スペック至上主義

私は明らかにその傾向があり、いわゆるおこちゃまだということです。
ただ、それが一般の人からみてもそうではないということ。
マーケティングの概念から、あれがついてますとかこれが付いてますとかの付加機能があるということが最も売りのポイントになるというのが多くの日本の企業が考えていることのようです。
たとえば、ワードの文章が見れますとか エクセルの文章が見れますとか
液晶が大きかったり、メモリーが多かったりと。
たとえば私の携帯電話はW44T。
AUの携帯電話ではこれしか選べない理由があります。
Bluetoothの機能がついていること。
普段はともかく、どうしてもヘッドセットをしなければならないときにその機能がないと困るので唯一の選択肢としてそうなったわけです。
モリーが1Gあっても、98%が空きエリア。
PalmもWindowsMobileもメモリーが8割以上余っている私にとって、趣味的には大きなメモリーを持った機械を改造しても選びますが それが必須ではないわけです。
 
たとえば、スペックが全ての販売を決めるのであれば PSP VS NintendoDSなんて戦いなどは起きないはず。
かたやただのゲーム機、もう一つはWEBブラウザーにもなり(今はDSでもOKですね)動画再生も出来て、音楽プレーヤーでロケフリプレーヤーにまでなる。
3Dの性能などに関しても、PSPの性能はかなりのものです。
ただし、ご存知のとおりコンテンツの違いが結果的に販売数を決めたわけです。
電車などでたまにゲームをしている人を見ても、まずDSなのですから。
発売当時にはPSPを持っている人をたくさん見たと思うのですが・・・・
 
最終的にはソフトの性能がものを言うのでしょうが、やはり重さや携帯性等でDSが優れていたというべきでしょう。それが、新型になってなお強調されて大人が電車の中で使っていてもおかしくないスタイルとなっています。
ハードとしての性能は変わらないまま。唯一違うのはサイズが小さくなってもバッテリーの持続時間がほとんど変わらないこと。
スペックが同じであれば時代の進歩はそちらに向かいのですから・・・・
 
AUの携帯電話は他の二社に比べてそんなに優れていますか?
これは、技術的な問題ではないことでしょう。
現在も純増数ではトップを走っています。
時折、私の趣味で見たりするのですが DOCOMOシリーズの採用しているアプリケーションプロセッサーはSH−Mobile。すでに3Dのアクセラレーション機能は持っていて 多くの端末がサポートするのでそういったアプリケーションが・・・・
出ないんですよね、未だ3Dを使わないとだめなコンテンツが少なすぎるということです。
ゲームなどでは当たり前の機能ですが、逆にそれ以外で3Dが登場するのはアニメの世界とCADの世界ぐらいでしょう。
うまい使い方が見つからないのです。
ゲームの世界でも、3Dだけがヒットゲームの要因かと思えば 「ぽけもん」や「数独」、「文字ピッタン」なんて3Dどころか ファミコン時代のハードでもできそうなものも少なくありません。
 
Softbank Mobileが新しい端末を出したこと、新しいサービスを発表したこと。
個人的には興味が無いわけではありません。
おそらく一昨日のプレスリリースをきいて話題にするのは一部マスコミとマニアで、多くの普通の人はボーダフォンソフトバンクになるということを知っているぐらい。
CMがうまくいって認知度が上がったので何とかなっていますが、それでも認知度は50%〜60%程度のこと。
見て初めて「そういえば変わったんだよね」なんていう会話が聞ける程度のものでしょう。
新しくなって何が変わるなんて、誰に聞いても説明もしできないでしょう。
TV CMの効果とは元来そういう種類のものなのですから。
もちろん、ワンセグ携帯の売り上げに関してはそうではないでしょうが・・・あれだけ露出すれば。
 
この後、ナンバーポータビリティの制度が始まって、おそらく苦戦を強いられるのは間違いないことでしょう。
使い勝手やプランの良さが、そしてそのスタイルが認知されるまでにあと一月では 実際に端末が出てくるのが10月中過ぎでは遅すぎて間に合いません。
スタートダッシュで新規契約を狙っている人をがんばって捕まえるのが最も効率的な手段だと思います。
2年間の縛りをきつくしたプランも、内容が伴わなければ たとえば通話品質(電波が届かないとか)や他のブランドの先を制するコンテンツを出してこなければ二年後に二度と選択されないという、寿命を僅か二年延ばすためだけに多くのプロモーション費用を消費してしまうでしょう。
 
前がどうだとか、現在の内容不明なプランも正式な発表があるまではわかりません。
出来るとも出来ないとも文章には書いていないのですから。
現在の秘密主義の体制は、会社の変革と供に入れ替わる人が多すぎて、秘密を守る事が難しくて(やめた人や統制が聞かないことでプランが事前に漏れるのを防ぐために)前日にオペレーターが知らされるような状況で聞いた話には真実味を求めても無駄な気がします。
私の大阪でBluetooth経由のPDA接続が出来ないことも、この先ビジネスにフォーカスするのであれば近いうちに対応せざる得ない状況なのは確かなことなのです。
これに対応しないような体制なら、派手な広告が2年後に大きな借金として残るでしょうし、それこそPCでの定額通信が出来るのであれば 二年後のデータ通信市場が変わっているかもしれません。
WILLCOMはそうやって生き残ってきたのですから。
もちろん、AUもDOCOMOも黙ってみているわけではありません。
しかし、先駆者として市場を切り開くことは Softbankにとってあるシナリオなのでしょうか?
少なくとも、人を驚かせる事に関しては なかなか一家言持った人が社長なのですから何かあってもいいとは思うのですが 実際の評価は約一年後。全ての予想は正式発表を待つことになるでしょう。