Windows on ARMへの期待値MAXでスタートしたGalaxy BookS生活は途中で頓挫した。
実はそう悪くはなかったのですが 仕事の関係上動かないプログラムがでて それを回避するために入れたWindows機(Intel)に置き換えて 重い・遅い・動かないの3拍子が揃ったPCを持ち歩かなくなるというわけです。
まあ、それでも ARMでのプログラムの実行などは便利に使っていたわけですが
で、懲りずに新たなARM端末を探すのです。
QualcomはSnapdragonのPC用として8CXシリーズ及び普及価格機として7C等を用意したので機種が増えるかと思ったら以外にもそうでもなく低迷が続いています。
やはり、契約を狭くとっているQualcomではなくMediatekなどがPC OS用のCPUを出してくれるのを待つしかないわけですが それでも少しずつは進歩しているので 二世代目になる 8CX Gen2の機器を手に入れようと画策したわけです。
いや、って思われる人もいるかもしれません すでに時代はGen3今更前世代をといわれそうですが Gen3は高いのです。メイン機として胸を張って使える状況でもないのにこの出費は・・・・
だからと言ってGen2が安いわけではないので 普及が進まないのはその値段のせいって誰かが言っていましたが全くその通りだと思います。
IntelやAMDのPCより高くて 重くて 動かないプログラムのあるPCがそれより高いとなると普及するという目論見の方がナンセンスだと思うわけです。
ともあれ、ハードウエアベンダーは売れないかもしれないというか数の売れない機器の場合 構成も絞ると性能的に上位のものしか用意できないというジレンマもあるわけです。
唯一あるのは SamsungのPC達ですが 価格を絞るところがどうにも微妙な構成なのです。
これらは通信キャリアとの契約でただ同然で販売される関係で そのメーカー修理品が安く市場に出たりするわけです。ただ・・・ はっきり言って Samsungなのに画面が汚いという 情けない感じなのです。もちろん、その分価格は安く アメリカからなどから取るとメーカー再生品が最も安いノートPC並みの価格で手に入るわけですから悪くはないのです。
で、探し続けてはや数か月。高いのは送料と分かっていてもなかなか手が出ないのです。
で、無理してGen3の端末をと思っていると 新しい風が吹いてきました。
中国の方からなのですが 現在は2023年04月なのですが 2023年2月に発表になったWindows on ARM機が発売になりました。
安くはないものの高くもないというか ATOM系の最新チップを搭載した 軽量PCぐらいの価格なのですが 前述の二世代目の Snapdragon 8CX Gen2搭載機です。
世界的に発売は始まったものの 日本では発売されずに終わりそうなPCです。
他の会社と異なる点は 通信機能を持っていない点で MicrosoftのSurfaceXや前述のSamsungの端末のように通信機能を持たないのです。
これは 同じ中国の端末ではよくある話で 5Gのラジオチップの輸入に関しての規制が最大手であるQualcomでは働く可能性があり手控えているのではと思う次第です。対応他社はHuaweiなのでさもありなんというわけですが・・・・
では、何故中国でこういった機器が発売されるのでしょう?
これに関してなのですが 米国の半導体規制が大きく影響を与えている可能性があります。
近い将来、中国とアメリカの関係が今以上に悪くなったとすると 制限がかかる可能性のある技術があります。
それが 高度な科学技術の計算機能とAI補助機能です。
現在もnVidiaのビデオカードの一部がその制限を受けていますが 製品としての購入が出来ているので大きな影響が出ていない状態です。
で、なのですが 最新のトレンドとしてCPUへの機能向上の方向がビデオ機能の同一パッケージ化によって AIや高度な計算機能がCPU自身に実装されているのです。
どこに線引きされるか分かりませんが 当然 規制が厳しくなれば一定以上の性能のCPUは中国で購入することが出来なくなる可能性が出てきているわけです。
Intel・AMDのx86はダメで、ARM系ならいいのか?という事に関して言うなら 今の状況では同じことです。
ただ、二つの点で将来的には変わるかもしれないのです。
一つ目は中国国内でのCPUの自国生産ができる可能性です
これはx86系のCPUも現在は作って販売しているのですが それ以前にHuaweiはKIRINと呼ばれるCPUを設計していて 現在も生産施設に受け入れてもらえるなら生産再開が可能な状況にあるという事です。
最終的には2~3世代遅れの時代までは並んでいたので x86系のCPUの設計をどうにかするよりは速いはずです。
現在もその研究は続けられているのが証拠となるでしょう。
2点目は、ARM系の開発者にリソースを集中することを意識しているのではないかという点です。
x86系に比べ ARM系はアーキテクチャーが異なることから 今後も入手できる可能性が高い 国内でも一部の生産を行っている ARM系にリソースを集中した方が安全なのではないかという点です。
無理すればという事はないですが 現状のARM機の殆どでWindows on ARMを動作させることが出来ます。例えば ラズベリーパイという小型のワンボードPCでも動作させる記事は探すのに困らないレベルで出ています。
国の政策などの難しいことはわかりませんが、中国でこの種の機器が登場しているのは 国の政策をメーカーが反映しだしたとみることができなくもないわけです。
勝手な想像なので 大外れかもしれませんが・・・
という事があるのかどうか
実は、中国本土では割と好意的に受け入れられています。
さもありなんで、やはり同種の性能の機器に比べて安いという点が受け入れられているのでしょう。
中国本土でのPCの普及機はNから始まるCerelon、PentiumのCPUが多くそれらの価格に比しても高くないのが現在の価格帯です(8Gメモリーと PCI-E接続のSSD搭載機)
そして、中国ではトップクラスのメーカーの機種が手に入るならそれはちょっといいかなと思うでしょう。
勿論、最初に言った 重い、遅い、動かないの状況で見ると 今回のPCはTablet形態で700gを割り込む重量と少なくとも重いはクリアしています。遅いも 前述のATOM系に比べれば十分なレベルで 最後の動かないですが 中国のSNSプログラムをはじめブラウザーやOfficeアプリなどが対応しています。
積極的に対応してくれるとなると 少なくとも中国国内では困らないという事になるかもしれません。
もう一つ、これはうがった見方ですが AppleのPCでの動作も可能なので それも付け加えられるとより一層なわけです。
で、私としてはユーザーが一気に増えたことで 環境が整う可能性が少なからず出てくるのではと思うわけです。
例えば遅れている プリンターなどのハードウエアの対応やネイティブゲームなどの登場は推して知るべしで 特にゲームはSmartPhoneのCPUと同じ性能を持っていますので ゲームなどはプログラムさえ書かれればそれなりに動き始めるのです。
今のところ チープなサーフェースと呼ばれていて 同じ性能(Surface-X比較)で1/2~1/3の価格という点が強調されていますが 結果的にSurface-Xの普及も後押しするのではないかという期待もあります。
実際、中国での販売は 日本円 約5.5万円(現地価格)で 解像度はSurfaceと同じで8G RAM 256G SSD タッチカーバー付きという格安で尚且つ OfficeのHomeまでバンドルされています。当然ですが ペンもサポートしています(別売り)
事によれば 時代の変化の瞬間に立ち会ったのかもしれないと 思えたりするのですが これも大外れですかね(笑
追記 本体はまだ来ていないので 来たら改めてレビューさせていただきます