現実の画面とデジタルの画面を重ね合わせ デジタルなオブジェクトが現実に存在するように見せる技術だ。
正直、地面から恐竜が出てくるのも 空間に絵をかくのもどちらかといえば技術的な遊びみたいなもので実用性がない。
もちろん、テレビに出てきたりデジタルコンベンションのトップを飾る物たちはすごい未来を見ているが私のところに実感がやってこないのだ。
まあ、少し先の話だと思っているわけだが
WEB ニュースで見た「AR Sensor」というアプリにちょっと目を引かれて入れてみた。
これは 空間にある磁気やWifiの電波強度、LTEの電波強度、Bluetoothの電波強度などをAR空間に視覚的に表示するアプリだ。
例えば起動して SmartPhoneをもって画面を見ながらあちこち歩きまわると 自分の視線高さ(その高さにSmartPhoneを持っていたから当たり前だけど)に赤や緑のボールが浮かんでいるのが見える。
1~3秒ぐらい間隔だと思うのだが 電波強度をチェックしてボールの形で空間において言ってくれているのだ。
色は緑は電波が強く、黄色は真ん中で、赤は弱いという感じに。
どうも、サイズも電波強度で変わっているようだ。
あちこち歩きまわって、少し離れて全体を見ると フロア内の電波強度が視覚的にわかるわけだ。
ただ、一応言っとくがこの結果に関しては おもちゃのようなものだと思う。
なぜなら 動き回る際に電波の発信源に向かった角度が変わると強度が変化してしまうからだ。
発信源とSmartPhoneがちょうど反対になると 私の頭越しに電波が届くので かなりの元帥がそれだけで起きているようだ。
本体の方向にも大きな影響を受けている。
ゆえに 実感度というにはお粗末なものだ。
だが、これが このフロア内にいるすべての端末で行われたとしたらどうだろう?
そして近接したポイントで平均を取っていけば立派なWifiの強度マップが出来上がる。
それも実画像に重ね合わせる形で見えるなら 非常に視覚的にわかりやすい。
同じようにLTEなどの携帯電話、相互妨害の起きやすいBluetoothは電波の少ない方へと移動する形になる。
例えば、StarBucksでもよい場所が必ずしも椅子の種類ではなく、電波のようところがなんてこともあるだろうし 食べログでAR写真を撮って「この店電波状況が悪くて最悪!!」なんでレビューが写真とともに上げられたりするのかもしれない。
数値的評価が可能であれば現実の画面にデータを乗せること自身は難しくないというのはこれでもわかる。
これを平均取れば非常にわかりやすいものとなるわけだが、
いままでPCの中という限定された世界だったからよいのですが、みんながARビューで世界を見始めると困ったことが。
お店を見れば、ドラゴンボールのスカウターではないですが お店の戦闘力ともいえる美味しさや分い二の良さを評価した数値が出るわけです。
それも、プロのような客観的視線のない一度来たきりの主観的な感想までをも含めて。
それこそ、お店の入り口に地雷マークなんかが出るようなお店なら。
ARというのはネットだけで済んでいた部分を現実の世界に持ち込むことでもある。
悪口がてら 太った子に豚の尻尾と耳を付ける設定にして みんなで共有すれば立派ないじめになります。
利便性はもちろんなのですが そういった風に広まる悪いことを抑える仕組みも課題ですね。