M−Pack P600

マルチメディアビューワーと言う表現があれば最も近い商品なのかもしれません。
簡単に言いますと、4インチ液晶付きのビューワーです。
ただ、動画のフォーマットは、一般的なDiv−XからMpeg4、Mpeg2までの様々なフォーマットに対応(何故かWMVはだめ・・・)、音楽もMP3からWMA(これはOK)まで各種フォーマットに対応、静止画データもROWファイルをサポートするのが素敵なプレーヤーです。
カードスロットは搭載していない物の、USBホスト機能を持っていて USB OTG機能を持っているので、USBのストレージデバイスからボタン一つで本体にデータを転送することが出来ます。
本体は20Gと30Gのモデルがあるようですが、私の購入したのは20Gのモデル、WEBの市場よりは高い物の 結構なバーゲンプライスで29800円店頭の価格としては安いほうでしょう。
購入場所は、ヨドバシカメラ梅田店です。
 
購入したら子供のような物で移動中電車の中で空けたのですが LOWバッテリーで稼動せず そのままお持ち帰りになってしまったことは内緒です。

基本性能は

液晶 : 4.0" ワイド TFT LCD, 16.7Mフルカラー, 480 x 272(WQVGA)
最大解像度 : 720 x 576
ビデオ出力: Standard NTSC / PAL
スピーカー: 4W(L/R: 2W) ステレオ, 内蔵
イヤホン : 最大出力 70mW (L/R 35mW)
バッテリ : 2,700mAh, 取り外し可能再充電式リチウムイオンバッテリ
稼働時間 : 4時間 (映像), 8時間 (音声)
充電時間 : 4.5時間 (AC/DCアダプタ)
動画再生 : MPEG1/2/4, AVI, VOB, XviD, DivX, MOD(WMV/ASFは付属の変換ソフトを利用することにより可能です)
音声再生 : MP3 CBR/VBR, AC3, WAV, OGG, AAC
画像再生 : JPEG, GIF, BMP, Raw Image(CRW, NEF, ORF, RAF, MRW, etc.)
テキストビューワー : プレーンテキスト
言語 : 英語, 韓国語, 日本語
GPSシステム 〈日本対応計画中〉: アメリカ, EU, 韓国

まあ、基本スペックではこの手の商品は全く評価できません。
とりあえず、順番に進みましょう。
 
外観
まず、質感ですが 一番近い例えが「任天堂DS」と言うところでしょうか?
プラスチッキーな外観に節度の無いヒンジ(これは個体差があると思います)、私の持っているものが実は明らかに開封済み品だったのですが本体外装ケースには開封止めのシールがありましたが本体のビニールは 例えが古いのですが女の子のルーズソックス状態(物欲さんはこの方がいいかな?)とても新品とはいえない状態でした。
勿論、液晶の保護とかはされていたのですが 開いた間にゴミが入っている始末・・・
勿論、機能が問題なければ気にしないタイプなのでそのまま使います。
そのせいか、少しヒンジがゆるいようで蓋になる部分には液晶しかないようなので軽いので問題はありませんが 電車のように微振動が続く乗り物にのっていると動いてしまうかもしれません。しかし、心配無用完全に180度には元々開かないので見えなくなるほど倒れてしまうことはありません。
液晶は4インチ、VGA液晶を見慣れている目には高精彩には見えませんが一般的な今までのプレーヤー(液晶付きDVDプレーヤー)に比べればずいぶん綺麗な部類かと思います。
暗い部屋の中で見ると言うより一般的な明かりのついた今のような環境で見るようにデフォルトではセットされているようで、寝落ち用には輝度を下げる必要があるようなイメージです。
PCの液晶を見ている目には少し新鮮に感じられる色使いで、どちらかというと少し補正がかかっていて実物よりくっきり見えるタイプの設定のようです。
ただ、階調は低くないようで 少し暗めのグレー色の壁の絵などでは 色の変化が階段的に出るようなぬめっとした液晶がありますが 比較的なだらかに表現できているかと思います。
すこし黄色めに引っ張られているような気がしますが、これは周りが蛍光灯の反射があるからかもしれません。
操作キーは、上下左右のボタンと真ん中の決定キー、メニュー、helpの他には電源キーしかないシンプルな物で インターフェースは携帯電話のオプションメニューのような作りなので説明が必要ないレベルでしょう。
とにかく、標準で韓国の連続ドラマが入っているのですが 1時間で700Mという比較的高めのビットレートで録画されているのでとにかく綺麗な絵の見れるプレーヤーに見えたのが購入のきっかけです。
 
PCとの接続
mini USBのケーブルが付属しています。
OTGで利用するために、mini USB→USBメスのケーブルも付属しているのは好感が持てます。
接続すると、ドライバーも何も無くUSBのストレージデバイスとして認識されてそれっきりです。
動画や音楽の転送は、フォルダーコピーで済んでしまいます。
ちなみに、記録するフォルダーですが一応 VIDEOやAudioというディレクトリーが用意されていますが 基本的に何処に書いても再生できます。
再生メニューでファイルエクスプローラーがあるので、どのフォルダーにも移動可能です。
勿論、付属のソフトを利用すればドラッグアンドドロップで作業することも出来ますが わざわざいらないでしょう・・・・・ 英語版だしソフトは(もちろん、本体は日本語表示ですよ)
ただ、USB2.0を本当に利用しているようで 延長ケーブル越しには接続がおかしくなり焦ったのですが、本体に直接繋ぐとスムーズに動作しました。
 
動画
多くのフォーマットが有り全てを試すことは出来ません。
とりあえず試したのは、3つのフォーマットだけです。
1.MPEG2
これは2種類有ります。
一つは、I/Oデータのキャプチャーカードが作るMpeg2 ビットレート2Mのファイル。
もう一つは、DVDの動画です。
どちらも、PCの画面で見るより色合いが鮮やかで綺麗に見えます(PCの画面がだめと言ううわさも・・・)ジャギーやガンマの乱れが見えるような感じはありません。
ブロックノイズに関しては前者では起きたのですが、これは録画時のものらしくPCでも発生しました。後者での乱れは発生しません。
その後者なのですが、珍しいCCSのかかっていないDVDディスクを私は持っていますので ファイルコピーでVBOファイルをよいしょとコピーしたわけなのですが、恐ろしいことにそのまま動きます。
必要に応じて、字幕の有り無しを選択できるのには笑ってしまいました。
メニューやチャプターメニューを動かす機能はないようでした。
しかし、ファイルコピーがそのまま再生できるのは大きなポイントとなるでしょう。
DVDの再生は、非常に綺麗です。
やはり、ソースの差は大きな物です。
2、Mpeg4
これも、汎用なものでI/Oデータのキャプチャーカードが作るMpeg4のファイルです。
ビットレートは256kぐらいの見れたら良い程度の画像です。
音声のコーデックはAACなので対応がかかれていないので心配でしたが対応しているようです。
ちゃんと音声が出ます。
画質は・・・元データどおりなので評価するほどのことはありません。
ただし、コマ遅れや音声のずれは無いようです。(音声のずれに関しては発生するのか 修正をするような設定がありました。)
3、Div−X
Div−Xは、上記DVDをCD−ROM一枚に収まるようにDiv−X化したものでVer5のコーデックで圧縮された物を使っています。
はっきり言って、やはり画質の劣化を感じさせられました。これはDiv−X側と言うより本体の問題で Div−Xで再生された動画とDVDのデータを再生したものとの区別が付きませんでした。
と、いうことはDVDにはもう少し綺麗に見えるはずだったのではないかとこの時点で気が付きました。
再生中なのですが、実はこのP600本体左右にスピーカーが付いています。WEBで調べると4つのスピーカーが付いているとの事(オフィシャルには書いてません)設定の中にも 音声に関して3Dという設定があるのですが何らかのコントロールをしているのかもしれません。
小さいながらも左右に振り分けられたスピーカーに期待したのですが、音は小さめで 部屋の中では十分ながら屋外で効くほどではないと思います。せっかくの凝ったスピーカーも出力が弱いために左右の分離感が低く残念なポイントです。
しかし、スピーカーが付いているか付いていないかは大きな違いです。よく聞けばステレオになっているでも あればうれしいものです。このプレーヤーの大きなポイントの一つでしょう。
ちなみに、本体自身はDolby Degitalにも対応していますのでSPDIFなどで出力すれば、綺麗なサラウンドで聞こえるはずです。
勿論、外部モニターへの出力端子も付いているのですが、驚くべきことに通常のRF出力だけではなく 1080iの出力までもをサポートするために下手なDVDプレーヤーよりもきれいな画質で見ることが出来る可能性があります(可能性と書いたのは、家にデバイスが無いので確認できません・・・うるる)。アナウンスによると、一般的な安価なプレーヤーではアップスキャンコンバーターで出力対応している物も有るそうなのですが(これでは表示できるだけで綺麗じゃない) このプレーヤーはネイティブに出力されていると言うことなので疑いの目を持ちながらもそうなのかもしれません。
これも、試していませんが(動画再生で)連続再生4時間が本当なら結構なスタミナでしょう。バッテリーは交換できます。
ただ、どのプレーヤーでも同じなのですが 早送り機能の問題があります。
DVD再生の場合、2倍速までしか早送りが出来ません。時間指定でジャンプする等の機能はやはり欲しいところ(ビットレートが低いMpeg4等ではもっと高速な早送りが選択できます)ただ、一般的に番組を見るだけなら前回に止めた位置を記録しているようで一度見た番組であれば、最初からか前回の終了場所からかの選択が可能です。一応普通には困らないと思われます。
4インチながら横型ワイド画面なのでテレビ番組などでは両サイドが切れた表示になります。しかし フル画面モードがあるので画面いっぱいの表示も可能です。
しかし、話は違いますが最近ワイドテレビのデフォルトは自動的に拡大表示されるので 女優さんたちも実物より知らない間に太く映っているかもしれませんね・・・胸とかは実物より豊満に映っていたりして・・・いや、関係のない話ですが・・・
ファイルを選択してから、表示されるまでの時間は、手動で測定して約3秒 標準的なものだと思われます。
動画プレーヤーとしてはなかなかの物だと思うのですが・・・・・