トンボの目玉は水色眼鏡?

TFT液晶の普及は驚くばかりで、過去にはDSTN液晶が普及型TFTが高級品といった図式が出来上がっていたのに、いまではカラーの表示板はTFT以外ないほどの状況。
ツーカーの携帯がそうでないのを見て驚いたほどです。
私の知っている範囲では、大きな違いは1素子辺りに一つ筒のスイッチを付けて反応速度を上げているというのがスタートだったと記憶するんですが、ポケコンの頃に画像をコントロールするのに位置情報がどのパネルかを計算してその上で座標を特定するというSTNのユニット式の発想しかなかったので どうなっているのだろうと戸惑ったものです。
で、Linuxザウルスの発売の時に、他にも技術的発表はあったのですが ガラス基板上に半導体を載せる技術がでてきて これも、TFT液晶の事を思えば出てきても不思議ではないですしそれがあっても光の透過率は保てるという事からこのまま同じラインで出てきてもおかしくないかなって?思ったりもします。
先日、技術的な研究段階だと思いますが工学的なタッチパネル(これは触っている事を感知している訳ではないですからタッチパネルという言い方は正しくないですね)が発表されていました。
恐らく液晶画面のように、ガラスパネル上にCCD光学センサーを仕込んであるのでしょうが それはそれで面白い発想ですよね。
タイトルにあるトンボの目ですが、動いてないものは殆ど見えてないそうです。
複眼と呼ばれる目は、多くの目玉が配列されているようでどうも明るいか暗いかの階調ぐらいしか認識していないようでその階調の変化で物を認識しているそうです。
ですから動いているものの認識力は非常に高いものの 制止しているものの認識力は高くないそうです。
こういう言い方をするとなんですが、画像処理を行うに当って画像の形を認識して処理するよりも自ら動いて、その動きの中で変化の仕方の違うものを捉えるほうが簡単なのでしょう。
また、高速で移動する都合上、処理の早い形態にカスタマイズされていないと頭でっかちになって処理しきれないのでしょう。
勿論、あまり色に対して反応しないのも処理を増やしたくないのでしょう。
RGBと各色毎に階調を取れば、白黒の3倍のデータを処理するわけですから。
同じように、半導体としてはそうレベルの高くない デジカメのCCDのように高精度のものでなく 明るさを感じる程度のものを沢山並べてみる。
出来れば液晶表示画面の上に。
そうすれば、その上で動かした指やタッチペンの動きを捉えることなど造作もない事です。
もっと極端に言えば、焦点距離の問題がありますし各素子受光部の重なり合いの問題もありますから遠くの距離には置けませんが、例えばPDAの液晶画面に名刺を置いて「SCAN」とかってボタンを押すだけでそのままの画面が読み取れるとか良いですよね。
勿論、読み取った画像はちゃんと反転して表示されないと困りますから。
一時期研究されていた(きっと未だにやっているのでしょうね)ガラス版をスピーカーの共鳴版にしてガラス版から音を鳴らす技術も有りますし、液晶の表示画面は目になり、口になり、そして逆の理論で行けば耳にもなるはずです。
二つに折りたたまれた、NINTENDO DSのようなPDAがでたとしても、電話として考えた場合 片方の液晶がスピーカー、もう片方の液晶がマイクで電話機。
MP3プレーヤーとしては 片方の液晶がRチャンネル、もう一つの液晶がLチャンネルのステレオで鳴らしてくれる。
入力の時は、片方がキーボード、片方が画面になるし まあタッチの感覚南下はありませんが 押された時に低音の振動をだせばそれなりの感触として人に押された事を感じさせる事も実は難しくない。
名刺は、間に挟んでパタンと閉じて「SCAN」 一発で両面スキャンの出来上がり。
QRバーコードなんて、液晶画面に押し当てるだけで読んでくれます。
理想的かどうかはその人次第ですかかなりいい線ではないかと思うのですがいかがでしょうね?
技術的に画面解像度と同等の入力デバイスというのは非常にバランスも良いしどうなんでしょうね?
もし出来たら、万難を廃して欲しいところ・・・・
是非やってみたいことが一つ。
DSぐらいのサイズとして、両面が液晶画面になるように折り畳み15cm立方ぐらいの紙の箱を用意します。
切込みを入れて、片方の液晶側が箱の中、もう片方が箱の外になるよう箱の壁がはさみこまれるようにこのPDAをセットします。
PDAがセットされている箱の反対側に、木綿針で小さな穴をあけて外に持ち出します。
まあ、焦点距離の問題はありますが立派なPinホールカメラの出来上がりです。
最新の技術を集めたPDAで、昔の遊びをやってみるなんて凄く嬉しくないですか?
遊びの問題はともかく、複眼の構造にすれば動いているものを認識しデータ化するのには適しています。
しかし、考えようによっては今のデジカメのCCDもデジタルですから複眼と同じ、感光部を沢山並べた形状になってるんですよね。
ということは、液晶麺に感光部を沢山並べても面白いけど大変なだけかも?
ただ、インターフェースとしては解りやすくていいですよね。
どこか作って出してくれませんかね?
きっと高いでしょうけど。