「自宅に」10Gネットワークを導入してみた。

 

最近、インターネットの回線で10Gと言われるものが増えてきたのですが 正直必要性を感じないのと 実はリスク確率の確立が跳ね上がるので望ましくないと思っている訳なのですが・・・

いや速度とリスクに相関関係がと思われるかもしれませんが ロボットが機械的にターゲットを選択するなら あなたが悪意のあるハッカーだとしてどちらのほうがお金持ちで どちらのほうが重要なデータが存在すると思いますか?自明の理で 高速で通信されているネットワークそのものがリスク要因となっているという訳です。

実際にはもっといろいろと考えているでしょうけど、リスクの要因となる可能性があるならわざわざ利便性がそう上がるわけでもないので選ばないという訳です。

じゃあ10Gnoネットワークって何を入れたのだとなるわけですが NASとPCの間を10Gネットワークでつないでみました。

 

ちなみに、私は「おもしろさ」基準で10Gネットワークを選択していますが 現実問題を考えると インターネット回線は高速化しても2Gぐらいがいいところだと思っていますし 宅内のネットワークはMultiGigabitと呼ばれる新しい規格のネットワークを施設し 2.5Gで通信するのがコストと運用を考えると最もバランスがいいものだと考えています。

そのあたり、なぜ10Gを選ばない理由(じゃあ選ぶな)を書いていきたいと思っています。

 

まず、PCから設定していきます。

基本的にほとんどのPCは1Gのネットワークのポートが標準でついていて、新しく良いものでも5Gのネットワークがついているものはまれで ついていても2.5Gのものだという状況です。PCを開けて増設カードを追加できるスキルのない人はまずここで脱落します。

「USBポートに刺す10Gネットワークもありますよね!」と言われそうですが 標準でよくついているUSB3.1と呼ばれる規格のUSBのデータ転送速度が10Gです。

複数の機器での接続をシェアするUSBにおいて 最大速度は目安ぐらいで マザーボードによっては内部にハブが入っていてすでにここで複数で帯域シェアをしているような仕組みであることも少なくなくみんなで10Gの一部を借り受けている状態で 10Gのネットワークの送受信ができるわけではないのです。

中華で10GのUSBネットワークアダプターと呼ばれるものは 試した限りでは2Gちょっとしか出ないものがほとんどでした。じゃあ、2.5Gでいいじゃんとなるわけです。

内蔵するスキルがあるから大丈夫!となったとして PCI-Eのネットワークカードを検索してみてください。

実はネットワークチップのシェアという意味では「蟹」と呼ばれているRealtekのチップを使うことが多いのですが 未だ一般的ではなく お陣利用という事になると Intelなどが選択肢の中心となります。

そして、それらのカードは増設カードの中では ビデオカードに次ぐ消費電力を消費してしまうのです。あまり小型のPCですと電源も小さいので動作が不安定になることもあります(電源不足で)。

そして、市販されている安価なカードたちは その消費電力ほどの冷却装置が付いていないものもあり カードへの風の流れがないと熱くなりすぎてしまうこともよくある話としてあるわけです。

ビデオカードを増設できりレベルのPC(いわゆるワークステーションやゲーミングPCというやつ)でなければ増設できるかどうかは慎重に考える必要があります。

そのうえ、PCI-Eと言われるPCの内臓インターフェースとの接続が8G程度のものが普通でそもそも10Gno帯域が確保できているカードそのものが少ないという事も知っておかねばなりません。

つまり、PCによほど詳しくないと 導入の選択そのものが難しいわけです。

あなたのPCのネットワークチップはどのメーカーの何という型番のものが付いていますか?という質問に即座に答えられるぐらいでないと10Gだと自慢できる構成にはならないという事です。

私の場合も Intelのなんちゃってとは言いませんが、それに近いネットワークカードを増設しました。

 

そしてケーブルですね。

私の場合はPC↔ハブ↔NAS(ネットワークハードディスク)の間だけなので 最大2本のケーブルが Cat6Aという規格のものでなければいけません。

規格適合のものしかダメなので お店に行って「準拠」とか「相当」とかいう人をダンス気満々の非適応ケーブルは使わないでください。

よく見てくださいね 大きなお店でも中に数種類しか存在しないはずです 一面ケーブルが並んでいたとしても・・・。もちろんCat7相当とかいうなんちゃって基準はCat6A適合はしていません。

これがインターネット回線を10Gにしたとすると 宅内全部のケーブルを張替える作業が必要となります。おそらく数万で済めばラッキーなお仕事となるでしょう。

 

簡単に書きましたがハブも必要です。

最近、バッファローから発売された5ポート10Gハブが非常に安価で4万円ぐらい。

恐らく宅内全体となると5ポートでは足りないので 8ポートだとすると8万円ぐらいになります。

レビューでも書かれていますが 結構な音がします。

発熱がすごいのでファンは基本的に回りっぱなしで そこそこの速度で回るので音が消えません。

それを置く場所も考えましょう。ちなみに、ほかの機器に接触しないように置かないと熱が他の機器に伝わってしまうので この上にSmartPhoneを置くなんて厳禁です。

うちの家のハブでもポートあたりは45度ぐらいまで温度が上がっています(エアコンオンで23度設定)

いや~たいえhhたいへん。

 

で、接続する機器ですが私の場合はNASに繋いだのですが インターネットにつなぐ場合にはルーターが必要となります。

ルーターには良しあしがあって1Gのルーターでもどこの製品が早い遅いがあって 「スループット」という部分が早いものを選ぶといいという事はわかるのですが ネットワークの速度が10倍になったのでその要求が10倍になりました!

簡単に言うとCPUの速度が最低でも10倍以上ないとデータを読み込んで 届ける機能が遅れてしまいます。CPUの速いものを買えば当然値段が上がり メモリーも高速なことが要求されて 電源と排熱も10倍とは言いませんが上がっていきます。

数Wしか必要ないのが普通のルーターですが 最低限10Gのネットワークポートを2個つけるだけで最低1ポート3Wと言われているので+6Wの消費電力にCPUや冷却装置の消費電力が増えますのでお部屋の電気をつけっぱなし状態となります。

前述のハブで24ポートとかになるとテレビつけっぱなしぐらいの消費電力になります。PCは・・・・・つけっぱなしにします?

ルーターの話に戻りますが スループットルーターの表記はほとんどの場合ファイアーウオール機能などのセキュリティ機能をオフにした状態で測定します。

車の燃費でもそうですが 全員搭乗+フル荷重で測らないのと同様でもっともよい状況で測ります。

問題はそこからです。パケットの中には悪意の攻撃も外につながっているからあります。

来たパケットを分析して悪いものではないと判断する機能を有効にしたらやはり速度が落ちるわけですがここはスペックシートからは想像することができません。

唯一判断基準があるとすれば 「値段」です。

まあ、ほかに基準があるとすれば ビジネスとかで多くの人数で使うそのうえ安全面に配慮したタイプや「ゲーミング」と書いた速度を最優先で価格は二の次というものを選ぶこととなるでしょう。

もちろん、発熱もそれに合わせて増えていきます。

 

ここまでしても 10Gが理論的に出るわけではないという事がわかってもらえたでしょう。良くて8Gぐらいと思ってもらえばいいのではと思います。

そのためにこれだけのお金と浪江峪をつぎ込むに値するかというと 企業で百人単位のブロックがいくつもつながるとかでない限りあまりお勧めではないかと思われます。

 

では、1Gで我慢するのかなのですが

前述したMultiGigabitがその解決策になると思っています。

まず、PCですが新しいハイエンドにはすでについていますし、2.5GのLANカードは5千円ぐらいで入手可能ですし発熱もそれなりでファンを追加するほどでもないというコンビニエンスな感じで実装できます。

ケーブルはCat5eの今までのケーブルでそのまま使えます(老朽化していたり、接続が悪いと速度が出ないことはあります)のでなにも変える必要はありません。

もし、Cat6のケーブルが敷設されているなら 5Gのネットワークも選べます

どちらにせよコストは格段に下がりますし手間もかかりません。

ではハブの入替はどうでしょう 普通に1万円程度でいくらでも手に入りますし1Gのものと消費電力もほぼ変わりません。チップを入れ替えるだけで基板すら共用して外観も全く同じものまであるので。

ルーターも2倍のパフォーマンスなので そこそこのものが選択できます。

少しいいWifiルーターなどであれば2~3万で十分な性能のものが手に入ります。

で、速度はインターネットのアクセスなら倍まで行けたらいいなという程度の差しかないわけです(ダウンロードだけなら早いこともあります)

それでも10Gを選ぶという好きものだけの世界という事になるわけです。

 

でも、10G入れたぜ!と記事をかけるぐらいのメリットはあったので良しとしようかな!?という感じです