携帯電話用ブラウザー

Jigブラウザーについて何度かここに雑記のように書いているのですが、やはり面白い技術だと思います。
ブラウザーのプロセスの多くを携帯機器に持たずに Web側にいるサーバーに依存する形態です。
Palmブラウザーで元々あったやり方ですが 受信する携帯端末のパフォーマンスが低かったり、表示するエリアが狭いためにそれにあわせた整形。また、この場合には 回線速度の問題がありますので画像のサイズや、サイズの大きいオブジェクトサイズをサーバー側で変更してもらえると 回線を通過するパケットの数が減らせますから料金の問題からも時間の問題からも大きく節約されます。
10月度のパケット通信料が50万パケット。これは、もしかしたらJigブラウザーだからそうだったと言うことで、Netfrontを同じ頻度、同じ使い方で使った場合その数倍になっていた可能性もあります。
PCでブラウザーの画面をローテート(縦横変換)して表示するページがあるように Jigサーバー側で縦横変換してくれたら・・・・と夢のようなことを思ったんですが、よく考えたら横フォントが入ってないし、横フォントを表示するルーチンも無いでしょうから無理でしょうね。
ですが、理論的には携帯電話のスクリーンでの横表示も可能です。
特に、Jigブラウザーは、そのインターフェースをPCライクな4WayKeyにマウスカーソルを割り当てて行う形式ですから インターフェース的にも縦でも横でも大きな違いは無いはずですから。バージョンアップで出してくれませんかね?
で、思い出しましたが 、バージョンアップが煩雑に行われるのもこの形態のソフトのよい所で、もし このソフトがつまらない物であれば翌月からの契約が続かない訳で 常に新しい機能や障害修正を続けなければ収入が見込めません。
一度販売したら、それ以降収入が無ければ 次バージョンの発表時に新しいユーザーを取れるかどうかですが この手の月額集金の場合はそのスパンが非常に早くなるのが一般的です。
今回のNetFrontの場合は組み込みアプリケーションですからバージョンアップは期待できないでしょう。
勿論、単体のブラウザーとして見るのであれば NetFrontはJigブラウザーに比べてずっと洗練されていて画面構成の最適化もJigブラウザーに比べて良い結果になると思っています。PPCで見るときは利用していますから。
ただ、それでもじgを使うのは定額制の選択が無いからでしょう。
今回、組み込みになったのも Jigのように再ダウンロードが可能になると制限したはずの一日3Mの制限を、アプリケーションを再ダウンロードすることにより超えられてしまうからでしょう。
確かに、ネットワークに対する負荷は計り知れないものでしょう。しかし、AUが自らインターネットサービスのゲートウエィを開いているEzWEBからも多くのインターネットのページにジャンプすることが出来ます。
図らずもがな多量のパケットの流れる土壌があるのですから・・・・
ただ、気になるのは 先日手放したDDI−POCKET。
既に商品化がなされた日本初の定額制 フルブラウザフォン。会社を売却した途端AUで発売するわけには行かない裏事情があるのかもしれません。
どちらかと言うと、DOCOMOで先に発売されるのを待って参入という図式になっているのではないでしょうか?
Jigブラウザーはあれこれ噂があるように、AUに良く潰されなかったと思うのですが、実はそうではなくなし崩し的に進むのを待っているのでは?というのは少しかんぐり過ぎでしょうか?
インフラとしては、現状ではかなり余裕のあるAUなら、実は売りにしたいポイントと考えるのは私だけでないと思うのですが・・・・