ゲーミングUMPC

そう呼んでいいのかどうかわかりませんが ゲーム用の超小型PCがいくつかの会社から登場しています。

7インチから8インチぐらいの画面と 取り外しできるものもありますが両サイドにコントローラーが付いているものです。

高性能なモバイルPC向けCPUを搭載していて ゲームを動作させることが出来るようになっています。

ゲーム提供プラットフォームのSteamから発売されるものが有名で、中国のUMPCメーカーからも発売が予告されているものも少なくありません。

任天堂のSwitchのような外観のものが多いようです。

 

何故、小型化できるのだろう?

と、疑問を持たれた方はおられないでしょうか?

何を?と言われるかもしれないのですが そもそも専用のCPUでもなく 少し性能の良いRAMやSSDを搭載している程度で ゲーム専用を名乗っているわけです。

もしそれが可能だったら 普通のノートPCでもゲームが快適に・・・となるわけです。

ですが、ノートPCの殆どの機種のレビューでは「軽いゲームなら可能」という程度の表記しかありません。

これらには何か特別な仕掛けがされているのでしょうか?

 

既にゲーム機は前述のSwitchも含め携帯できるものも発売されていますし、そもそもなのですがほとんどのゲームはSmatPhoneでもできるわけです。

私も持っているのですが ゲームに特化したSmartPhoneもあるわけです。

何故PCを使いたいかと言うと単体で動作することや やはりピークの性能では未だPCの方が良いからなのでしょう。

これはお金のかけ方が違うという意味も含めてなのですが。

ならばそれをそのままの状態で持ち歩きたいと思う気持ちはわからなくもありません。

ではとなるのですが デスクトップ版のPCは高性能なCPUとそれを冷やすためにはとことんこだわり液冷で、また グラフィック性能を上げるための高性能なGPUを使います。

そして、この構成故に電力消費も無視すればそれは豪華なPCが出来上がるわけです。

おまけに コントローラーもわずかな遅れも許さないように無線ではない直結されたものを使うのです。意気込みからして 普通のPCと違うようです。

 

意気込みはともかく、電源容量で制限があってというより省電力にしないとバッテリーが重すぎて実用的にならない状態で同様に設計するとどうでしょう?

当然ノートPCと同等のとなるわけですが、一つだけノートPCより有利な点があります。

それは、厚みです。

ノートPCは薄いのが前提で、私のGalaxy Note Sも畳んでなおタブレットかと言うほどに薄い端末で それ故に全体的な重量も軽くなっています。

キーボードの事もあり 最低限A4サイズで軽くしようと思うと筐体の容積を下げる必要があり軽くするためには薄くとなるわけですが ゲーミングUMPCの場合はそもそもキーボードが無いもしくはおまけ程度なのでそのためにサイズを調整する必要がありません。

なので厚みを取って ファンを置いてCPUを頑張って冷やすことが出来るわけです。

瞬間的な速さは変わらなくても、継続的な速さは冷却システムに依存するのでノートPCとは設計的に差となるわけです。

ゲーミングノートPCと呼ばれるものも多くは厚みがあって同様に冷やしているわけですが その分重さも増えてしまうわけです。

 

それだけで・・・と言うわけではありません。

ここで今日の本題、画面の解像度です。

勿論、全部ではありませんが こういったPCが一つの工夫として使っているのが画面の解像度なのです。

そもそもの液晶解像度をHD画質程度に抑えているわけです。

フルHDとHD画質では最低でも2倍程度の描画負担が違います。

そして、それを計算するためのCPUの能力もその分余裕ができるわけです。

ではノートPCもHD画質に・・・ DELLLenovoのミドルロークラスのモバイルノートなどがそうです。

CPUも内蔵されているGPUの性能が低いので 少し低めの解像度でバランスをとって快適に使えるように作られています。

じゃあ、騙されたと思ってノートPCでゲームを起動して 設定で解像度を落としてみてください。思った以上に動作することがわかると思います。

ただ、ノートPCでやると なんか画面が残念な感じになります。

ちょうど割り切れない解像度なので 微妙に斜め線がまっすぐつながらないような画面で 横に時折線が走って見えるような画面となります。

そして、なんとも画面全体が焦点のあってない写真を見るような微妙な感じに。

4KモニターでフルHDを見ると ちょうど1/4なのでそれほどでもないのですが 1680と1280ではそもそも割り切れないのでこういう現象が起きてしまいます。

じゃあ、最初からHD画質のノートとなると 普段のOfficeアプリを使った時に解像度が足りなくて残念な感じになるわけです。

安いから解像度の低い画像とチープなCPUの構成になっているので ゲーミングUMPCのような機種は実はノートPCではないのです。

 

もう一つ、画面が小さいことがポイントです。

少し荒い画質も、画面全体が小さいので粗が見えないんですよね。

これは スイッチでもわかる通り 両手で持ちながらコントローラーを握るうえでのサイズ感と言うのに合わせてあるのだと思うわけです。

逆に性能がいいからノートPCの代わりにとなった時に ちょっと画面が狭いという事を顕著に関ることになってしまう事でしょう。

 

ゲーム用のUMPCもちょっとほしいなと思ってはいるのですが、そもそもゲームしないんですよね(笑