今年の携帯デバイスに付いて

今年の携帯デバイスは、やはり携帯電話に尽きると思います。
PDAに関しては、新しい機種が久しぶりに揃ったと言えますが ソフトウエアーキーボードと横書きによるメリットは出て来た物の未だ、ソフトが揃っていない状態。
解像度の上がった液晶の視認性と ソフトウエアーのバランスをどこで取るかは今後の課題になるでしょう。
ザウルス、E800と昨年以前から出ているモデルもありましたが、機種が揃ってきて来年は楽しみになっています。
動画の再生に関しても、PDAだけでなく携帯動画プレーヤーも登場し、年末ぎりぎりに登場したPSPなども、その一つとして考えられるでしょう。
専用機なのか、汎用機(PDA)なのかが今後の重要な問題になるでしょう。
PDAが液晶と、負荷デバイスの多さから価格が上昇し 機種単体で見れば割安感はあるもののかなり高額になってしまった事。マニアはともかく一般の人が買う価格としてはすこし高めを推移しています。
ザウルスの価格ですら割安感を感じてしまう辺りは、やはり少し世間とずれてきたような気はします(勿論買えませんが)
PCで486のCPUが登場して10年以上経ちますが そのCPUから32bitになって ネイティブに対応するOSはマイクロソフトではWindows2000まで待たされたのですから、そう突然には替わらないでしょう。
来年は、廉価版のVGA機が出てくるかどうか?とVGAネイティブ対応のソフトがどこまで出てくるかが楽しみです。
ハード的には、ATI独占だったPDA用グラフィックアクセラレータにIntelが入ってどうなるかも楽しみです。
PCは行き着いた感があり、今年は大きな変化は無かったように思えます。
少し鈍りながらも、順調に速度を上げてゆくだけでした。シェア争いで、僅かながらもAMDが健闘した感もありますが、そのメリットが段々良く見えなくなってきている感があり 来年のマルチコア戦争の幕開けを飾ってくれそうなので、第3ラウンドの始まりと言ったところでしょうか。
携帯電話は、大きな進歩を見せたと思います。
大きな二つのイノベーションがあったと思います。
一つは、パケット定額制の始まり。もう一つは、インターネット フルブラウザの登場です。
ユーザーにとっても大きな変化ですが、提供する側にとってはもっと大きな変化でしょう。
今までは、契約料を安くし通話時間に課金し回収するタイプが殆どでした。それが、ADSLの定額化やIP電話等のユーズにあわせた変化なのでしょうがビジネスモデルの大きな変化を促します。
今までの、初期購入費を抑えて 通話料等で稼いできたものが データ通信だけとはいえ定額制をうたい 月額の固定料金で回収する仕組みを導入したわけですからここは大きなビジネスも出るの変更となるでしょう。
また、インターネットにアクセスする事によって 今までコンテンツからの課金で支えられていた限られたネット網だけの接続形式も失ってしまう可能性があります。
天気予報、ニュース、経路案内、地図、今までは月額300円程度で提供されていたコンテンツが多くの検索エンジンでは広告の表示と交換に無料で提供されています。
未だ、どこも定額でのインターネットブラウジングを提供していませんが(PHSでは別です)恐らくそう遠くない未来には提供される事でしょう。
そうした場合、出展料に関する部分には携帯電話ベンダーの収益は無く、料金の回収代行を利用しない限り利用料に対する収益もなくなります。
しかし、どこかの携帯電話ベンダーが踏み切れば 当然顧客の確保のために追従せざるえない状況である事も確かです。
恐らく、DOCOMOとAUは既にその準備は整っているとは思われますが、どちらも今までの収益を最大限に得るために相手の様子伺いと言ったところでしょうか?
どちらにしても、現在までの収益モデルを見直さ無ければいけない状況に追い込まれたのは間違いの無い事実。
利用する側にとっても、二次利用が不可能な(コピーと言う意味ではなく、自分のほかの機器にも移せないという状況です)形でのダウンロードだけの為にその回線を利用するだけでは何の意味もありません。
Jigというツールを得て私はインターネットの閲覧に利用していますが、これもいささかの不満があります。
ビューワーとしても、検索ツールとしても辛うじて満足の行くレベルまできたのですが(機器としての速度や、電池の問題はプログラムのせいで無いとすればですが)やはり入力ツールとしては不満が多く残されます。
キーボードの有無と言う問題だけではなく、立ったまま 例えば電車の中で揺れた状態で入力を軽快に可能となる入力方法が出てくることが必須でしょう。
PDAでは良くてもそれほどサイズを稼げない携帯電話ではまた新たな方法論が必要かとは思います。
最後に、PDAについて少しだけ不安が。
意外に、PPCとPalmを併用している方が多く 多くの場合PIM機能をPalm側で行い、それ以外の作業(動画を見たり、音楽を聴いたり・・・)をPPCで行われているようですが、やはりそれは一般的に受け入れられる姿ではないかと思うのですが・・・