テザリング考

海外に行くと 現地でSIMカードを刺して使うというスタイルが当たり前になり 今回も香港で購入して使い始めました。

ただ、SIMカードを刺し換えるにあたりはやはりちょっと抵抗があるものです。

一つは、SIMカードで認証しているアプリがあることです。

全く動かなくなるものが少しあり、嫌がるものがもうすこし、そして、新しいSIMカードで認証したがるものです。

前者は、GoogleMicrosoftの認証システムで こちらは本人確認のできたSIMでなければ動かないわけです。

ゆえに、プリペイドSIMでいちいち書き換えていると煩雑すぎてめんどくさいのでそのままにしておくのがほとんどです。

二つ目はLineのようなパターン。

起動時にSIMを一応チェックするのと、一部の機能が使えなくなるやつです。

そして最後のが困るやつで、私の端末はXiaomiなので そのクラウドシステムなどがこれにあたり 日に何度も新しいSIMで登録しろと言ってくるわけです。

また、DSDSやDSDV(どちらも2枚以上のSIMかーどを同時に使えるタイプの電話という意味)などの機種を使っているので 設定を間違えると海外で通信通話をして 帰ってから悲しい請求書をもらってしまう可能性です。

 

最近は、二台電話を持っていることもあり 片方にSIMカードを入れて その端末をBTのモデムとして使い メインとなる端末は全くいじらないという使い方がほとんどとなっています。

このメリットは先ほどのようなSIMの入れ替えで 面倒くさい手続きが必要ないことと もしもがあれば一応 海外にいても電話が鳴るぐらいのことはしてくれるわけです。

一日中 出かけていることが多いので Bluetoothのモデム機能を使います。

多くの端末の場合 「Bluetoothテザリング」と表記されていることが多くて 設定画面のネットワークのポータブルホットスポット若しくはその他に区分される場所にあります。

何故か、日本の端末の場合料金プランとの兼ね合いもあり消されている端末も少なくないのですが・・・・

この機能を ONにしておいて あらかじめペアリングされている端末間なら接続するだけで機能が有効になります。

接続後はBluetoothを経由して インターネットへの接続ができるようになります。

この機能は 比較的消費電力の少ないBluetoothの接続を使っていいるために今までの端末でも1日は使える程度のバッテリーの持ち時間が確保できるのだ。

1台余分に端末を持っているだけで 日本にいるのと同じように使えるメリットは大きいのです。

 

ただ、唯一の欠点は省電力であるBluetoothの速度で最大でも300kぐらいなので不満が出るギリギリぐらいの速度しか出ないわけです。

何をするにも一テンポ待たされる感があるのが あまり精神衛生上よくないのです。

特にWifiの接続環境があると 現地SIMカードの入った端末はCSLのWifiアクセススポットに接続して快適になったにもかかわらず 相変わらずBluetooth越しの端末は遅くて変わらないのは Bluetoothの性質上の問題なのです。

 

ところが、今回 途中でMIMax3という端末を購入しました。

Xiaomiの最新鋭のミドルクラス端末の一つで 6.9インチという 一般的に言うファブレットに分類されるべき端末です。

その端末にSIMカードを入れて使い始めると少し状況が変わるのです。

 

Bluetoothにはいくつかのバージョンがあります。

現行多いのはBluetooth 4.xというもので Bluetooth LEというLow Energyをうたったものと登場したどちらかというと省電力をメインにした改修のバージョンです。

その前の3.xは速度を上げて 2.xは多くの機械への互換性が上がったバージョンでした。

3.xで速度は上がったのですが それでもWifiなどに比べると早いというレベルではなかったのです。

で、今回のMI MAX3に搭載されている Bluetoothはその次の規格 Bluetooth5.xを搭載したものとなります。

今回の変更点は やはり速度アップでしょう。

最大2Mの通信速度をかなえることができるようになりました。

ほかにも Wifiでは最近話題になっている 複数の端末間で相互通信する「メッシュ」にも対応するようになります。

Bluetooth 4.0以前では最大1Mなのですが 前述通り300Kぐらいが最大だったのですが Bluetooth5.0になれば600Kぐらいはとかわいい期待を持っていたのです。

もちろん、片方だけではだめで 接続する側もされる側も両方Bluetooth5.xの端末である必要があるわけです。

 

で、香港で繋いで外出しました。

そして、環境が悪くなるように MI Max3にはAPT-XのBluetoothヘッドホンを接続して音楽を流しっぱなしにしてみました。

で、接続相手である MI Mix2sからインターネットに接続します。

最も公平な相手であると思われる GoogleのSpeedtestに接続してみると ダウンロードが1.4Mぐらい出ている。

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遅いと思うかもしれませんが SmartPhoneでお昼休みや夕方5時ごろに電車の中で測定したとすると そう違う値が出る速度ではないのです。

今までの速度300kとすると実に4倍の速度が出ているのです。

ヘッドフォンで音楽を聴きながらとしても・・・・

 

ちなみになのだが、MI Max3は6.9インチの大型液晶を持っているのでかなり大きな端末で そのおかげで大型のバッテリーも搭載していて 5500mAという普通の二倍近いバッテリーを搭載している。

それでも220gとかなり軽量にはできているのです。

ゆえに 朝から出かけて19時ぐらいまで地図や切断しなかったモデム、音楽プレーヤーとして使っても ホテルに帰るころにはバッテリーは60%残していたわけです。

音声の通話を主に考えない限り カバンの中に仕込んでおくのに十分なものだったのです。

そして、それでも 前述のような速度でモデムとして動いてくれたのです。

 

海外でプリペイドSIMカードを使うにあたり

電話番号を相手に知らせて連絡を取るならともかく IPでやり取りするSNSが多くなった今こういう選択もありかなと。

そういえば、日本にいても電話なんて一週間に1回ぐらいしか携帯で話さないかなと思って・・・・