新しい技術の生み出す罠

プリペイド携帯が犯罪の温床になるということで、多くの規制が始まっています。
しかし、クレジットカードと同じで 既に破産した人や夜逃げした人なんかの名前で契約したものが出回ったりして消しきれません。
売る側も契約欲しさに少しぐらい怪しくても 数を稼ぎに来ているのが現状でしょう。
実際問題、買う側もそういう体制について あくどく利用して短期間での解約を繰り返す人もいるようです。その場や一人が悪いことを始めてそれがインターネットのような個人発信型のメディアに乗ると多くの人が真似を始めてあっという間に広がり 気が付いたときには大きな犠牲が発生するなんていうのもよくある話。それ故に 規制が大きくなったりコストが上がってゆくのは非常に悪い循環なのですが 自分さえ良ければよいという考え方が社会道徳を乱すのはこんなことに始まったわけではないのでしょうがないことでしょうか?
そのうち、禁止されるかもしれません。
それはそれで困ったもんなのですが・・・・
 
それとは逆に、日本から例えばボーダフォン3Gの携帯の海外対応モデルを持ち出せば海外で通話できるように、海外の携帯電話も日本の3G網にローミングできるベンダーも増えてきています。
それも、コンビニで売っているようなSIMにチャージしてゆくような方式の電話でまでローミング可能になっていたりするようです。
逆に言うと、日本のような島国では海外から来るのも行くのも それなりのステップを踏む必要がありますが 地続きの国であればそんなことはたいした手間ではありません。
それなのに国が変わったぐらいでころころ携帯電話を何台も持ち替えるのはスマートではない。
もちろん、SIMカードの入れ替えだけだとはいえ、そう簡単にはというところでしょう。
 
じゃあ、香港で契約した電話を持って日本にローミングしたとした場合 その契約情報は香港にしかないわけです。もちろん、それが事実だったとして。
海外での契約情報が事実かどうかは、その国の契約体制によります。
SIMカードでも、コンビニで買えるものであれば個人情報は販売した側ももっていません。
香港のコンビニで3000円ぐらいから10000円ぐらいで販売されているSIM(これがローミングできるものかどうかは知りません)に白ロムといっていいのかどうか判りませんがNOKIAショップで販売されているような3G対応の SIMロックの無い3G携帯電話があれば日本国内で足の付かない電話が出来上がるわけです。
勿論、電話機自身を海外から持ち込んでもかまいません。
10000円のSIMカードに中古電話機を付けて15万円なんていう商売が成立するわけです。
ただ、輸入しただけではSIMカードの現地での登録がされていないので使えないこともありますので現地でそういうサービスがあるわけです。
 
昔の映画の誘拐シーンで良くあるのは新聞を持った人質が写真を取られているシーン。
新聞の日付を見れば、少なくとも人質が生きているという証拠になるべく使われた手法ですが、郵便で送った分足も付きやすくじつは写真を撮った直後殺している可能性もあるので前日まで生きていた証拠にしかならないので最近ではあまり使われていないそうです。
前日にと言うわけで、捕まえてから身代金を要求するまでの間にタイムラグがありますが、3Gの携帯電話それもテレビ電話機能付きなんかではリアルタイムに捕らえた数時間後には要求が可能なわけです。
犯罪を行っている時間は短ければ短いほど 見つかる可能性が低いわけで そういう意味での生産性の向上にも大きく役に立つわけです。
そして、犯罪者自身が海外から輸入されてくるわけですから そういったツールを既に持っていてもおかしくないわけです。

以前、詐欺に関わるようなメールを受信し(私のメールアドレスであるサービスに登録されたという確認メール)警察に届け出たことがあるのですが、それが一般の交番で犯罪に繋がる行為だということを認識してもらえなかったことがありました。(もちろん、サービス会社には連絡済みです)
犯罪を行う側が、新しいデバイスに関して研究を日夜怠らないのは自分の得意とする分野を深く追求するのに対して、守る側は全般的にカバーしなければいけないといった弱点を持つわけなのですが、今後登場してくる新しいサービスに関して注意する必要があるような気がします。
例えば、無料のIp電話ソフト等・・・・