利便性と無駄

パケットの定額制をしない、ではなく出来ない携帯電話なのですが 経済的な問題だけではないようです。
割り当てられている電波帯域がありそれが相互干渉しない距離に相応の出力で配置されるという環境で使う場合に関してうまく繋がります。
日本のように狭い地域に乱立するアンテナの状況では持っているチャンネル数に限界があり 割り当てられるチャンネルの消費は恐ろしいものだと思います。
最も電波資源を有効に使うためには、お互いの干渉を起こさない距離に(つまりアンテナとアンテナの中間には電波の空白地帯がある)フルチャンネルのアンテナを立てるのが効率のよい使い方です。
総てのアンテナで、総てのチャンネルが使えるので一本のアンテナに繋がる携帯電話の数はチャネル数に比例して大きくなります。
実際には、チャネルの共有や 発信する電波の割り当てを動的に変更するようにして 多くをカバーするわけです。
しかし、根本的な問題は解決していないので 密集地域では結果的にチャネル数が少なくなり また、密集地域故に通話件数も多く混雑を極めるのです。
特に電波の到達距離の長い900Mhz帯などは独占に近い使い方をしても資源が足りなくなってしまうわけです。
DOCOMOが通話できなくなったりするトラブルがでたりしたものです。
現在使われている周波数帯はもっと高いものなので情報量も大きくチャネル数も同じバンド幅なら広くなります。
また、電波の到達域も短いので最初の例の通りアンテナの距離が到達域より遠くなるアンテナが多くなりちぇね留守うに余裕が出来るわけなのですがそれでも不足気味なようです。
ソフトバンクは割り当てられた電波帯域に対してユーザー数が少ない為に定額が可能になり DOCOMOはその逆で定額が不可能となってしまうわけです。
じゃあデータ通信はというと、ベストエフォートという魔法の呪文のお陰でずいぶん被害を免れています。
速度は可変するという条件を暗黙のうちにユーザーに認めさせているためで、通話中にぶつぶつ切れる形でしか話が出来なければ流石に音声通話ではお客様を満足させることは出来ません。
データ通信ならではのテクニックです。
いくら3Gで高速化しても、携帯電話の電話機の消費するパケット量はたいしたことが無く 定額契約ユーザーは低牙k限界のパケットを消費して料金を払ってくれるのを最大の理想とする携帯電話ベンダーはお互い横並びの料金に落ち着くわけです。
実際にはどうせ余っている電波帯域を持っているソフトバンクは安くDOCOMOが高いという経済的な理論を進めて持っている帯域に応じた顧客数に成るはずのところなのですが、顧客数辺りのサービス人数の問題などで 顧客数の少ないベンダーが不利になります。
結果的にこういった不均衡が発生しています。
 
現在の状況を打開するためには、DOCOMOはソフトバンクの電波帯域を買い取り 尚且つ基地施設を買い取り2G帯を運営し、ソフトバンクは新たに1.7G帯等をメインとした展開をするのが理想的です。
しばらくの間のローミングも格安でDOCOMOが引き受ければ成り立つ話です。
2Gのローミングを持っている限り、海外に行っても使える電話となりますから。
勿論、DOCOMOは首都圏集中とはいえアンテナ数を1.5倍に増やすことが出来ます。
ソフトバンクも近似した周波数への移行であれば、アンテナ自身を共有することが可能であれば 施設を共有するという形で一気に追いつくことも出来るでしょう。
DOCOMOは帯域を増やしますので 定額の可能性が出てくるわけです。
ただ、DOCOMOの発言にも疑問が多く、DOCOMOのユーザーは多いもののFOMAのユーザーは少し多い程度(だった)ですので 3Gだけを定額化すると言う事は将来を考えなければ可能だったかもしれないという気がするのですが・・・・
 
電波というのは限りある資源で、かなり切迫したものです。
例えばテレビがデジタル化するのも一つは画質の向上で、もう一つはチャネル数を増やすこと。
増えたチャンネルは、チャンネル数の少ない地域に割り当てられるのですが 人口密集度の低いところなので広告の効果を考えると採算性の問題はどうするのかと聞きたくなります。
現に、地方ローカル局では父さんの憂き目に会ったところもあるのですから。
 
ロケーションフリーテレビを使うために、X01HTを購入しようかと思ったりもしました。
テレビの電波と携帯の電波を比較すると 圧倒的に受信地域は携帯電話の電波にメリットがあります。
勿論、首都圏にいればで NHKなど携帯電話の電波の届かないところですら受信できますので全体の問題ではありません。
例えば地下鉄を待っているときに使えるのは携帯電話で、TVはそんなところでは写るはずもないのですから。
で、自宅からのテレビの画像を送ってくるわけですが これは私専用のものです。
他の人に利用させると著作権違反になるという理由だけではなく チャンネルを変えたりビデオを見たりというのは私の操作で動くので他の人が見れるようなものではないでしょう。
それに対して、ワンセグの電波はみんなが見るように公にするスケジュールのうえ動いています。
一つの放送に対して 一人の視聴者と一つの放送に対して多くの視聴者の差で、放送に対して同じ電波を使うのであれば校舎の効率通いに決まっています。
タクシーの移動とバスの移動のようなものです。
限りある資源と言いながら、私はその限りある資源を浪費しているわけです。
勿論、流石に携帯電話で行うと 限りある財布という資源の中身を使い果たしてしまうので 無線で行う程度ですが それですらインターネットという回線資源を浪費しています。
でも、自分の見たい番組を見たい時間に(録画しているということです)外出先で見れるというのは素晴らしいことです。
それが海外であっても可能だからです。
この環境は離したくないと常々思っているわけです。
 
もし、X01HTの定額利用者が(すでに1.5万円近い月額料金を支払い続ける人がそう多くはいないとは思っているのですが)そういった仕組みのテレビを見だしたとしたら。
そういう使い方で、100万円近い請求予測になっていた人もいるぐらいですから すごいパケット量なのでしょう。
そういったことをする人が殆ど全員だったりすると、如何にユーザーの少ないソフトバンクの回線も間違いなくパンクするでしょう。
電波の到達距離が短く、チャネル数を有効に使いやすいPHSWILLCOMも現状の128kという速度は微妙で実効値がそこまでないので 90kぐらいだと動画のストリーミングが殆ど不可能な値で 逆にそれに救われているのかもしれません。
もし、M単位で消費された場合 バックボーンが辛すぎます。
実際、そういった製品もWifiでの利用を前提に作られています。
 
携帯電話にどこまで求めるかの問題もありますし、自宅にサーバーを立てて供給しようというような人も多いとは思えません。
帯域的に何とかなるかなと思って「どこでもMagicTV」をPHSや3G携帯で繋いで見ましたがこれはうまくいきませんでした。
携帯電話も機能がぐっと増え、動画を再生するにいたっては そういったこともあるかもしれません。
しかし、このバックボーンの問題が解決しない限り・・・・などと思っているのは私だけでしょうか?