CF−W2 let’s Noteの液晶交換について。

交換は結構手間のかかる危険な作業です。
やはりそういった作業に熟練された方に任せるのが良いかと思いますが一応手順など。
まず、本体からACアダプター、バッテリーを外します。
出来ればそのまま数日置いておかれることをお勧めします。なんといっても精密機器です 
コンデンサに残っている電気のショートで基盤本体が壊れては元も子も有りません。
慎重な作業を進めましょう。
文章しかないのは、せめてもの良心(ただめんどくさいだけとはいえませんから)です。

まず、両サイドのヒンジのカバーを外します。
これは、精密ドライバーが必要です。
ネジを各一本外すとカバーが取れます。
そして、液晶を開いて一番上 ロック部分にあるネジ一本とヒンジ部の両サイド2本計4本を外します。
ヒンジから液晶のついた天板が外れぐらぐらしますがこの状態からが問題です。
プラスチックの筐体などでは当たり前ですが、プラスチックの液晶ベゼルとマグネシウム天板は両サイドと上のはめ込み構造になっています。
特にプラスチックのベゼルは割れやすい部品なので丁寧に引き剥がしてゆきます。
ぱちんと左右6箇所ほどを外して少し上に持ち上げるようにすると外れます。
液晶面をキーボード側に倒すようにして片手で支えながら ケーブルを外します。
天板右側に刺さっている、インバーターユニットからのコードは引っ張るだけで簡単に外れるコネクターです。
しかし、液晶のコネクターは 液晶パネル裏側に付いている細い線で止められたコネクターです乱暴にすると断線して再起不能になります。
まず、コネクターと基盤に抜けないように貼り付けてある透明のシールをはがします。
これを剥がさないと抜けないので力任せにやるとあっという間に・・・・と成ります。
しかし、このシールはコネクターの両面に取り付けられた布のような物に結構強力に張り付いています。
この布ですが、これがケーブルから外れるときには ケーブルを一緒にもって行きがちなのでこの間にデザインカッターなどを入れ丁寧に剥がしてください。
ネクターを抜くときは 上下の布に均等に力をかけ少し引っ張り、コネクターの勘合部に隙間が出来たところでマイナスの精密ドライバーなどでこじるようにして開きましょう。
このコネクターは逆に刺さらない形状なので特別なマーキングは必要ありません。
 
ここまででベゼルに付いた液晶パネルが本体より外れます。
途中で、ケーブルがテープで張り付いてあるところがありますが 生産ロットによって場所が違うようですので必要に応じて剥がしてください。
さあ、ここからです
ベゼルから液晶を外す作業ですが、これは両面テープで貼り付けてあります。
液晶画面側から、デザインカッターと精密ドライバーを使いながら外します。
一応、丁寧にするのですが この作業を行うと言うことは液晶が破損しているので液晶に未練は無いはずです。
ガラス面を滑らすように、剥離してベゼルに力を入れて曲がらないように注意しましょう。
したの部分は、殆ど真ん中にしかテープが張られていないのでそこから持ち上げるような感じで開いていけば比較的簡単です。
何より、ベゼルが大事ですので慎重に行いましょう。
 
ここまでで液晶が完全に外れます。
ここで、元の液晶に貼り付けてあったウレタンの緩衝材を剥がし新しい液晶に貼り付けてゆきます。
このときに、今後のことを考えて保護シートを張られる方は張ってしまいましょう。
私が思うのは、この液晶は非常に薄いオーバーグラスをざらざらにする加工を行って いわゆる傷をつけるような加工を行っているので 経年変化で割れやすいのではないかと思いますので見易さのためでなくとりあえずは剥がせるタイプを貼り付けました。
本来は専用の両面テープで張られているのですが、そういったものは手に入らないので 普通の紙の両面テープを使い代用しました。
ただし、熱に対する耐性がないのでこれは専用のものを用意されるほうが良いでしょう。
ウレタンを留めて、液晶の両サイドと上に細く貼り付けてベゼルに組み付けます。
この際も下になる部分には、テープが少ないのでここを持って作業をするのがコツになります。
尚、ここの組み付け時にベゼルの周囲と組み付ける液晶の周囲の部分を掃除しておきましょう。組みつけてから気になる汚れでもこの時には除去が可能です。
貼り付けた後でベゼルと液晶の間をよく確認しましょう。
ここに、前の液晶のガラス粉などが残っていると実は大変なことに成ります。
その部分が支点となり、液晶が押さえられたときに簡単に割れてしまいます。
今なら手間がかかっても笑い話で済みますので、もう一度念入りに確認しましょう。
それからは逆の手順で組み付けます。
 
液晶パネルのコネクターを差込み天板部分とあわせます。
その際、ヒンジを抱えておかないと当然後では入らないので注意しましょう。
ヒンジのネジを一本留めてから作業すれば簡単に見えるのですが、そうすると液晶部のはめ込みに自由が無くなり作業しにくいのでどのネジも留めずに作業しましょう。
あわせてみると判るのですが、そのまま浮いてきます。
これは、緩衝材が駅勝負を押さえている為に起こります。
しかし、ケーブルなどを挟んでいて浮いている場合もあるのでそこは確認してください。
軽く押さえ込むようにして両サイドからはめ込んでゆきます。
この際に、天板もベゼル側もしなります。限界を超えれば液晶がパシッと音を立てて割れますので注意して少なくとも一辺は曲がらなくなるように手のひらを当てながら作業します。
四隅を丁寧にはめてゆくと、うまく挟まる点があり下のようにはめ込まれます。
あとはネジを固定すれば終わりです。
強度の関係で、ヒンジのネジは太い物天井部とヒンジカバーは細いネジなので簡単に区別付きますので間違えないようにはめ込みます。
これで完成です。
 
あとはバッテリーをはめ込み、電源を入れれば起動します。
非常に気を使うデリケートな作業で、私で約一時間の作業でした。
静電破壊するような部品に触ることも無いので、そういった部分の注意は必要ありませんが 割れたガラスを扱うこと、そしてその破片などがベゼルに残ったりすると(前の貼り残りの両面テープなどにくっついて残ったりする)一瞬で努力が無駄になり支払いだけが残ります。
また、今回は新品部品の交換だったのですが中古などでは既に傷等のダメージが中にあったりするともっとデリケートな作業が要求されます。
自己責任という無責任な言葉を使いたくないので、作業自身は5000円ぐらいで代行してくれるところもありますので任されたほうが良いかもしれません。
勿論、私に対して問い合わされても何も答えませんのであしからず。
ただ、交換する作業が楽しいと言うことであれば・・・・テープを剥がしたりは楽しい作業じゃないか?!