充電器ってあまりみんなこだわらないんだけど

SmartPhone用の充電器に対して あまりみんな理解せずに使っているようだ。
それこそ100円ショップで販売している 安いものから、大手家電量販に並んでいる急速充電、高容量をうたうものまで。
大手量販には 5V3Aとか5V2Aとかは書かれているがそれ以上のことは書かれていないものが多い。
 
私の持っているSmartPhoneはCPUにSnapdragonというQualcom社の製品を使っている。
機種にはよって違うのだが 「QuickCharge」と言われる技術を採用したものが多くなっていて 付加回路を付けることで高速充電を行えるようになっている。
MediaTek社のCPUを搭載しているものは 同じように付加回路をつけることで 「Pump Express」という高速充電を行うようになっている。
Huaweiのものは Huawei社の端末にしかCPUを提供しておらず 名前は知りませんが同様の高速充電がサポートされています。
Laptop PCなどの電源でも USB Type-Cの採用されたものはUSB端子ながら PDと呼ばれる規格によって電源が提供されている。
 
Type-Cは正式には USB Type-Cタイプコネクターなのだが、MicroUSBのSmartPhoneの充電端子が新しい機種ではこれに代わっていて、びっくりしたのですが100円ショップでもUSB−Type-Cと書かれた変換ケーブルが売っているので結構普及してきたのでしょう。
では、家電量販店の高速充電タイプのUSBチャージャーにこの変換ケーブルを刺して前述のLAPTOP PCにつないでみたらどうでしょう?
もちろんですが コネクターはあっているのですが充電はされません。
ちょっと意地悪になんで?と聞いてみたりすると
「アンペアが違うからでしょう! ノートパソコンがこんな小さなアダプターで充電できるわけがない」という答えが返ってきたわけです。
まあ、感覚的には正しいのでしょうが 正解ではありません。
 
充電技術は日々進歩している分野で QuickCargeを例に出せば 私の持っているSmartPhoneでおおよそ1時間の充電で0から60%程度まで回復します。なので、1時間もあれば1日分の電源が確保されるわけです。
「そのアダプターは何アンペアですか?」と聞かれそうですがそういう次元ではないのです。
私の持っているUSB充電器はQuickCharge対応充電器という回答になるのです。
では、何アンペアではなくてという部分ですが 実は電圧も変えているからなのです。
SmartPhone用は9V程度ですが Laptop用は24Vぐらいまで電圧を上げます。
なのでアンペア数とボルトはいくつという形になるわけです。
では、Laptop PCの充電端子にSmartPhoneを繋いだら高い電圧がかかって壊れるのかというと壊れません。
接続した瞬間は 5Vで始まり相手が対応機器だと認識すると順番に電圧を上げてゆくのです。
水で例えると アンペアは管の太さで、電圧は水の勢いです。
管が細くても、圧力をかければ水は高速で出てゆくのです。
すでに管の太さは USBの規格で決められているのでどこまでも太くはできないので今度は圧力を上げたわけです。
相手が対応していると 水のたまるスピードが速くなるので高速の充電が可能になるわけです。
実際は、受け入れれる電気には限界があるので あまり高速で充電すると熱を持って壊れてしまいますのでそれは調整しての話なのですが。
各社で、充電方法や通信方法が異なる為にいくつかの規格が存在するわけです。
 
SmartPhoneが高速充電に対応しているかどうかなのですが、これは取扱説明書を見るしかありません。
カタログレベルでは 高速充電と書かれていても今までより早い程度のことが書かれているだけだからです。
現状、殆どのキャリアが日本ではSmartPhoneに充電器を付属していません。
故に、機能があっても100円ショップの充電器で全然高速でない(最新のものと比べると2倍近い差が出る)状態で使っています。
同様にモバイルバッテリーも 対応品であれば1時間もすれば60%まで回復するのに3時間ぐらいかけて充電しているということもあるわけです。
モバイルバッテリーに充電するときの時間も 半分近くなる場合があるのです。
ですが、知らないので安いのを買っておいたというレベルなのかもしれません。
 
もう一度、取扱説明書を出してみてみてください。
「QuickCharge」や「PumpExpress」や 「USB PD」の文字かあれば充電器を変えるだけで目を疑うようなレベルで SmartPhoneの使い方が変わるかも?!
ちなみに、この話はAndroid SmartPhone限定です。