スケルトンな

今年も、コンピューターショップでは明るい改造がはやっているようで
と言うよりも、すでにグラフィックカードはATIかnVidiaのどのランクを買うか程度、HDDもキャッシュの容量だけで そんなにメーカー格差は無い(この発言は怒られそうだ)、マザーボードはCPUによって違うが 3〜4社のメーカーが沢山のブランドに供給しているので あまり差が出ない。
この状況で、ひととちがうなにかを見せたい!!
という欲求を満たすために、マウスやキーボードが店頭にあふれるぐらい並んだ時期もあります。(お陰さまで、安い珍しい物が世界で一番安い値段で変えます 例えば、マウス50円・・・id:Shengさんありがとう)
それだけで満足できない人は、今度はケースの形にこり始めた。
角型、キューブ、丸型、挙句の果てには人型まで。
まあ、人型はともかく ガンダムのケースや ペンギンのケースもありました。
で、その後の流行はスケルトン(でも古いな)というより何も無いケース。
ガラスケースのように、四隅に金属の柱が立てられ そこにアクリル板がはめ込まれ、中の見えるケース。
自作派は、いつでも中が見えていなければというのは言い訳で、どう考えても開けてアクセスしにくい物が自作派ような訳は無い。
で、その後が去年、一昨年ぐらいから流行り出した電飾。
ELや冷陰極管と呼ばれる、緑や赤に光るものや、LEDで光りファンの回転に合わせて瞬いたり。
出力される音の大きさで照明が変わったり、庫内温度で色が変わったり。
大よそ、性能に関係のない改造が・・・
台湾では、LEDが点滅する HDD用の接続ケーブルもあったりしました。
性能に寄与しない改造にお金を使うのも、個人の趣味だから止めはしませんが、良く考えてください。ケースにいくらシールを貼っても 空気穴を塞がなければ 鉄板の熱伝導率が悪くなる程度の影響しか無いのですが、中に照明をつけるとなるとそうは行きません。
まず、熱。
熱設計が難しく、規格を定めて廃熱経路までを確保しようとしているこんぴゅーたーに対して、庫内に熱源を増やそうかと言う試みです。
それも、コンピューターの作動に影響のあるパーツや、拡張のためなら納得も行くでしょうが、あっても無くてもデザイン以外は変わらないパーツ。
そのために
CPUでも焼きつかれた日には、機と我慢できないでしょう。
で、その2が消費電力
新しい、ビデオカードは450Wの電源を推奨しようかと言う時期に、一般的なPCは250W〜350Wの電源が標準です。
何もしてない人なら良いですが、瞬間消費電力の激しい高速のDVD−RやHDDの増設、目一杯のメモリーや、何よりすごいビデオカードなんかつけたら 電源は青息吐息。
そのうえ、USBからバスパワーな外部機器を動かそうと、ほらスキャナとか安価にするためにACアダプターすら付いてない。
PC本体から電源を取って 動かしています。
そこの人も、PCから電気とって携帯電話充電していませんか?
そう、電気も限りある資源なんです。
ビデオカードを単独でつけたりすると、最大消費電力は200Wぐらい 追加機器によっては非常に苦しい上状態にPCは追い込まれます。
しかし、拡張カードで強力なビデオカードの場合でもない限り、電源に目が行ったりはしないでしょ? いえ、電源容量も知らないでしょ 普通。
で、三つ目
これこそ大きな穴なんですが、LEDの場合はとりあえず良いですが、冷陰極管やELの場合、その点灯には必ず発信機が伴います。
PCも推奨から発信されている信号で動きます。
比較にならないぐらい低い発信でも、影響が出ないとはいえません。
信号は、n倍若しくはn分の1の帯域に共振周波数を持っていて・・・・と影響を与えることもあるんです。
まあ、影響が無いからやってるんでしょうけど、サウンドカードにビートが乗ったり、テレビのキャプチャーカードに 白い線が走ったり・・・・
私個人的な事ですが、点滅されると精神衛生上悪い。
ともあれ、そういった使い方も出てきたあたりで コンピューターも一般的なツールになったんだな〜 と思う今日この頃です。