誰がために

念のためにサイボーグ戦士の話ではない。

Intelが外付けタイプのGPUの発表を行いまもなく発売されるようだが、これによりnVidiaAMDIntelが付け加わった三つ巴の戦いが始まる。

昨今の半導体不足とGPUをマイニングに使うために価格が高沸している外付けのGPUの価格が下がることが期待されている。

今は、一気に価格が下がったがメーカー推奨価格の1.5倍ぐらいで販売されているのでここ2年ほどはプレミア価格から落ちてないのだ。

 

その昔、PCAT互換機などと呼ばれていた16Bitの時代にはグラフィックカードはド外付けが当たり前でした。

というか、HDDインターフェースやシリアルポートやパラレルポート、ネットワークカード等もすべて外付けで 組み立てていたのですが あまりにもたくさんの組み合わせ故に相性などの問題が重要な時期ではありました。

それからコストと組み立ての容易さから、チップセット内にほとんどのインターフェースが組み込まれCPU+2チップ構成になりそののち CPU+1チップ構成へと変化してゆきました。

その中で、CPUの中にグラフィック機能を持たせたものも登場してきています。

 

PCの用途なのですが、パーソナルな用途とビジネスの用途があり ビジネスでは80%ぐらいが定型処理を行うPCで負荷の高い処理としたとしてもOfficeアプリぐらいと言う物が多く グラフィックと言うよりメモリーやストレージの性能がものをいう用途でした。

それ以外は、CADや画像なのでこちらはグラフィックも重視されます。

大半はそうだという事で、内蔵グラフィックが増えてゆき 横ワイドな高解像度ディスプレイが一般化したことで 少なくともフルHDで動画が再生できる程度の性能があるグラフィックが内蔵されるようになりました。

では、外付けの必要な層とすれば ゲームだったりCADだったり動画編集だったりとなってゆきました。

まあ、昨今のYoutube流行で youtuberに成りたい層も動画編集でこういったものが必要になるのでしょう。

nVidiaの決算でも ゲームグラフィック部門と部門を分けていたぐらいですからやはりゲームがメインなのかもしれません。

 

CPUの性能の件ですが、昨今では使う人はあまりわからなくなっています。

CeleronPentiumが少し性能が低いぐらいは分るのですが 実際のところOfficeアプリのレベルではもう飽和していて、WEBページの閲覧が遅いことがあるので Core CPUだと快適と言う程度にはなってきています。

勿論、根本的な性能はいろんな意味で違うので Windows Updateなんかをやってみると実感したりはするのですが普段はそうでもないという感じです。

その上でCPUの性能競争と言うのは 結構使う側にとって大きなファクターでなくなっているというのは ゲーム用PCのスペックがCPUはCore i5とかのミドルクラスでグラフィックカードにお金をかけたものになっていることが多いのです

つまり、CPUの性能はゲームにおいても飽和しているもしくは グラフィックカードの方が性能に与える影響が大きいという域に入ってきているという事でしょう。

と言うわけで、CPUの性能だけでアピールすることが難しくなってきていて グラフィックの性能を前に押し出す過程で Intelもその上位を外付けてして消費化することにしたのではと思ったりもするわけです。

ただ、CPUの新製品も出していかないとダメなので その内蔵するGPUも性能を上げてゆく訳です。

 

今のところIntelAMDのCPUは能力的にはかなり拮抗しているので その差を出す手段として 外付けグラフィックカードの自社製品の下位グレードのものを組み込んで来ようとしています。

その性能なのですが、現在の上位は4Kで60fps以上のフルグラフィック、ミドルクラスで 2k+の60fps以上の降るグラフィック、ローエンドでフルHDの60FPS以上の降るグラフィックとなっているのですが メモリーの共用などで多少のパフォーマンスの調整はありますが これでフルHDのゲームがぎりぎり可能なレベルにアップグレードされる予定だといわれています。

これの大きなポイントは 持ち歩ける軽量のPCやゲーム機で高解像度のゲームができるという事に成るかもしれないのです。

 

実際のところなのですが 現在60fpsを大きく超えるリフレッシュレートのディスプレイなのですが フルHDはそうでもないのですが それ以上となると 2K+は趣味なら払える金額で、4Kとなるとかなりのガチ勢という価格となっています。

まあ、ハイエンドのグラフィックカードが 20万とかいうレベルなのでそれを気にする人はそもそもPCを買わないのですが 一般に普及させるには現実的な値段ではないのです。

では、フルHDのゲームが普通にCPU内蔵のGPUで出来るようになったとすると その上を目指す人がぐっと減ってしまうわけです。

これ以上が必要な人は 結構なガチ勢となるわけです。

だとすると 今までゲームの為にデスクトップPCを購入していた層も もういいかなと一体型もしくはノートPCでも良くなるわけです。

この先の高性能化は、わずか一握りのとなると一気に対象が減ってしまうわけです。

 

最近 SmartPhoneにおいてもCPUのスペックを語ることが少なく ベンチマークの性能で大体の性能を見ろって程度です。

ミドルクラスでたいていのゲームは快適にと書いてあると 周りの雑音を遮断してゲームに没頭するような人にしか必要のないスペックとなりつつあります。

だとするとそろそろ誰のための高性能化かと言うことを問い始めるかもしれません。

どちらかと言うと 省電力とかそういったものに走り始めていくのかなと・・・