携帯電話用VGA液晶

「そんな画質必要ないだろう! これ以上字が小さくなったら読めない」
って言われている人がいるようですが、VGAに成ったからといって必ずしも字を小さくする必要は無いのです。
 
VGA液晶が一時期話題になったにもかかわらず、以外に普及していない。
実際に、QVGAで十分 それどことか240x240でいいなんていう人まで現れてきて あのVGA騒ぎはなんだったんだろう?なんて思わせるぐらいです。
個人的には、現在のX50VもリアルVGAで運用しており 是非必要な機能であると個人的には認識はしています。しかし、これが万人かと言うとそうでもない。
私のように、情報量を増やしたいという根拠で行くと 3.7インチでもすでに辛くなってきています。
実際問題、歩いて使ったり、電車に乗って使ったりという運用を考えない私だから使えるのでしょう。勿論明るすぎたり暗すぎたりという状況もありません。
故に、豆粒大どころか米粒に2文字ほど書こうかと言うサイズの文字も使えています。
少しでも振動しているところだと、とてもじゃないですが読めません。
振動も予測できるのであればともかく、予測できないような物であればなおさら。
尚且つ、アプリケーションによってはとても必要ないものも少なくありません。
「アプリケーションに依存するVGA化で良いじゃないか」なんて声も聞こえてきそうなのですが もっともVGA化したいアプリケーションがtodayな私はたちの悪いジャンキーのようです。
 
VGA化のメリットのもう一つは、画質を上げたい方。
PDAをカメラのビューワー等として使っておられる方。
これには、解像度があればあるほど望ましいとなります。
HP Ipaq4700等を使っておられる方には、液晶が選択基準のトップだと言う方も知っております。
ここは絶対譲れない点として、最も大事なところでしょう。
そういう用途の人にとっては、この解像度の差は大きな物になります。
ただ、多くの人にとっては この差が大きな物にはなっていないのは実情でしょう。

ここで、インターネットでのブラウザーの表示に関しての閲覧性能を上げられる方がいらっしゃると思いますが この点に関しては ブラウザーの進歩もファクターに入れるとPDAファンの方でも 携帯電話で利用しておられる方がいらっしゃいますし「QVGAでも十分な閲覧性能」とPDAを持ち上げられている方もいるのでので いちおう除外しています。
 
ところで、デジカメの中でオートフォーカスの機器が少ないことご存知ですか?
殆どのコンパクトタイプには付いていません。
デジタル1眼並みの・・・・ という広告文句のものにも殆どといってついていません。
勿論、へたに人間にさせるよりオートフォーカスのほうが性能が良かったりするわけですからたちが悪い。
ましてや、木の陰にいる鳥にフォーカスを合わせると言うような特殊な要件でなければ あまり困らないのも実際ですし、それぐらいの距離になると既に パンフォーカス化しているレンズが殆どです。
それでも、拘りたい人は限られた搭載機種を購入します。
先日も、KODAKのイージーシェアー P880もマニュアルフォーカスがついていて 左肩のボタンを押すと切り替わります。
このカメラのいいところは、ズームリング、フォーカスリングで 古い人間である私はリングを回してズームしたりフォーカスをあわせたりが一番肌に合う物でニコニコしていじっているのですが EVF(エレクトリック ビュー ファインダー いわゆるカメラの覗き口ですね)を覗きながらフォーカスをあわせると 真ん中が拡大されてピントをとります。
まあ、このカメラの悪いところで 拡大するのは良いのですが ドットを何倍かに拡大するのでじつは解像度が変わっていなくて拡大の意味が無いのです。
ただ、左側にオートフォーカスのガイドが出るので、ピントが合うとグラフが一番上に上がるような仕組みで補助をしてくれます。って、それならオートフォーカス使ったほうが話が早いってなってしまいます。
と、いうのもEVFの解像度が低いからで、11万画素の高精度液晶をもってしても ピントを合わせると言う行為にとっては解像度が低すぎるわけです。
 
カメラ、それも気に入っている物の話となると長くなるのが悪い癖ですが・・・
11万画素が使えないといったこの口が、QVGAでも良いかな? とは言わないのです。
何故ならQVGAは320x240で7.6万画素しかないのです。
ちなみにVGAで30万画素で面積にして3倍しかないのです。
 
「液晶の精度なんてわからないよ」なんていわれる方もこうやって比べると身をもって知るわけです。
あんなに小さな液晶でも感じる能力を普通の人は持っているわけなのです。
2.4インチの液晶のドットサイズを計算すると、カラーで印刷された印刷物に匹敵します。
実際には、ドット単位で色表現が出来るから3倍と言う見方もありますがともかくそれでようやく印刷物の解像度に到達するのです。
街中で配っているチラシ、もらってくる電化製品のカタログ比べてみてください。
やはり、デジカメのカタログは写真を表現するので美しい色ですし、その辺のカラー原稿 一番簡単なのが 紙の質が悪く色表現に向かない新聞のカラー印刷と比べてみてください。
確かに新聞でも写真の 氷上を舞うスケーターの姿は確認できます。
しかし、これが写真誌であれば 舞う氷やたなびく髪型 後ろの観客の表情までが伝わってきます。
 
無駄と言えば2.4インチにそれだけの解像度を詰め込むことをそううつすかもしれません。
しかし、この技術は人のすばらしい感性を考えると必要な技術だと思うのですが 私だけでしょうかね?
 
追記:速度の低下について、コメントをいただきました。
コメントにかくのが得意でないと言うか、訳のわからないことをいっているので 書き直します。(自分の、コメントは削除します)
確かに速度の低下とリソースの消費は大きな問題です。
しかし、DVDの画像が表示できるといっています。その上地上波デジタルの暗号解読までしながら表示できるチップに 実はとてつもなく大変な仕事ではないような気がします。
どちらかと言えばOS側の対応上の問題では(これはOSが良い悪いの問題ではなく 互換性を重視した為に発生する問題)ではないかと思います。
VGAの液晶にしても、じつはVGAで使っているのは僅かなアプリケーションで、普通のアプリケーションはQVGAエミュレーションという状態で動いているように ネイティブな対応をしていないように見えますので・・・
RAMに関しても、それぐらいは積めばいい程度のサイズであると今の時代からは思わせます。
それよりも、バッテリーのもちにこそVGA化された場合には問題が集中すると思うのですがいかがでしょうかね?
CPUの負荷の上昇、細密化されたCCDマスクを通して明るい輝度を保つ為のバックライト 増加したRAMのドライブ等々 やはり道は長いのでしょうか?