私の周りにも・・・

全くスマートフォンなど縁のない方がX01HTを購入し、見せに来てくださいました。
今まではPDCを利用してらっしゃったので、パケットという概念をお持ちでない方で、SMSは使われていましたが それ以外では携帯電話は通話手段として使っておられる方で 少なからず多くの方がこういう環境で使われていることでしょう。
今までの月額の支払額が 4000円を越えたことがないという優秀な方です。
まあ、一般的に電話を通話として使い 仕事にそれを持ち出さない男性の中年以降の方ならどなたもと思える標準的な方ではないかと思います。
もちろん、会社ではPCに詳しい方なのでインターネットは常用され、出張の折には通信カードをお貸しすることもあるぐらい使い方を知らない方ではありません。
 
「どこから説明??」
とは思いましたが、無料通話のないプランをお選びだったので来月からの請求の説明をここで行っておくのが親切だと思い話を始めました。
まず、毎月の支払いが 段階的に上がるのですがプラス1万円になる覚悟を聞いておいたほうが良いと言う所からスタートします。
オレンジプランにパケット放題の組み合わせで、通話も少ないので最も安いプランを選ばれていて それは賢明な選択だと思われます。
で、今までの継続年数も含めて、約2500円+++で約4000円の基本料金が出来上がっているわけです。
この時点で今までの支払いとイコールだということを説明します。
百数十円がプラスになるものの 1000円ほどの無料通話が付いているので OKだという理解はこの時点で取れました。
パケットに関しては、980円が最低で使った分だけ払えばいいという理解をされているようです。
 
ではパケットの説明に入ります。
まず、メールは受信するつもりですかという点。
「もちろん」と返事が返ってきます。
これで、「自分のアドレスに来るe−mailも読めます」っと。
まず、インターネットは定額で、電話は掛けた方にしか費用がかからないという認識を崩すところから始めないといけません。
ここにおかしな話だと思われる人は、既に一般常識から一段進んだところに身を置かれている方々です。
多くの人は「受け取る側に料金がかかる」という事を考えの中に入れてらっしゃらないのです。
受信もパケットを消費し料金がかかるということを説明します。
それでも比較的簡単に理解いただけるのはコンピューターの扱いに慣れている方なので パケットの流れをお金に置き換えただけで理解いただきました。
そして、テキストのメールしか見れないPDAでは大したパケット量も流れないというところまで考えが進まれるのは流石だと思います。
ところが、テキストしか見れないのはビューワーの性能の問題で実際には添付ファイルも受信でき Excelやwordのファイルが開けるという点に大きな期待をされている点とそのファイルサイズとをお金に換算して見せると 考え始められました。
大体、Wordの文章等で銀行等から送られてくるのが200k程度のもの。
200kをパケットに直すと1562パケット。
これを0.08円で掛けると 125円となります。
つまり銀行から1本メールが来ると、缶ジュースが一本消費されるわけです。
ちなみに、棚卸しになると 十数本分が社内でやり取りされます。
 
メールの話はおいておいて、WEBの話にとなります。
私のVaioを立ち上げて、ボーダフォンコネクトでBT接続します。
便利なのはE61でリアルタイムでパケットカウンターが変動します。
4つのニュースサイトを廻って、気になるニュースを見ていただき写真を拡大して説明するところまで行って見せます。
で、パケットカウンターから計算していただくとわかるように約2M程度のデータ転送量となるのを確認いただきました。
正確には16980パケット。2122.5kのデータ量です。
これで 1358円となります。
 
パケットの消費に関する説明はこれで終わりました。
この先の説明はとりあえず不要でした。
現在のソフトバンクのパケット放題の場合、9800円の上限に達するのは
9800(円)÷0.08(円/1パケット)×128(バイト(1パケット))=15680000バイトがパケット放題の下限になります。
14.9Mが定額に入る最低限のパケット利用量になることを。
たとえば私が、一ヶ月に7回熱心にニュースサイトを見れば達する額であるということです。
おりしも、ボーダフォン時代にコネクトカードの説明で 最も安価なプランで無料通信量が39Mのプランで 約8ページ/日(1ページ150Kと仮定) もしくはE−Mail 約26通/日(1メール50kと仮定)と説明していました。
その半分以下なので、一日にWEBが3ページもしくはメールが12通なら定額最低料金で受信できますとソフトバンクの前身であるボーダフォンが料金プランとして配布した資料に書いています。
多くのPC情報サイトでは、39Mのプランはメールを良く使うパワーユーザー用としてこの料金プランを評価しています。つまりWEBを見るのには適したプランではないということを言っていたわけです。
 
では、「X01HTをどう使えばよいのか?」
既に購入済みで、2年間の違約金が(ローン残??)が残る機器に関して出来るアドバイスは既に在りませんでした。
ただ、二つの道があることだけは説明できました。
一つは、パケット通信はあきらめて もしくは少しでも安い12月まで楽しんでから 音声用の電話としてエンジョイするプラン。
そしてもう一つは、9600円のパケット代をはるかに越えるパワーユーザーになるというプラン。
二択にはなりますがプランの選択をお勧めしたわけです。
オレンジとかブルーとか さわやかな説明にならなかったのは私の不徳のいたすところでしょう。
その証拠に、説明が終わった途端に恨めしげな顔で私のことを見られていたようですから。
 
世界の常識、日本の非常識なのか 或いは、日本の非常識が生み出したねじれのなせる業なのか私にはうまく説明できませんでしたが せっかくの気持ちを踏みにじる結果となってしまったかもしれません。
私が見た途端素直に喜んで見せればよかったのかもしれません。
ただ、いま請求書を見て驚いた方々が沢山いらっしゃると思います。いえ、本当に驚く人が出るのは凡そ3ヵ月後からでしょう。(すでに怒りをあらわにされた方もいらっしゃるようですが・・・ 是非15万円を払わずに済むことを祈っています)
その時に、毎月1万円の固定費が上がることが家庭に与える影響を考えると 一日でも早く知っておいて頂きたいと思っただけなのです。
 
通話において、たとえば毎月4000円の増加は プランによりますが高額なプランでは毎日(営業日として20日で計算)15分間通話を増やせるという額です。
これが、パケットの定額の代償です。
それが9800えんになれば、その約倍の通話時間を増やしたということなのです。
毎日決めて30分誰かとの通話を増やすというのは、恋人の一人も出来れば当たり前なのかもしれませんがそういった額を増やせば、逆に言えば浮気を疑われる額でもあるということ。
私や ここを見てくれている人の多くは、それを知って泥沼への道を自ら進んで歩む人たちだから良いのですが(よくないよくない!!)、全く普通の人たちが 品切れするほどの勢いでそちらに進むのは問題があるような、Smartphoneの文化が生まれるという嬉しさと相反する要件として棘のように心に引っかかります。
 
自分でもこの話題から離れよう、離れようとは思っているのですが どうにもこうにも特に今回のように自分の周りに それも分からない人が手を出すと 黙っていられなくなってしまうのは 未だ青いからなんでしょうか・・・・