ごみの処理

ごみ問題は非常に大事な問題で 各家庭から出たごみは分別され 焼却処分後体積を小さくして埋められたりしているわけです。
理論的には、いくら体積を小さくしてもごみは出続けるわけですが いずれ埋める場所がなくなるという事は海がなくなるという事になるかもしれないのです。
勿論、ごみを出すには ゴミになるものを作るわけですからそれができなくなっていてとなるかもしれません。
ごみ問題は・・・・というようなことを言いたいわけではないのです。
勿論、核のゴミの話でも
 
ここでいうところのごみはデジタルデータのゴミなのです。
思い浮かべてください 自分のPCもしくはSmartPhoneを PCならダウンロードしたものやいろいろなテキストがそれこそ 十数年分眠っていたりしませんか?
PCの移行ツールなどで簡単に そしてこれまではHDDの容量は年々大きくなってきていたので 前のPCのデータは基本的に全部移行できたりしていたわけです。
それらは下手をすると見ることもないデータなのです。
それでも、空き容量がなまじあるので置き続けていることになっているわけです。
じゃあ、SmartPhoneはとなると そんなに容量がないから大丈夫と言いたいところですが 実は撮影した写真が意外に大きなデータになっていたりするわけです。
それも、端末だけではなく AndroidならGoogleCloud、iPhoneならいCloudなどにも置かれているわけです。
例えば、Googlecloud無いGoogle Photoは独自の圧縮形式となりますが基本的にはSmartPhoneで撮影したデータは自動的にクラウドに送られたりするのです。
じゃあ、その中に同じ写真がないのか?というわけなのですが 実際はあります。
例えば古い写真を端末に入れてみたいとなったときに それをダウンロードすれば新しい写真に早変わりする。
そして、それをトリミングしたり 加工すると・・・・・
同じ写真から作られた写真ですら無限に存在可能なのだ。
Snowのように顔を入れ替えるソフトなんかでもそうだろう。
その時は楽しいが、何か月もしたらこれは何だという事もあるだろう。
 
ここでいうごみはデジタルデータであるからどうかというものではない。
実際にGooglePhotoはGoogleが指定した圧縮形式で保存された写真に関しては 無制限に保管できる仕組になっている。
そもそも、消す必要はないのだ。
だが、物理的にはストレージを消費し続けていて それが電気も機器のメンテナンスコストも消費し続ける。
時折、端末内のデータを開けてすっきりしましょうなんてメッセージが出ますが これはクラウドストレージにあるので 端末内から消しましょうという事なのだが 消せば派生の同じ元から作られた写真の発生する件数が減るはずなので よくよく考えた案内だと感心するわけです。
ユーザー的には、端末内をきれいにしてありがとうと喜ぶところなのだろうが。
恐らく、これでいらないデータを消していけば ~年で氷山が消えるのを防げますとかポスターが張られてもおかしくないレベルで彼らのサーバーは電気を消費しているからです。
 
ただ、使う側も同じような写真がたくさんありすぎるのも困ってしまいます。
最近のSmartPhoneやデジカメは同時に複数枚の写真を撮影する機能があり 無制限に写真を撮影して その中から良いものを選んでゆくような撮影の仕方をします。
昔のフィルム時代のシャッターを押すのに必要だった覚悟を持っていない人が多いのです。
それらなど最も良い写真以外は消していいことがほとんどなのです。
あとは拡大しないとわかりませんが ピンぼけとか手振れとか。
最近では自動的にそういったものを削除するプログラムも出てきています。
クラウド上でも Googleアシスタントがこれとこれ同じじゃないとか言ってくるのも時間の問題でしょう。
そうすることで自分の写真をすっきり整理することができるわけですから。
実際にアシスタントでは 顔を認識して名前やアドレスを登録することもできていますから 例えばそのグループの集合写真データは同じものを1枚でもいいわけです。
同じかどうかがわからないので いまは顔認識で同じ課をしきりに聞いてくるわけです。
 
では、データの削除なのですが ようやくここでタイトルのごみの処理となるわけです。
物理的に存在するごみと違って、デジタルデータは削除すればかけらも残らず消えてしまいます。
なのでごみの処理という意味では何もないように見えますが ただのゴミなのですがクラウドサービスの人たちにとってごみを消すことが単に削除処理かどうかはわからないわけです。
例えば単純なパターンであればある人の乗っている写真だけを全部削除すれば この人との間柄に何か問題が発生したという事がわかります。
複雑なパターンでは、削除される傾向です。
何年ぐらいかした昔の思い出は 簡単に削除されるとか、その時期の流行に関するものなどは恥ずかしくて消してしまうとか、太っていた自分はとか 成形前の自分とか なんでもよいのですが 人の行動がそこで監視されてしまうわけです。
撮影した画像を Googleクラウドに送ることには許可が必要です。
最初に許可してわからずに送られているという事もあるでしょう。
だが、削除に関してはデータを消していいかを聞いてくるだけなのです。
削除したという事をデータとして集計していいかどうかなど聞いては来ていないのです。
「本当に消していいですか?」と確認されるだけなのです。
そのまま、そのデータはビッグデータとして集計されてゆくのかもしれません。
 
ごみの処理は、やらなきゃいけない処理として何となくするわけですが その削除という行動から取られるデータもあるわけです。
それらは、何の障害もなく取り込まれていて 彼らの貴重な財産となっていくわけです。
ごみの処理と馬鹿にすることなかれ、ごみを再利用する非常にエコな会社が世にはたくさんあるんですから。