昨日のAMDの独占禁止法なのですが

本日、新しいニュースが入ってきました。
AMD、対Intel訴訟で広告キャンペーンを展開」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0506/30/news026.html
今回の訴訟の広告を出したようです。
問題提起を目的とした内容には成っているそうなのですが、昨日書いたとおりのシナリオならAMDも、良いマーケティング ディレクターを雇っているようですね。
Intelは以前に「Intel Inside」というキャンペーンを行い、このロゴ及びアイキャッチをTV広告、雑誌の広告、本体に添付することにより PCのメーカーにロイヤリティを払うと言う大々的なキャンペーンを行いました。
例えば、DynabookのCMに、「Intel Inside」というアイキャッチを入れた場合、広告費の50%をIntelが負担するとか(割合は秘密らしいです)いう販売促進とか、PCに今では当たり前のように貼ってある「Intel Inside」のシールを貼るだけで$1(噂では$1とか言われてますけど その程度では無いと思います)とかCPUの価格を下げるという方法で 合法的に顧客のシェアを伸ばしました。
このときのマーケティングは、かなり話題になりましたし Intelのマーケティング ディレクターの凄さを感じました。
広告に関してもいくつかの賞を取っていたかと思います。
しかし、今回のAMDの主張が認められれば それはマーケティングではなく裏取引で成り立っていたと言うようなイメージをIntelに与えかねません。
他の裁判のように、何らかの政治取引で 訴訟取り消しされる可能性が少なく(同業のライバルの為) 当然訴えたほうのAMDは準備万端 広告まで用意できているわけですから 面白い展開になってきました。
問題は、Intelが次のデザインのプロセッサーを如何に早く用意できるかと この揉め事の間にAMDがどこまでシェアを伸ばせるか。AMDのセントリーノに対抗するプロセッサーも出たので、独占禁止法に触れられたくないPCベンダーがAMDの採用を増やすという図式になれば また、Intelの物より魅力的な価格で提供できれば 現状、デザインが新しい分性能が良いので増えてくるのではないかと言うのが楽しみです。
あとは、チップセットに無線やその他必要な物が一緒に出来るとデザイン上の大きなメリットになるのですが チップセットは自社開発で無いAMDにとっては 神頼みと言うところでしょうか??