoneやPCを複数台使う私にとって
SmartPhoneやデジタルカメラを複数台使う私にとって、でもいいのだが ネットワークストレージは非常に有用なものなのです。
もちろん、通信という問題はあるのですが それでも、あの写真をどこに置いたっけ・・・・と悩むことを思えばネットワークストレージに常にバックアップを行いそれを参照する形のほうが便利だったのです。
UnLimitedは複数のストレージプロバイダーであったのですが、速度的にかなり遅いものが少なからずあったこと 1ファイルのサイズに制限があるものなど様々で その制限の少ない(速度的には結果ぼちぼちだった)Bitcasaを選択した。
年間US$99(当時1万円弱)で比較的ローコストだったということもあってのことだ。
 
以前にも書いたが、私はPCでテレビの録画をしている。
非常に適当にキーワードを入れているので 何故とられているかわからない番組もあって
同じ番組でも興味がある回とないのとかで見たり見なかったり
そうすると、無作為に撮られた録画を選別し処分するのがめんどくさくなっていたので そのままネットワークストレージに自動的に送り込むという使い方をしていたのだ。
10月初めの段階で それは12Tにも膨れ上がっていたがこれは約二年間でのことなので それなりの容量となってしまったわけだ。
まあ、ごみといえばそういえなくもないのだが・・・・
ただ、前述通り SmartPhoneやデジカメのファイル 特に写真などはゴミなどではない。
撮影した写真は ネットワークストレージに置いているから故障しようが 新しい端末に変えようが私は何を気にすることもなく簡単に初期化して新たな端末に進んだりできるわけだ。
結構この環境は 自分ではうまく構築できていると納得していたわけだ。
 
ところが、先日ここにも書いたが
Bitcasaが値上げをした。
UnlimitedをUS$99/年をUS$99/月という大幅値上げに踏み切った。
これは 12倍という大きな値上げとなったが 幸いにも既存のユーザーには今までの価格での提供という発表があってほっと胸をなでおろしたわけだが 先月i-Tune支払いのこの契約が 向こうから一方的に解約された。
慌ててサポートセンターにメールして問い合わせてみた。
いくつかのやり取りがあって、直接契約することで 契約継続にこぎつけたのは3週間前のことである。
それで、ほっと胸をなでおろしたのだ。
 
ところがの話の始まりは まだレビューのかけてないGalaxy Note Edgeの評価機をお借りした時のことです。
最初の設定として 撮影した画像などを抜き取るために この端末にもBitcasaの設定をしたら アプリケーションがなくなっていた。
Bitcasaというアプリケーションがなくなり、Bitcasa Driveというものになっていた。
そして、このアプリからは自分のストレージに接続することができなくなっていたのだ。
慌てて、BitcasaのHPに行ってみると ログインしようと思うと契約プランのアップデートを行ってくださいと出る。
そして、Unlimitedの契約形態はなくなったと表示された。
 
当然、3週間前に「今後も・・・」と話をしていた担当者に急ぎメールする。
どうなっているんだ!!
帰ってきた回答は「残念なお知らせをしなければいけない」というものだった。
詳しくはFAQを参照してほしいとURLが書いてあった。
非常に短い文章だったのは 個人としては非常に残念だという気持ちが出ていたのだろう。
定型的な感じではなかった。
おおよそ、Bitcasaの転送能力では 1.5T/月ぐらいが過去の実績だ。
私のストレージの利用が12Tなのでこれから始めると理論的にも8か月かかる。
私が連絡してそれがわかったのが10月22日で彼らのスケジュールでは11月15日に新しいサーバーだけにして古いサーバーはシャットダウンするということだった。
プラン変更を行わない限りデータはすべて消失してしまうということだ。
 
で、新しいプランなのだが
最大でProというプランが10Tという容量のものだ。
そして、今後一般会員と変わらず10Tで US$99/月というものとなった。
もちろん廉価なプランが用意されて 1TでUS$99/年というもので これぐらいならフリーのストレージでもあるのだ。
ちなみに、私は12Tのストレージを使っているので 最大のプランを契約したところで2T不足して 1.5T/月の転送量では22日から15日までというひと月に満たない期間では保護することすらできないのだ。
こんなふざけた話はないと 当然抗議をするわけだが
前回よりメールでのやり取りに対応してくれている彼は 謝ることしかできないという状態なのだ。
 
すでに時間がなさ過ぎて
度のデータを本当に救い出せばよいのかなど 判別がつかない。
その影響かどうか サーバーのレスポンスも落ちすぎていて うまく探すこともできないのだ。
多くの顧客は移転を始めているというが それこそふざけるのではない
ストレージプロバイダーが預けてあるデータを盾にとって 大幅値上げをするというのは商売道徳上許されるものではないし
もし、現在の新しいプランに無理やり加入したところで 同じような政策をいつ取られるかわからないという 危機感を持って利用しなければならないのだ。
 
現在も抗争中だが おそらく良い結末を迎えることはないだろう。
日本で何人が使っているかはわからないが はっきり言ってBitcasaを利用してはいけない。
今後 私と同じ思いをする人をこれ以上増やしてはいけないと思う。
今後の保証もおそらくない。
ここまで思い切らなければいけないということは それほどに追い詰められており 潰れてもおかしくないという状況にあるのではと思う。
なので、私がこういったことを書くのは珍しいと思うが 使うべきでないと断言するものである。