デジタル放送詐欺??

「地上波デジタル放送が開始するに当たって、その費用を視聴者させて頂きます・・・」
なんていう詐欺が巷では出てきているようです。
考えてみればおかしな話で、NHKの受信料も払わない人が 問題になるほどの人数いているにも拘らず 5年も先のテレビが見れなくなることを心配して おかねを払ってくれる人がいるわけですからいろんな人がいるものです。
現状、地上波デジタル放送を見るためには、多くの場合アンテナの増設やブースターが必要になります。
これは、やむ終えないことで 現在放送中の電波への影響を考えると 現在のアナログ放送と同じような出力で同じ地域をカバーするほどの電波を出せば あちこちのテレビに影響が出るためにそこまでの出力では送信できません。
いくらデジタルでえらー補完ができると言っても限度があります。
ワンセグが見れないのと同じように、視聴できる範囲の限られた放送なのです。
それを見るためには、当然今まで向いていない方向への UHF帯向けのアンテナと電波の弱さをカバーするためのブースターが必要かもしれません。
しかし、本放送が始まれば現在のアナログ放送がしっかり写っている地域であれば原則的に必要ないはずです。(所によってはアンテナは必要になるかもしれません)
第二東京タワーの完成を待ってようやく関東地区もカバーできる圏内になるわけですからかなり気の長い話をネタにした詐欺でしょう。
地上波デジタルも、現在もBSやCSのために別にチューナーを繋いでいる人であれば新たにチューナーを増やすだけのことで視聴できるわけですからテレビも買い換える必要はありません。
うまく行けば、大画面液晶があと五年もすれば恐ろしく価格が下がっているかもしれませんから急ぐ必要もありません。
だいたい、地上波放送が見れなくても 電力会社やケーブルテレビ局からのインターネット回線を共用する画像配信を受けることが出来るでしょうし(その際は局からのチューナーレンタルでしょうけど)、それ以前に インターネット上の動画配信が当たり前になり テレビ自身の需要が今ほどには無いかもしれません。
地上はデジタルになって双方向番組になるテレビですが、インターネットは今でも十分に双方向ですから。
ただ、未だにケイタイが使えない人が高年齢層には多くおられることは確かです。
各種の詐欺が、その層を直撃し 想像が付かないほどの被害額が計上されています。
各企業も、その金額が売上になるということを理解し、そういった層の人のために本当にわかり易い販売や広告を出せばよいと思うのですが・・・・
日本文化を侮辱するわけではなく、現在 資金不足で苦しんでいる人たちは沢山います。
例えば狂言や歌舞伎なんかや、各地のお祭りなど 昔は地域の電気屋さんなどが「キドカラー(日立のカラーテレビの商品名だったと思います)」なんてロゴの入った案内などを配りに来たものです。
各地の電気屋さん自信がなくなってきた今、メーカーがそういったところの 良い広告層をみつけてうまく広告すれば、既に時代劇も見なくて せいぜい みのさんの番組しかみない年齢層の人たちにもアプローチできると思うのですが・・・被害額いつ見ても大きいですよね。