ディスクトップPC顛末記

元はと言えば、貧乏性がいけないんです。いや、ジャンク好きな事が・・・・・
先日来、id:sonimapさんのところ DesktopPCの不調の記事を見ながら、気持ちが少しうずうず。
なんでも、OSが時折クラッシュするそうで WindowsのNTカーネル系のカーネルクラッシュ画面 通称「ブルーバック」が発生するとの事。
それだけの事で内容を特定する事は出来ませんが、Pentium4 NorthwoodのCPUだと思われますので急激なCPU Fanの崩壊でもない限りCPUが焼け死ぬ事はないでしょう。
あとは、マザーボードかメモリーを疑うのが筋かと。その中でも書記のDDRモリーと言うよりも NTカーネルの最適化によってメモリーに対する要求事項が厳しくなったので時系列の劣化やコネクターの問題で発生しているのではないかと言うのが私の推理。
他にもAGPのカードのドライバーなんかも怪しいと思っていました。
我が家は、いつも文章を書いているPCでも1.3G それもDuron(AMDのCelronに相当する廉価版CPU)。ビデオとして働いているPCが先週ようやく周波数で2Gの壁を越えた程度のもので3Gなんて夢の世界。すごい世界の話だと思っていました。
しかし、代替機の購入をされて死蔵されるということ うずうずと虫がうずいて人の家の日記に迷惑覚悟でごそごそと書き込みます。
「治しましょう」いや、「治させてください」。はた迷惑な話です。
ゴールデンウイークにも関わらず、大阪の我が家までPCは送られてきました。
到着してみてびっくり、かなり大きなケースです。
5インチベイが4台、3.5インチベイが3台 インナーには5〜6台のHDDの入る構造で 内蔵のFANが3機もあるかなり冷却製を重視されたアルミケースです。
スペックは、
Pentium4 3.06G
DDR266 1Gメモリー
DVDドライブ2機
FD カードリーダーが正面のベイに。
内部には、SCSIカード、ビデオキャプチャーカード、USB増設カードが入っています。また、USBはHUBが内蔵されていて、それでも増設されています。
HDDは正面にラックが二つつけてありリムーバブルな構造になっています。
マザーボードはA−OPENで Intelの845GEのチップセットにI/Oを増設したタイプ。
ATA133のパラレルインターフェースと、ATA150のシリアルインターフェースが付いています。
他にも、音源が増設されています。
チップセットの仕様で、内蔵のビデオを利用する事も出来ますが障害の出た時と同様AGPのカード(家にあったRadeon9600 128M AGP)を挿して検証しましょう。
まず、一般的な手順として 全部ばらします。
私のやり方ですが、コネクター接触不良などや 取り付け不良等が発見できるか、もしくは原因が解らなくても勝手に治る可能性があります。CPUは最近は外さないほうがいい場合が多いのでそのままでいきます。
マザーボードを外し、ヒートシンクの埃を取って組みなおします。
中には、金属の粉や金属部品が入っている事がありますし 今回も3つほど入っていました。
さて、組み立てなおして動かしてみると インストール途中でやはり不安定な挙動が有ります。HDDへの書き込みがおかしかったり 認識が突然切れたり。
これでは、ブルーバックも頷けます。
じゃあ、と対策を立てるわけですが 実は最初から疑問点が有りました。
このATA133なのですが、HDDラックケースに繋がっています。
スタートがおかしいのですが、このタイプのラックケース実は全く信用していません。
ATA66の頃にもやったのですが、パラレルの信号線が高速になるとその性質上 非常に扱いが難しくなります。
近接した信号線の干渉の発生となにより、複数本の信号線で同時にデータを送るためにその信号が同時に届く必要が出てきます。具体的に言うと信号線の長さを等距離に保つ必要があります。
マザーボード上にはもっと高速な信号線があるために あちこちで迂回したり折り返したりして距離を調整していますがこういったロジックにはそういったものが付いていない事が多く、ましてやなんの細工もされていない電源ユニットからの電源ラインからの電源をそのバスラインに並行してアンフェノールのコネクターに乗せるわけですから 理屈はともかく生理的に受け付けがたいものがあります。
持ち主には悪いのですが、バイパスする事から始めます。
その際に、ATA100のポート二本とATA133のポートが一つついているマザーボードで念のために ATA100のポート側でインストールします。
増設のATA133を疑ったわけではないのですが、標準のチップセットのサポートしていないI/Oは出始めのチップの事が多く問題を含んでいる場合が多いのでこれもバイパスします。
で、インストール作業を始めたのは 6時ごろ。
到着したのが4時ごろですから 組みなおしに 約二時間かかりました。
幸いにも WindowsXPは一緒に送って頂いていたのでそのCDよりインストール。
約一時間のインストールと、Windows Updateを同じく約一時間を経由してインストールを終了させました。
動作は問題なくさせることが出来ました。
でも、なんとなくおかしな動きをまれにします。
ここまで来たらこれを何とかしたい。
実は、この機械に対するもしかしたらと言う問題点がもう一つ。これも技術的根拠は一切ありませんが、Busを占有する機器が多すぎる事。
恐らくの世界ですが、IDEが3チップ、SCSI、USB2.0Ext.カード キャプチャーカードとBusの制御を独占したいものが多すぎるのでここに負担があるのではないかと・・・・
一番確認しやすい辺り、USBから・・・ 本体から直接出ているのは後に出ているUSBポートなのですがこれはチップセットサポート。同じとは思いますが セカンドポート(筐体後に出ている増設ポート)と筐体の下に出ているサード ポートから試してみましょう。
問題の無さそうな、USBスティックメモリーを順番にさして認識を確認してゆきます。
もちろん、他のテストもしているのですが 問題のあったところだけ抜き出して書いています。
やはり、サード ポートの認識がおかしいようです。それもかなり異常なおかしさ。
電源は供給されますが認識されません。認識されているデバイスマネージャーで見ても意味不明のデバイスとして認識される始末。
結果は出ないのですが、2ポートある違う方に刺したり戻したりと繰り返すと そのうちPCが停止しました。こんなことで 停止するはずは無いのですが・・・・・・
とりあえず、マザーボードからこのUSBのコネクターを抜いて テスターを当てて見ましょう まずポートから。
って、すごくおかしい。
フロントベイ右側のUSBの信号線とアースの間に ふらふらと数値の変わる導通があります。反対側がオープンなのにありえない結果。
このことに関しては、お気の毒としかいえません。恐らく購入当時から時折ブザーがなるとおっしゃっていらしたので 原因は恐らくここでしょう。つまり、ケースに取り付けられているコネクターの不良により、マザーボードがショートしていたようです。
それが、長い間にマザーボード自身を蝕んだのでしょう。
と言うわけで、その二点をバイパスすると言う処置を取っただけで 何の修理も出来ないまま動かしました。
FinalFantasy XIのベンチマークを一晩中動かしてのエージングテストをしてみましたが問題はないようです。
一応、HDDに負担のかかるMPEGムービーの変換処理もさせてみましたが うちの機械では想像できないぐらいの速度で処理を問題なく終えられました。
取りあえずの修理が終わったので、ご連絡しました。
「遊んでいて良い」との嬉しいご連絡をいただきましたので このまましばらくの私の遊び相手となりました。
しかし、慣れるんでしょうけど 意外性があるほど速いですね。ただ私が時代に遅れているだけでしょうか・・・・