メディアの信頼性とチェック機構

電話というのは非常に失礼なメディアで相手の状況を考慮せずに連絡をするという方法を取ります。それ故に 即時性は抜群で信頼性も高く 特に携帯電話は直接相手に繋がるわけですから 連絡が届いていないということを考慮する必要がないわけです。
もちろん、内容に関しては言った言わないのもめごとはあるにせよです。
最近では、内容の確認が後で出来るようにFAXやE-Mailでの連絡がほとんどになっているわけですが FAXなんかでも相手に届いたかどうかメールで確認したという笑い話があるように メディアとしての信頼性がからなずしもたかくはありません。
特に、複数人のいるところでは 代表回線に来たFAXを誰かが仕分けるわけですが それがアナログならその遅延は無視できないレベルになっていることが少なからずあります。
そして、E-Mailですが 携帯電話と同様に人から人へと直接わたるメディアで信頼性は高そうに見えますが 実際にはたくさんのメールの中に埋もれたり、自動処理でSPAM扱いされたりとそれ以前に仕分けするのが自分なためにその処理能力は相手の能力に左右されて組織としての力が生かされないパターンが多いのです。
ゆえに、先の笑い話ではないですが メール届きましたと電話することになるわけです。
 
E-Mailの実際のメディアとしての信頼性なのですが いくつかの点で完全ではありません。
まずは、インターネットという共有路を使った伝送を行っていること。
伝送経路を特定しないのが特徴のインターネットゆえに 到達時間に保証がないベストエフォートであること。
故に、経路や相手のサーバーとの問題で下手をすると48時間程度の遅延が発生する可能性があること。(もちろん、サーバー接続を確認してエラーを出す仕組みはあります)
データそのものも 送信された通信の一つ一つにエラーチェックがなされて データに問題があった場合再送する仕組みがあるため到達そのものはかなり信頼性が高いのですが  再送がたびたびおこなわれ 到達時間が遅くなったりもするわけです。
FAXのように3回呼んでだめならエラーが出るという単純なものではないわけです。
FAXだったとしても 機器内にたくさんの送信待ちデータがあると それらが再送までの間に挟まって1時間を超える時間ののちに相手に送られてないというエラーが出ることがありますから それ以上ということなのです。
そして、消失の危険です。
 
他にも、インターネット上にはたくさん飛び交うSPAMやウイルスの脅威です。
同じドメインや同じサーバーにウイルスなどをたくさん送信する人が(もちろん乗っ取られて等)いたりすると そのドメインやIPそのものが到達できない制限がかかったりすること。
もちろん、ご認識も含めアンチウイルスのチェックに引っ掛かり削除されること。
SPAMと判定されて 普段の受信ホルダーに振り分けられずに気が付かない。
そして、SPAMではないものの あちこちで名刺を配ってまわると 必要のないメールがたくさん到着するようになり それこそ夜のお店で配ったりすると一斉に系列店から届いて大変な思いをしている方も知っていますので それらの中にたまたま同姓同名の方などがいらっしゃると タイトル見ただけで中身を確認せずに無条件削除したりという危険性もあるわけです。
10年も使っているメールアドレスだと 一日数百通のSPAMを受けることになるものの 告知する範囲が広がりすぎるので 変更もできないでSPAMでないSPAMと戦い続けるというのが朝の仕事となっている場合もあるわけです。
まあ、単純なパターンでは添付ファイルの容量が大きすぎるなってのもありますか。
 
ということでいろいろなチェックの仕組みを作ってみるわけですが 例えば受信開封すると自動的に開封を知らせるメールを送る仕組みなどで ほとんどのメーラーについている機能なのですが 実は使われていません。
セキュリティの関係で 送信したメールアドレスが実在するかどうかの確認に使われてしまうので 安全性の観点で切られていることが多いのです。
重要度の設定なども同様で、広告する人が送るときに 重要度を高く変身するように送ったりし始めるとそれこそ区別がつかないのわけです。
相手のメールサーバーも例えば間違えたメールアドレスで送ると エラーを出すものもあるのですが 中には無作為に同じドメインに対してたくさんおランダムなキーワードの宛先メールを送り そのアドレスが実在するか確認するBotなどがあることからいかにも受信したかのように偽装するサーバーもあります。
ついているはずで送ってもエラーも出ずに到着しないとかはあるわけです
結果的にメールアドレスを確認してごらんとかアドバイスすると・・・となることもあるわけです。

実は受発注をインターネットを介してという仕組みでは 大きな会社ではその貴家寧に気がついて WEB上に受発注の仕組みを作ってそこに入力してもらうような仕組みを作ることが多くなっています。
この場合、注文は確実に相手に届くわけですから。
コミュニケーションツールの場合 1対1のメッセンジャー型のものも使われます。
これらの場合は 到達しないを考慮する必要もありませんし 既読管理をLineのように管理することもできます。
SPAMにうもれて 発見できない可能性も少ないわけです。
逆に相手によって使い分けるとなると・・・ビジネスの世界では結構面倒なことにはなっているわけです。
相手のツールに合わせたアカウントや相手のWEBシステムに合わせた操作をしなければいけなくなるからです。
RPAなどが流行するのはその定型操作が人がやるには無駄な差g等だからだと思われます。
相手先のWEBシステムから来た注文を ログインして習得して自社システムで取り込める形に変形して登録するなんて作業はロボット操作でできる事ですから。
 
ではとなるのですが このネットワークに関しては非常に閉じた世界となります。
相手のことを本当に知らないと接続できないネットワークです。
たとば 新聞に挟んであるスーパーのチラシ。
無作為に送られてくる 広告でE-MailでいえばSPAMに近いものですが 生活という意味では今日はカップラーメンが安いから買いに行こうという購買行動につながるわけです。
自分にとって必要でないものが来るからすべてを遮断するというのは非常に簡単な解決策なのですが それは自分の世界を狭めることにもつながるわけです。
セキュリティと一般性、信頼性とチェックというのは同じ意味となり 自らの範囲を狭めることで安全になったと思わせといて 結果的に購買活動をAmazonにすべて握られてしまうとかあってもおかしくないことになるわけなのですけど。