レンズの魔法

このところめっきり小さなものが見えなくなってきて 眼鏡を入れ替えたり はやりのルーペを出してきたりといろいろなことをやっています。
で、その流行の眼鏡型ルーペなのですが 普段している眼鏡の上にかけるだけで驚くほどPCのモニターなどがくっきり見える。
これはなかなかいいと思ったのですが 実際長いことつけていると疲れるわけです。
まあ、長いこと座ってずっと見ている仕事ではないので 座ったときにかけて たてば外すという事を繰り返すので長いことは考慮しなくていいのですが・・・
 
レンズは光を曲げることができます。
光は何だといわれると困るのですが 原子などよりずっと小さい粒で非常に高速で動くものだといわれていたりします。
ただ、手でつかめるかというとそういうものでもないみたいです。
で、その光をガラスを通過するときに曲がる性質があるのでそれを利用して 外からの光を1点に集めたり、逆に1点の光を拡大したりという事ができるわけです。
真ん中が膨らんだ凸レンズは 1点から来た光を拡大する機能があるので虫眼鏡に使われます。
流行の眼鏡型ルーペもこれにあたります。
一般的に言う 眼鏡と違うのは基本的に眼鏡は物を拡大しないで焦点を合わせて、ルーペは拡大して大きくして見やすくします。
ルーペでいいじゃんと言いたいところですが それだと視野が狭くなりすぎるのです。
一部分を拡大してそれを視点いっぱいにしているので その外側を見ることができなくなるわけです。
 
一部にはあるのですがSmartPhone向けの拡大鏡というのがあります。
5インチのSmartPhoneの前に7インチぐらいの四角い虫眼鏡を置くと5インチの画面が7インチに拡大されます。
画期的なことではあるのですが 実際のところあまり使っている人を見たことがありません。
何故だという事に関して 明確な答えを返してもらったことはないのですが やってみるとわかるのですが正直見にくいです。
あとは それを持ち歩くのが邪魔なのと面倒というのもあるでしょう。
でも、前述通り見にくいのが最大の原因だと思っています。
5インチの画面を7インチに拡大すると広げた分だけ画面の明かりは暗くなります。
周りの明るさとのコントラストなのですが 拡大鏡の周りからも光が入ってきて 目に対してコントラストが稼げなくなって 暗くて見にくいとなるのだと思っています。
 
HMDと呼ばれる ヘッドマウントディスプレイは 目のほうに表示部を近づけることで小さな液晶(1インチとか 1.5インチとか)を虫眼鏡越しに見て実際には目の前1cmぐらいにある液晶を数メートル先にある大画面のように見せるものもあります。
同様に目の前に置いた箱の中にスマートフォンを入れて 真ん中あたりに仕切り板を置いて虫眼鏡越しに左右の目別々に見て3Dで見えるゴーグルなんかもあります。
前述の スマートフォン向け拡大鏡との最大の違いは 周りを囲っていることで 本来小さな光源からの光を拡大して木戸が下がってコントラストが出ていないのも関わらず それ以外の周りを囲っているので 真っ黒の中に画像が映し出されることでコントラストがあるように見えるわけです。
プロジェクターで明るい場所で使うと 何となく白っぽい画面になるというのの逆です。
 
特に、現実と映像を混ぜたARなどとなると 目の前にあるものとの合成となりHMD方式になりますし それに合わせたカメラも同じ画角で用意する必要があります。
デジカメの世界では 解像度を上げてズームレンズなんかなくても拡大可能な、拡大したとしても烈火の少ないというデジタル処理で まるで難しいレンズがなくなるかのように進んでいますが こちらでは新たなレンズ需要が生まれてきているわけです。