ポーカーの観客のルール

ラスベガスとかで、ポーカーゲームを見る観客の最低限のルールとして顔にカードのよしあしを出さないことがあります。
できる限り見せないように、自分しか見えないようなめくり方をしたりするのですが・・・
もちろん、カードの引きに自身があったり、相手にプレッシャーを与えたりする為にオープンにする場合がないとは言いません。しかし、カードを明かしつづければ明らかに相手に対して不利な立場にあることは確かです。
相手も、カードを隠して勝負をしているわけですから。
最近のテレビの報道を見て思うのですが、テレビで北朝鮮関係のニュースを見るたびに思います。
報道関係者はスクープとして多くの新しい事実を公開してゆきます。
もちろん、報道する権利や知る権利を否定するものではありませんが、どう考えてもオープンカードポーカーをし続けているような気がします。
こちらの調査結果や、国民世論、外的圧力等のほとんどを公開した状態で日本政府は高尚に望んでいます。
対する相手は、国民は何が行われているか知らないような状態で秘密裏に行われています。
論旨は北朝鮮がどうのというのではなく、日本の外交すべてにいえると思うのですが 朝から言いたいことを言って自ら政治家になって日本の未来を救おうとはせず、ひたすら問題を起こした議員のあげあしを取るだけの人たちが 必要以上の情報を相手国にどこからともなく調べてきてぺらぺら得意げに話す姿に寒気すら感じます。
交渉のテーブルに立つ以上、少しでも有利の事を進めるのが交渉者の使命です。
しかし、すでにこちらのカードの多くを公開している以上 こちらの問いかけに対して相手は答えを用意する余裕を与えてしまうだけの結果に終わっているのではないでしょうか?
国のための とか国益 なんて奇麗事を言うつもりはありませんが、セキュリティホールや犯罪の手法を防ぐ手立ても無いうちに公表し、必要以上にその件数を飛躍的に増やす結果になっているように 何らかの報道に対する倫理観は必要かと思うのですが。
限られたエリアの、限られた人数のことをさも日本全国すべての姿のように報道することも同様の危険性を含んでいます。
インターネットというメディアも、私の日記ですら200程度のアクセスがあり 100人ぐらいの人が見てるとすれば そういった倫理観も最低限のルールはやはり必要なのかもしれません。
幸いにも、インターネットの情報は真偽まちまちのおかげで 重要な情報が漏洩しても本当の情報かどうかの識別がつきません。
しかし、実証可能な事項に関しては、たとえば裏技的なことに関しては十分に注意したいものです。