本来ならあまりレビューなどを書くガジェットではないのではあるが 日本語のレビューが殆ど見つからないので ちょっと書いてみようかと思った。
もともと Viture OneというAR眼鏡を愛用しているのだが これはネックバンド型のAndroid端末がアクセサリーとしてあり通信環境さえ整っていれば どこでも何も手に持たない状態で動画を見たりすることができる。
便利なのは、ヘッドフォンのイヤーカフ型が最近はやっているのと同様に 投影されている動画の向こう側に現実世界が見えている。
つまり、空中に動画のパネルが浮かんでいるという形で見えているのだ。
例えば、動画用メガネを見ながらご飯を食べようとしても ご飯が見えていないので見る専用になってしまうわけですが これらなら 画像のあるところ以外は向こう側が透過して見えているのでお箸でご飯を掴むことができるわけです。
だが、まったくの現実世界というわけにはいかないのが痛しかゆしで 現実世界に画像を重ねると向こう側が透けすぎていて 画像が見えないということになってしまうわけです。故に、かなり濃いサングラス状態のため見えているといっても向こう側からは見えていることはわからないのでなんか変な人に映ってしまうのが最大の欠点だった。
もちろん、それ以前にやはり普通とは言えない大きさのサングラスなので 十分に変な人に映っている自覚はあるわけなのですが・・・・
序文はともかく、今回購入したのは雷鳥 Air 4 Proというモデルだ。
私は近眼乱視なので 数メートル先に映される画像にはピントが合わない目なので同時にこの眼鏡用のインサートレンズと呼ばれる視力補正レンズも手配した。
雷鳥 Airシリーズは実は日本でも販売されていて 中国以外の国では Rayneoというブランドで販売されているもので 日本では Rayneo Air3 Proというのが最新モデルとして販売されている。
これはその後継機種なのだが 現時点では中国でしか販売されていないモデルだ。
Virture Oneは眼鏡に視力調整機能がついているのだが 乱視の部分がカバーされないこととどうしてもぴっちり視力調整が聞かないことから今回はあえて無いものにインサートレンズを採用した。
もう一つ、映し出される画像に対しては視力補正がされるものの そこから透ける現実世界には視力補正がされないので つけたままトイレに行くのにも困ってしまうからだ(はずせよとは思う)
さて 雷鳥 Air4Pro(以降 雷鳥4としましょうかめんどくさいので)なのだが、実のところかなり良い。
最もわかりやすい言い方をすれば、家電量販店に行って大型テレビのコーナーに行ってもらって 50~60インチを超えるテレビを見てもらって 10万円ぐらいの廉価テレビと 有機ELの100万円近い高級テレビを比べてもらって その高いほうがこの眼鏡だといっても差し支えないレベルだと思う。
安くはないのですが 中国からの通販でも5万円ちょっとで入手できる機器で 100万クラスのテレビの画質が見られるとなるとちょっと興味を持ってもらえると思う。
一応、言っときますと画質が近いだけで 画面解像度は1080Pなのでそのものではありません。
では、まあ、本当にきれいなのでそれでいいわけですが せっかくなのでその画質の根拠の話もしてみよう。
まず、表示しているのが有機ELだという事。
そして、明るさが1200nitと非常に明るいこと
もう一つ、HDR10という 色深度が10ビットの諧調表現ができることなどがあげられる。
有機ELは表示されるドットそのものが光っている表示体で構成されている為 後ろから懐中電灯で照らして色セロファンで画像を作っているような仕組みの液晶と方式が違う。
故に、隣の表示体に光の影響を受けたりしにくく 黒が黒いのである。
変な言い方だが画面が真っ黒の状態でも液晶テレビは電源が入ったのがわかるのは電源が入った瞬間にバックライトの電気がついてその光洩れがあるので画面がなんとなく変わったことでわかるのだ。だが有機ELではそれがない。黒は光0なので黒いのだ。
そして画面が明るいことは、完全に暗い部分とまぶしいほどに明るい部分のコントラストが高いので目で見てわかる色の違いがより鮮明になる。
そのうえで、HDR10の通常の8Bitの明暗差が 10Bitに拡大されることで 色の諧調がより滑らかになって 階段状に見える色の変化が滑らかなものに変わる。
具体的には、映画で暗い岩肌を見たときに 肉眼で見たときにはその色の違いは明確なのですが 映像で見ると 同じぐらい暗いところが段階的に表現されるために 黒べたの岩肌に見えるのですが、最大明るさを明るくして色深度を深くしているので より現実に近い暗さの違いが見えるのだ。
シーンを想像してほしい、暗い部屋で動く物体が見えるような見えないような状態で近いづいてきて襲い掛かってくるのと、音楽で近づいてきているおどろおどろしい感じはわかるものの 突然動く物体が登場するのではどちらが怖いだろうか?
言うまでもなく全社であるべきなのだ。撮影する側は わざわざそれで撮影しているわけだから間違いなくそれが正解なのだ。
だが 明るさが低いと 目がその拡張された諧調を視認できないし(LCDディスプレイのHDR対応と書かれたものにまれにある)明るいだけでも諧調が低いと 階段がより強調されてしまうだけだ。
そして、インサートレンズによるピントの調整が高いこともあるし 広く取られた視聴範囲により 画面の端っこまで くっきりと表現されている。
これは 眼鏡の蔓の角度が3段階に変えられることと、鼻にあたる部分の出し幅が3段階に変えられることでより最適な視聴位置に調整できることも大きい。
Virtureは部品交換で鼻あての部分を交換して調整するのだが どうしても眼鏡の重さがあるので下がり気味で 下の部分(字幕が表示される部分の下1/3ぐらい)がよく切れて見えない。
つるの角度の変更が効いているのだと思うし、掛けてみるとわかるのだが こういった眼鏡はフロントヘビーになりがちなのだが かなり重量バランスを考えられているようでバランスがいいので動きにくいという点も評価できる。
とりあえず、映画1本+αをぶっ続けで見てみたが 全然つらくないのだ。
ただ、アニメにせよテレビ番組にせよ それどころか映画でもストリーミング配信されているソースを考えたら HDRの効果なんてほんの僅か、逆にHDRのソースがあれば教えて欲しいよと言われると辛いわけだが それがそうじゃない。
今回の雷鳥4には Vision4000という恐らくDSPと思われるプロセッサーが内蔵されていて SDR画像を眼鏡側で疑似 HDRにAI機能で変換してくれるのだ。
つまり、何を見ていてもHDRのソースとして見ることができるのだ。
どれぐらいと言われると難しいのだが、切り替えてみると感じとしては 全体的に色が淡くなったような感じがするのだが 画像はシャープというHDR画像を見ているような錯覚を覚えるレベルだ。
なんでも、ファームウエアのアップグレードで2D→3Dの変換も眼鏡側で出来るようになるらしいがそれは将来の楽しみとしてとっておこうと思う。
じゃあ、画像は奇麗だとなると気になるのは音の部分。
と全眼鏡の蔓の部分から音が出るので サウンドサングラス等の商品が流行らないのを見てわかる通り あまり良い音ではないのだ 少なくとも今までは。
イヤーカフの安いものと同様で 低音が抜けて なんとなくホワイトノイズ越しに音を聞いている感じの音となるわけだ。
そりゃ―あれだけ細いところに穴をあけてスピーカーを仕込んで それも耳のほうを向いてない訳だからとは思うのだが 今回の雷鳥4ではつるの耳の上と下に音を出す部分を設けて 位相のずれた音を上から出すことで 空間オーディオを実現した。
そのチューニングをBang&Olufsenが行った。
実は雷鳥3Sからは 空間オーディオ自身は試されていたのですがおもちゃとの評判でよい反応ではなかったがここに来て大幅な見直しを図ったわけだ。
この辺りは、Youtubeでも空間オーディオのテストがあるのでやってもらえればわかるが 解像度は低いものの ちゃんと周りを回っている音が聞こえたことに驚かされた。
つるごと震える低音にもこの手があったのかと感心したわけだ。
もちろん、周囲の環境に合わせて 周りに音の漏れないモードもあるのでそちらを使うこともできる。
PCの画面として使ってみると、前述通り画面の端までくっきり見えるので 私は125%ぐらいまでWindowsの画面拡大を抑えてみたぐらいだ。
これは老眼が入っている人にとっては深刻な問題なのですが 通常外で使うような眼鏡だと老眼には対応せず 遠近レンズを使ったりするわけだが 長時間だと度数の変化が煩雑に起こるので目が疲れてしまうわけだが このばあい老眼の影響を受けにくいのだ。
感覚的にはともかく数メートル先の大型テレビ(なんでも200インチらしい)を見ているわけだから近距離用の眼鏡である必要がないわけだ。
そして眼鏡の下側から覗くとキーボードもちゃんと見えているので 入力も可能なのだ。
Meta Questなどでキーボードをどうするという話が少なからずあるが この場合その心配はない。肉眼に近い状態でキーボードが見えているからだ。
まあ、この時はちょっと輝度を下げないと疲れてしまうわけだが(短時間だと奇麗と思えるわけだが 明るい画面を見続けることになるので もしくはダークモードがおすすめ 黒が暗いです)それも 眼鏡の蔓のボタンで調整できるので簡単に調整可能だ。
電車の中での作業に使っても よいのではと思える感じです。
だがやはりせっかくの機能満載なので ぜひ動画の視聴に使ってほしいと思うわけだ。
USB-DP出力可能なSmartPhoneなら、差し込むだけで画面のミラーの許可がでて 許可をすればSmartPhoneの画面が映るので 端末を横に向けて好きなアプリで好きな動画を楽しむことができるので ケーブル含めて僅か100g程度の荷物増で大画面を持ち歩けるので無茶苦茶便利なガジェットなのだ。
もちろん、駆動バッテリーはSmartPhoneのものを消費時続けるので3~4時間が限界となるので できればARグラスアダプターのようなもので給電しながら使うのをお勧めする。
本当に通勤電車の中でも使えそうなぐらいのお手軽感なので 試してほしい。