集めると省電力

本当かどうかわかりませんが PCは高性能になればなるほど平均使用率の割合が下がるようです。

同じことは殆どすべての商品に言えることで、一番わかりやすいのが車で ファミリーカーを買ってもフェラーリ―を買っても街中は知っている限りはほとんど同じ速度で走るので全体の性能の高いフェラーリの性能の割合の利用率は下がってしまうわけです。

ただ、その美しい姿と最高性能という事が素晴らしいという結論となるわけです。

じゃあ、PCはというと 速度制限がないので最高性能をちゃんと使う事もできるため車よりはいいのですが やはり人が入力している時などはCPUの利用率が表示上1%とかになるわけですがこの場合の利用率は決して1%ではなく CPUによっては省電力機能で一つのコア以外は電源供給が止められていて 電圧を極端に下げられ電流量を絞ってクロックもできうる限り下げてできる限り性能を下げた上での最低性能を出しているような状態です。

つまり1%どころか 0.1%だったり0.01%だったりと性能を落とした状態なので最高性能からの利用割合的には凄く悪くなっているわけです。

それでも、使うときには使うので少しでも早い機械を求めてしまうわけですが これも見栄だったりするのかもしれません。

 

じゃあ適当なのというと COREシリーズではなく その下のPentiumCeleronというシリーズでも普段のOfficeアプリを使ったりするのには十分な性能があったりします。

CPUそのものよりもメモリーSSDの速度のほうが全体に与える影響が大きかったりする状態にはなります。

まれに、WindowsのOSアップデートなどの時に遅いPCだと意識する程度で普段はあまり意識しません。

また、5年前のPCの一線級と現在の廉価版のCPUの性能が変わらないので 未だに古いPCを使っている人なら速くなったと思ってしまうかもしれないのです。

それらのPCでも 文字入力中は数%の負荷しかかかっていないので最高性能に占める利用率という事では低くなっている つまり最高性能が無駄な状態にあるわけです。

 

前述した通り、その無駄ができる低性能のCPUでも Updateなどで能力のすべてを使い切ってしまう状況にあるため 最低限に遅くてもといかないのがPCの世界です。

そして、遅いと感じるイライラを解消するためというより生産性を上げるために性能の良いPCを求めるわけです。

だとすると性能に対する利用割合が下がっても自己満足だという意味ではそうなのですが それで済まない点として消費電力の問題があります。

性能の高いCPUはキャッシュと言われる内蔵メモリー回路などが多く取られていたり 特別に複雑な計算をするための回路などが増設されています。

電気を入れるとそれらの回路も電気を消費するので 低い処理を行った時の比較でも高性能なものは性能の低いものに比べて消費電力が多かったりするわけです。

電気代も覚悟して高い性能のものを使っているという事でそれでもいいのですが 個人の問題ではなく社会全体としてみたらどうでしょう?

二酸化炭素の排出量とか考えたら 低い性能のPCを使いなさいとなってしまうのではないでしょうか?

 

現実はどうでしょう?

最近もIntelAMDAPPLEやQualcom含めて宣伝されるのは高性能でその上で省電力という能力です。

能力の利用率という意味では性能が上がれば上がるほど下がっていきますし、そうすると勿体ないがどんどん増えてゆく訳です。

もう、最高性能のPCに最高性能のグラフィックカードを付けた最高性能の個人が購入可能なPCだと 普通の家庭用のコンセントでは供給できる電気の量が不足してしまうのです。

無理に繋いだとしても 最高性能を出したときに電線が燃えてしまうかもしれません。

思わずやれやれとなってしまいます。

 

じゃあ対策がないのかと言えばそこには一つの解決策があります。

みんなでPCを共有すればいいのです。

凄い性能のPCを複数人で共有すれば 誰かがキーボードの入力をしている最中で能力が余っているときに他の人が技術計算で重い処理をしてCPUを使っているなら押しなべて考えるなら利用率が高くなるわけです。

そうすると2台動かすのに比べて消費電力も下がります。

これを二人ではなく 多くの人というレベルまで引き上げると もちろんみんなですごく重たいプログラムを起動するとかになった時には困りますが そうでないなら平均的な利用率からPCを設定すれば 無駄なく重い処理が可能なレベルのPCが用意できるわけです。

バーチャルデスクトップという発想でマイクロソフトが最近広く進めています。

 

PCは所有するものから、利用料を支払うものという概念の変化が始まっています。

その際に使う端末として、機能が非常に限定的なキーボードと表示装置だけの端末として SmartPhoneやChromebookTabletなどが出ています。

これがSDGSなPCライフとかって言われると なんか時代の変化を感じますよね。

でも、PC本体を売りたい会社もそのパーツを売りたい会社も少なからずあって せめぎあうのを見るのも楽しかったりするのですが、言ってるうちに「ジャンヌダルク」なんて持ち上げられている人の一声で進んだりするのかもしれませんが