モバHO!

モバHOは、先日も書いたとおり衛星を利用した放送サービスです。
小型の端末を使い言葉通り「モバイル放送」となるべく登場してきたのですが、現在のところワンセグにとても適わない内容となっています。
同じ衛星からの信号を受信するにしてもビーコンだけ受信するGPSに比べ広い帯域での信号をLoss無く受信しなければいけないモバイル放送は、そのアンテナを大きくする必要があります。
以前はGPSのアンテナも大きかったので、技術進歩でクリアできる問題かもしれませんが数億円の売上げを確保するために100億以上の赤字を垂れ流している現状ではあまり期待できないかもしれません。
それ以前にこのままだといつまで会社が続くのだろう??ということが心配になります。
しかし、それでも便利な点もあります。
 
今回購入した端末はMBR0501Aと言う端末で、PDAと同程度のサイズの端末です。
約3時間モバHOを視聴できるようにするために2000mAのバッテリーを装備していて200グラム未満ですからかなりがんばったほうでしょう。
ただ、本来メインとなるべきモバHO受信用のアンテナが外付けとなっていることは大きなマイナスポイントでしょう。
また、外付けなのですがあとで少し説明も入れますがやむ終えないところもあるように感じますが裏面にはみ出すアンテナは非常に邪魔なものとなってしまいます。
逆につけないと都心部の繁華街ぐらいでしか受信できないというのも(私はそうでしたもっと他に受信できるのかもしれません)あればもう少し考える必要はあるでしょう。
全国規模のレポートとなるのであれば、実は私のすんでいるところは非常に環境が悪い。
ビルが多いことも含めて視聴の困難な地区として、あちこちに再配信用のアンテナが立っているようで衛星からの電波だけでなく、衛星からの電波を受信して再配信する施設とどちらの電波をつかんでいるか区別がつかないので実際の受信感度が銅なのかと言うことについて私が出来たから出来ますと言い切れないのですが実際に使ってみた感じで書かせていただきます。
 
まず自宅なのですが、住宅街の中にある普通の木造の一戸建てです。
私の部屋は2Fでもう一層階が上にあります。
この状態で、多くの場所で受信感度が弱いながら受信できます。
傾向としては窓に近いほうが受信しやすいと言う感じですが、向きや方向が基本的に影響しないのは良いことです。
同じ端末でワンセグを受信した場合にはアンテナの向きや ひどいときには手の角度で受信が変わってしまいます。
 
移動しながらですが、ショッピングモールにもって出かけてみると 意外に受信されます。
店の真ん中では駄目ですが(って恥ずかしいからあまり試してないけど)店に入るまではショッピングモール近くは開放的な雰囲気で空が見えているので十分なのかもしれません。
空が見えるところでは・・・の言葉通りの性能と思われます。
ただ、ここのところずっとの梅雨空で 雨雲は多くの水分を含むので衛星からの電波を減衰させますので本来はもっと良いのかもしれません。逆に条件の悪い環境で試せたのは良かったのかもしれません。
雨天休業なんて、テレビは悲しすぎますから・・・・
 
移動しながらなのですが、車につけて聞いていると思ったのと少し異なる動きをします。
明らかに空が見えているにもかかわらず受信できない道があり、高速道路の下にいるのに安定して受信できる場所があります。
高速道路でも瞬間的に途切れたりするところがあるので、なにか妨害になるべき要素があるのかもしれません。
ストリーミング同様でバッファの機能があるようで、完全に電波を通さない環境に(地下駐車場)はいっても数秒間は再生が続いたりします。
恐らく衛星の角度等が影響を与えるのでしょうが本体に付属しているアンテナがあまりよくないと言った感じがします。
 
以前、PCにつけるタイプのモバHOチューナーを購入したことがありしばらく使っていました。
さすがにテレビを見るためにPCを起動するのはめんどくさかったのですが、その際も本体に付属のアンテナの感度が悪く外付けのアンテナを追加購入し(受信カードよりアンテナが高いのはどうかと・・・)かなり改善したことを覚えています。(欲しい人あげますよ)
ワンセグチューナーの時にも書いていましたが、本体チューナーの発生するノイズと微弱である電波の受信とは相性が良くないようです。
相互の干渉をおこし、増幅したりノイズを取り除いたりが難しくなるようです。
但し商品の特性上、外付けのアンテナが無いと動きません(以前のモバHO!専用端末がそうでした)ではモバイルという意味が薄れてしまい商品として駄目でしょう。
ただ、この感度で満足できない地区に住む人も多いと思いますのでそのあたりはもう一考の価値はあるように思います。
 
では、外付けのアンテナとなると 本体に直接つけることは出来ません。
本体に着けるためのクレイドルが必要となります。
これは別売りで、アンテナ付属で1万円ちょとなので価格的にはかなりがんばっているとは思いますがわざわざ外部アンテナをつけるためにクレイドルを持ち歩くのは・・・・と思うでしょう。
もばHOの掲示板にもこういった記載が見受けられますので沿う思う人は多いのでしょうが、恐らくどうにもならない部分なのだろうと思います。
テレビ用の衛星放送や、GPSのアンテナなどでもそうですが衛星よりの電波は周波数が短く結果的に微小になります。
その為に電線を通じて本体に送るまでの間に減衰を起こし一気に感度が悪くなってしまいます。
故に、アンテナのすぐそばにアンプを入れてアンテナのそばで増幅して本体に送る方法を取ります。
モバHOの場合も同様の手法が使われているのでしょうが、アンプを動かして増幅するためには電機が要ります。
クレイドルには外部給電が必要ですが、本体は本体バッテリーでも駆動します。
もしアンテナに給電しようと思うとその電気も本体のバッテリーから供給する必要があります。
本体のアンテナに対して、外部のアンテナで画期的に感度が上がるのは相互干渉の問題だけではなく、ここにも秘密があると考えたら給電量は少なくなく、バッテリー駆動時間を何とかするために 外部アンテナの接続は電源が供給されているクレイドルを経由してという仕組みになっているのでしょう。
ただ、ワンセグの外部アンテナもクレイドル経由と言うのは解せませんが・・・・
ちなみに、本体には付属アンテナがひとつついています。アンテナ端子は二つあるのでもう一本追加購入すれば感度を上げることが出来るようですが、この感度向上はあまり期待できないように思います。
 
実際の使用感ですが、以前のものよりはずいぶん上質になりました。
動画の圧縮方法が変更になったことによる効果もあるのでしょうが、大きなテレビで比べる限りはワンセグよりはテロップなどの崩れが少ないようには思えますが、これは感覚なので実際には店頭ででも尾比べください。
ただ、外部に出力することができる映像・音声なのですが 付属するケーブルが粗悪と言ってもいいクオリティのものです。
4極の3.5φの通常のヘッドフォンなどに使われるのと同形状のものなのですが、このケーブルのクオリティが悪く、このケーブルからの外部出力は全体に特に画像信号が激しく減衰し(目に見えるから)完全に色あせた感じに写ってしまいます。
音楽も、エッジの取れた感じで鳴りますので 音楽を愛する人には許せないレベルであると断言できます。
古い、Sonyのビデオに付属していた映像・音声ケーブルと交換してみたところ一気に改善しましたので(まあ、この手のケーブルはどれもたいしたこと無いレベルですが)こういった所のコストを落とすぐらいならつけないほうがましだと思うのですがどうなのでしょう?
ドンキホーテなどで車載器を購入した人が音が悪いとよく言っていますがケーブルを一度疑うことをお勧めします。同程度のものがついていると思うので・・・・・
 
操作ですが、私はいつも思うのですが 皆さんは携帯電話などのワンセグの操作感に満足していますか?
結構待たされると思います。
この端末も同様のものです。
ただ、同時に全チャンネルの番組表を拾ってきているようなので 音声チャンネルを選ぶときなどは便利には選べます。
とにかく、あれに我慢できる人なら総不満のあるレベルではないでしょう。
ただ、いつも外部接続で使う(少ないとはおもいますが)人にとっては疑問のインターフェースなのですが起動するたびに外部出力の変更が必要になります。
それもボタンひとつではなく、「メニュー」「設定」・・・と4階層も下がった所にある設定を切り替える必要があります。
例えばこの機器を車載にしたい人などにとっては困った仕様でしょう。
また、モバHOとワンセグを切り替えると この設定を再度要求されます。
起動や切り替えに上記どおりかなりの時間がかかるのでそれを待ってからの切り替えになりその上手間がかかるので本体だけで見ることをお勧めする機械なのでしょう。
 
自宅に有線を引いている人で、モバHOに普段聞いているお気に入りのチャンネルがそろっている人などにはお勧めかもしれません。
例えばUSN HIT チャート等はよく店舗などでもかかっていますがそういう番組を聴くのであれば同様に視聴することが出来て、外でも聞くことが出来ます。
電波の来ない地下鉄通勤を心配することはありません。この機械にはSDカードスロットがあり記録することが出来ます。
1Gあれば音声ならかなりの時間の記録が出来るので、掛け続ける有線を記録して機械ごと持ち歩けば聞くことが出来ます。ワンセグ付き GigaBeatを持ち歩いていると思えばそれぐらいのサイズです。
もちろんGigaBeatと同様ワンセグの受信は出来ます。
 
車で今昔同様のカーナビを持っている人も選択の範疇に入るかもしれません。
勿論月額のコストは必要ですが、カーナビに映像音声入力端子があればこの機器を繋げば2011年を超えてアナログ放送が終わっても、ワンセグながらデジタルで見ることが出来るようになります。
移動中の車の振動の中では、ワンセグの解像度でも十分でしょうし。
 
よく話題になったのはワンセグの視聴期限の問題ですが、モバHOの契約が切れた時点で見れなくなります。
この先は予想なのですが、申し込んだときに約10分の間電波の受信できる場所に端末を置いてくださいということと、15日以内には1度は受信してくださいと言う指定から考えても解約しても最大15日はワンセグの視聴が可能かと思われます。
購入時にもワンセグの受信が可能なのですが、この状態で契約せずに使い続けた場合どうなるかは不明です。
私が思うには、購入時はそのまま上部にアルミ箔でもはっておけば衛星からの電波を受信できないのでただのワンセグチューナーとしてずっと動きそうな気がするのですが・・・
ただ、モバHOの契約を一度行うと15日程度のスパンで(恐らく一月と思われるけど)で内部にタイマーを仕込んでいると思われるので同様にアルミ箔で隠しても期限切れが発生するかと思われます。
実験するには解約や加入を繰り返す必要がありますし、とても有意義な実験ではないのでちょっとと言うところでしょう。
勿論、購入時も起動以降のタイマーが仕込まれていれば近いうちに視聴できなくなる可能性があるのでなんともいえませんが・・・・
 
今日は、窓際においたモバHOのプレーヤーで音楽を鳴らしています。
とりあえず鳴っています。
今のところ試聴期間で14日間は無料ですべてのチャンネルが見れます。
今月だけのセールで、今なら3ヶ月の無料期間があるので、無料でもう3ヶ月(実際には9月末)の視聴ができます。
三ヵ月後がどうかは今のところ未定ですが、それなりに楽しんでいます。