1709という言葉を最近よく使う

最近、略称というかなんというか 1709という言葉をよく使う。
出入りのベンダーとの話などにおいても これで話が通じてしまうからなのだ。
正式には「Fall Creators Update」なのだが、長すぎて使う気にならなかった。
一時的には 海外で「FCU」なんて略称も使われていたようだが ネットの記事を見ていても 掲示板を見ていてもほぼ1709になっている。
 
おそらくなのだが ここまで書いても一般の方には 何を言っているかわからないという状態だろう。
Windows10のOSアップデートなのだが、そもそも アップデートに名前を離す意味が分からないと思う。
これは Windowsの新しい更新方針によるものだ。
 
Windows10は最後のWindowsといわれていて、バージョンアップは更新の形態で今のところ提供されている。
Windows8からWindows10に変更されるのと同様の変更が アップデートによって行われるということで そこで大きな変化が起きる。
OSの変更の時には いつも新しいOSで現在使っているプログラムが動くのか?という検証がひとつの作業となっていて どうしても古いOSを使いたくなる。
ユーザーにとってのメリットは常に最新のOSを使い続けることができるということで i-Phoneなどはそういうアップデートを行っている。
PCはそういう意味では 遅れていたのが追いついたともいえるわけだ。
だが、同時にデメリットもあって 大幅なアップデートに伴うアプリケーションの検証が必要になるのだ。
 
一応、PCの管理を行っているので当然その検証が必要になる。
いままでは 頑張ればアップデートせずにいれたり、アップデートするにしても新しいOSだからと前置きをして不具合を暗黙の了解でもみ消すことができたのだが 同じOSを使い続けていてアップデートで動かなくなるとたちが悪いのだ。
また、アップデートとなるとある時期に配信されて明示的にやっているわけではなく 普段ある小さなトラブルが時期に重なると 問題を難しくする。
特に古いプログラムなどで良く起きる問題は セキュリティ的にアクセスできないフォルダーなどが増えて動かなくなったり アカウントに紐づく権限で動かなくなったりするものがある。
Windows10になる前は、古い外部デバイスへの接続に多くの権限を必要とするために 管理者ユーザーで毎度ログインしておかなければいけなかったアプリケーションなどが 管理者権限での制限が強くなったため動かなくなったりもしたのだが その範囲が広がってきているのだ。
もう、外付け機器の古いものはいつ動かなくなってもおかしくない状態だ。
もう一つは、アプリケーションの中からプログラムを起動するものなどだが そもそものプログラムが無くなってしまって そのエラーで先に進まなくなっているものだ。
近いうちに起こるであろうその問題は PaintがPaint3Dに統合されるときに無くなってしまうことで 業務アプリでも障害発生時や記録の為にそのアプリを起動してスクリーンショットを習得したりしているのでどうなるかわからない。
 
故に、大型アップデートは名前を付けて その対応状況について確認する必要がある。
今回のものも登場した時にはアンチウイルスの対応が間に合ってなくて 自動配信の時には終わっていたが 最初の段階ではアップデートを行うとPCが起動しないという楽しい状態になった。
アップデート前の検証は PCを壊すつもりでやるしかなくて大変だし、アンチウイルス側もそのアップデートに関しては自動配信ではなく明示的にインストールする必要があったりして アップデートの時期を見据えて管理者は対応する必要があった。
ベンダーとも納入しているアプリケーションの対応状況について確認作業があるので 「アップデート」がどうしたという話となるわけだ。
この大型アップデートは2度目なので 前回におかしくなったのか今回からおかしくなるのかでどっちのアップデートと識別が必要となって 名前を付ける必要ができてきて普段は意識することもない OSのアップデート番号の1709という番号で区別を始めた。
3文字の英文字でもよかったが数字だと どっちが先だったかとかわかりやすいのが理由だったと思う。
自然と そういう呼び方になっていたからだ。
 
PCではと断りを入れているが i-Phoneでも同様のアップデートが行われている。
OS番号でOS9、OS10と識別した後で その下の.01等の数字で枝番を指定する。
だが、iPhoneのOS番号ですら周りの人には意識されていなくて 人によってはパケットを消費するからアップデートをしていないなどという人もいる。
 
アップデートに関することは昔からよく問題になる。
「セキュリティに対する意識が低いからアップデートせずに ウイルスなどに侵されたりするのだ」などと 有識者と呼ばれる人やメーカーの人は語っている。
だが、それによる障害の問題はあまり言われない。
アップデートそのものが負担になるから アップデートしない人たちがいるのはだれの責任だろうと話題にしないのだ。
私だって 1709という言葉を覚えたかったわけではない。
だが、覚えとかないと 長ったらしい名前を使っていると 仕事が遅れるぐらいの遅さになってしまうのでというかそれぐらいの登場回数があるから自然と覚えただけである。
これを覚えているぐらい 大変な作業を一般の人にまでさせようというのだから 問題も起きるはずです。
 
特に、業務用アプリケーションなどは十数年使うのも珍しくない。
その当時のセキュリティ対策と今と同じはずはなく もっと高度化している。
だから、それに対応した作り方だったり 証明書だったり アプリケーションの作成ツールを使うわけだが 開発が終わってしまっても使い続けているものなどを 一斉に淘汰したい なぜなら利益を生み出さないからと 小さな会社へのコスト増を迫ってゆくのかもしれないし、だから保守が必要なんですという ベンダーへの保護が必要だということなのかもしれませんが・・・