キャプチャーカードの新型登場

アイオーデータから新しいタイプのキャプチャーカードが発売されました。
現在のところあまり詳しいことが書かれていないので、詳細待ちですが、Xcode2Lを搭載していて トランスコードと言うMpeg2のデータの再圧縮を(ビットレートの変更等)高速に実行してくれる機能を持っています。
今回の目玉は、Mpeg2で動画を撮影しながら、Mpeg4のビットレートの異なる動画を同時に出力してくれる機能を持つことです。
現在、DivXでハードウエアーエンコードを行うカードや外付けのキャプチャーカードは数社から出ています(買おうと思いながら 手が出ません。誰か余ってませんか?)。しかし、これは同時に2形態で出力するものではありませんでした。
じゃあ、世の中に無かったのかと言うと 一部でハードウエアーMpeg2デコーダーを搭載して録画中にDivXでのソフトウエアーエンコードで行うものも出てはいましたが、今回のものはそれをハードウエアーエンコードで行っているのが大きなポイントとなります。
現状、他の方も書かれていますが トランスコードはMpeg2にのみ有効となっていますがXcode2Lのエンコードチップにはそういった制限が無いので ソフトウエアーの対応でハードウエアーエンコードをサポートする可能性もあります。
まあ、前の型のGXでもその後のアップデートでそういった機能がサポートされていないので駄目なのかもしれませんが・・・
では、なんでこんな機能が必要かというと やはりPDAでの動画鑑賞に事を発します。
PCでのMpeg2の動画は 大体2M程度で録画されているのではと思います。
1Mでは、おおよそVHS程度の画質になるかと思います(これはキャプチャーカードの性能によります。)もし、気に入った番組であればDVDにでも記録しようかと思えば 2Mぐらいになるのではないでしょうか?
DivXでは1M程度までOKなのかもしれませんが・・・
2Mとした場合、1時間2G弱程度のファイル容量になります。
これを、メモリーカードに置くとなると少し重すぎますし、PDAのメモリーカードの転送速度とバス速度の多くを消費してしまいあまり実用的ではありませんし、720×480の画像は無駄でしかありません。
そこで、PDAで動画を見るためには その画像を320×240程度のサイズまで変換して記録します。ビットレートも512K程度あれば十二分にきれいな画像として認識できます。
Mpeg2の2Mの動画を512kのDivXに変換する為には、動画の再生時間と同程度の時間を要することが多くその時間がつらいことがあります。
動画を外に持ち出すための障壁となるものは、私は3つ程度と考えています。
一つは i−tuneのような動画コントロールソフト ためた動画をうまくコントロールできるソフト
二つ目は 今の動画の変換の問題
三つ目は 自動的に新しい動画を携帯端末と同期できるような仕組みがあるか
の3点だと思います。
1番と3番は同じように見えますが、充電と同期の仕組みは部屋の中においておけばWifiででも たたき起こして同期するぐらいの仕組みが必要ではないかと思います。
私がこのことに関して期待するのは、何度か出しましたがWindowsXP MCEになります。
機種に依存しない、I/Oを定義すれば つまりMCE認定を受けた機器ならどのメーカーに関係なく接続できる仕組みがあってこそ世界中に広まると思っています。逆に広まらなければコストが大きく下がらずに、地上波受信機等に対抗できるものではないですから。
現行の、音楽でi−tuneを始め業界4団体が相互の互換を無視して走る形態は 速く収集して欲しいとは思います。
W−Zero3の応援団で、伊藤氏(id:itokoichi)も述べられているように いずれは通信回線を利用して自宅のPCの動画を見たりも出来るようになる と言われているように そういう時代も来るのだとは思います。
送り出し側は、現在私が利用しているBHR-4RVと言われるバッファロールーターを使えば誰でも自宅のPCの電源を入れておけば簡単に出来ます。
しかし、動画が記録して残すものと同様にビットレートが2Mもあるものであれば PDA側のVPNのハンドシェイクを含めてかかる負荷も低くはありませんし、回線状況もよほど安定しなければ見れないと言うことになってしまいます。
前述したように、二つのファイルを同時に吐き出すと言う解決方法もありますが 例えば AirEdgeで接続しているのでとにかく小さい確認できたらいい動画が見たいとき、無線LANで接続しているので ビットレートを上げてでもきれいな動画が見たいとき等手中エーションに合わせて動的に変化するデータを持つことは出来ません。
動画を録画する再には、選択したビットレートで録画することが出来ますし、「ブロスト」(id:uttiiさんちゃんと出したよ〜)と呼ばれるビデオサーバーでも接続時にビットレートを選択して配信する機能があります。
ストリーミングサーバーとして自宅のPCを使う場合には、商用的に配信をされているところのように ハードディスク上に 何種類ものビットレートの違う同じ動画ファイルを置くやり方は 今回のアイオーデータのキャプチャーカードのようなものが出てきて可能にはなりましたが もう一歩進めて配信するときにリアルタイムでビットレートを変更できるストリーミングサービスを実行できるハードウエアートランスコーダーが欲しいのですが・・・