LANケーブルを繋ぐ

ネットワークのケーブルが足りなくなって、よく店頭で売っているケーブルのジョイントを買ってきて繋いで見る。
なんとなく動いてよかったな〜と。
電話の線や、電気の延長コード等と同じように考えてやりがちなのですが・・・・
本当に大丈夫ですか?
 
電気と水は良く例えられます。
性質がよく似ていることと、水の流れはビジュアル的に人に理解しやすいからなのですがその節でこの話をそのまま解説すると(実際には違う部分も少なくないので概念的とお考え下さい)、パイプとパイプを繋ぐと想像してください。
当然、そのまま繋がらないので外側に太いパイプを入れて繋ぐか内側に細いパイプを入れて繋ぐことになります。
例えば外側に太いパイプを入れて繋いだとしましょう。
とりあえず水が漏れないように、螺子が切ってあってねじ込むことのできる太いパイプに二本のパイプをねじ込みます。
工作精度の問題もありますが真ん中に少し太い部分のある接続となります。
で、水を流してみると繋がないときより少し水の流れが悪くなります。
これは、太さが変わったところで水の流れに渦が出来パイプの太さが細くなったのと同じように渦が配管を細く制限するからなのです。
電気は水のように渦を巻いたりしませんが、そういった箇所があると反射と言う形で同様に流れを悪くする可能性があります。
電気での接続部分は導通がよくなる様に金メッキがされていたりするわけですが、そんな努力をしても太くなったり細くなったりする事態は避けられません。当たり前なのですが・・・・
その上、ネットワークの信号は最大100Mhzという非常に高い周波数を使うので反射した信号等があまり多いとその波形をつぶしてしまうことになります。
故に、反射が大きくなりすぎないように 接続箇所を減らす工夫や接続に少しでもロスが発生しない工夫をするわけなのですが・・・
接続箇所が何箇所も接近すると、反射した信号が次の場所に跳ね返り また戻ってきてと合わせ鏡の様に反射が止まらなくなることもあるのでコネクターとコネクターの間には距離を置いたりすることも必要になる場合もあるわけです。
 
今日、ふとネットを見ていると サンワサプライというメーカーから「LANブロッカー」という諸品が出ていました。
ネットワークケーブルの中間に挿入しスイッチで物理的にネットワークを切断するとの事なのですが・・・・
わたしはこの商品を見たわけでもありませんし、中を開けたこともありませんし、テスターをかけた事もありません。
ただ、ネットワークのケーブルを中間でジョイントしただけでコリジョンの原因となってスタックしたネットワークは沢山見ています。
ジョイントを入れただけで、ギガのネットワークがパニックするのも少なからず見ています。
なのに、中にスイッチまでつけて・・・・・
一度是非試してみたいと思うのですが、試した人いますか??