NOKIA E61にM-FEPの導入

「DIGIらいふ」を立ち上げられている、id:ma_digilifeさんの開発されたM−FEPのNOKIA S603rd版 公開テストが始まりました。
忙しいこともあり、非公開テストのころから参加したいと思いながら週末にずれ込むのを舞っていたら 週末である今日公開テストが始まりました。
なぜ、週末待ちだったかというと S60 3rdアプリはアプリケーションに認証キーが無ければインストールすることが出来ません。
個人で開発されたアプリケーションでは認証キーが得られていないので だれでも簡単にインストールすることが出来ません。
ただ、開発者用に半年に限られますがNOKIAから開発者用認証キーが簡単な登録で配布される(と書いてあっただけで 実際は難しそうだった)のでそのキーを使ってインストールする必要があり その手続きを行うには腰をすえて掛かりたいと思っていたからなのですが・・・・
開発者用のキーは、機種に限定があり登録した機種にしか与えられないために 一般配布は難しいのも現状です。
 
それでも、NOKIA E61にネイティブな日本語変換アプリが搭載されるというのは大ニュースです。
KKJCONVと比べながら使ってみたいアプリの一つだったのです。
横目でUIQを買おうかなと思いながら・・・・
 
インストールは詳しく書かれているので本家のほうで。
一応、私は1時間近くの試行錯誤で行うことが出来ました。
実際のところ開発者用の英語サイトなので、作者さんの案内が無ければとても先に進むことは無かったことでしょう。
最後に、コマンドプロンプトを開いてコマンドを打つような作業もありますので 少し敷居の高いインストールだということは覚悟してこれから導入する人はお進めください。
また、最低限のスキル(能力)が在ることが前提ですので それすらも分からない方はBBSから使い方を教わるように心がけてください。
作者に問い合わせをかけるのは最後の手段とお考えくださり、出来るだけ開発の手が止まらないようにテストに参加する側も努力しましょう。
もちろん、BBSにはトラブル報告や 動作アプリケーションの報告等は励みになるので是非行いましょう。
 
さて、インストールを終えますと アプリケーションを実行します。
この辺りまで来るといつもの悪い癖で説明をろくに読んでいません。
MFepSetupでIMEを起動してメモ帳に。
NOKIA E61のメモ帳はNoteというアプリケーション。
どうやっても日本語入力ルーチンが立ち上がりません。
シフト+IMEキーを押しても 香港版の 英語 中国語の入力が立ち上がるだけ 何らかの形でインストールに失敗したかと思いましたが やはりここには説明書きが必要でした。
使えるアプリケーションに制限があります。
 
作者様の書かれている通り、システムが提供するアプリケーションの多くは外部のアプリケーションからの変更を禁じているようで 開発者の認証キーではそれにかかわるアプリケーションにまではアクセスが出来ないのでしょう。
では、何に使えるのでしょう?
実は、Java系のアプリケーションでも多くは使えません。
これにも同様の理由があり、入力時に開く入力画面がNOTEと同様のシステム入力を使われているのでしょうそこへのアクセスが出来ないようでそこには使えません。
その辺りは作者様の書かれている通りです。
 
私のメインは、WEBの閲覧、予定表、E−Mailなのでこの辺りで見てみましょう。
まず、WEBは表示の問題で残念ながら NOKIA WEB ブラウザーが使えないためOpera miniを使うのですが これには使えません。
これはもう少し我慢の子です。
 
予定表ですが、これも残念ながら使えません。といわざる得ないのですが実は事情が少しだけ異なります。
実は現在私のNOKIA E61には標準アプリ以外に二つの予定表アプリがインストールされています。
「AquaCalender」と「Papyrus」です。二つとも現在試用版です。
双方とも標準PIMと同様のDBを使っていますが、入力に関してはオリジナルで作られているので この入力に関しては問題なくMFepで行えます。
つまり、少々のコストは掛かりますがPIM系のアプリケーションを購入するだけで日本語版として使うことが出来ます。
私としては「AquaCalender」のほうが操作性はともかく メニュー等のネイティブさが高いようですので日本語で使うという意味では良いかと思います。
追記:作者さんもご指摘なのですが、サードパーティ製PIMは新規予定の登録で時間入力が出来ません。
フルキーを装備しているので、PCで言う「Num」キーにあたるキーの入力でレイアウトが変わるスマートフォンならではのファンクションの処理が特殊なために起こっているのでしょう。
現状、PIMは微妙かもしれません。
 
次はE−mailなのですが もともとこのアプリケーション自身がUTF8のエンコードしかサポートしないので殆どのメールクライアントから受信したメールが文字化けして使えません。
しかし、Exchangeを経由したMail for Exchangeを利用するとExcahngeで変換されるのか 日本語での受信が出来ます。
私はそのメーラーを使っているのですが、そのメーラーサードパーティのアプリケーションと認識されているのか M−FEPが動作します。
つまり、メールでもMFepは利用できます。
 
日常の3つの作業の二つまでが可能になるのであれば・・・というところで随分便利になります。
変換に関しては、速度はネイティブアプリであるこちらのほうが私は速く感じていますが実際のところKKJCONVと比べてちゃんとしたデータは取っていません。
変換に関しては、KKJCONVのほうが今のところ一歩進んでいるのではないかと思われますが これも感覚的なところです。
双方の使い分けが出来るというのは非常にありがたい状況です。
 
前述のメモ帳アプリに関しては、これも標準アプリのDocumentなどがMFepサポートアプリなのでキーショートカットを書き換えるだけで代替が可能でした。
今のところ万人がインストール可能なアプリではないのですが、NOKIA E61を日本語化をしてまで使おうという人の多くはそれなりのスキルをもった人たちなので(多くは私よりずっと詳しいと思います)ぐっと 肌に近くなったNOKIA E61を感じることが出来るでしょう。
 
この後動くもの動かないものを少しずつ集めて多少なりとも開発に協力できたらと思うのですが・・・・