VOIDシールのCut!

まず工具を用意します。
必要なのは No2のドライバー。(ねじは小さいのですが通常サイズのドライバーが必要です。)
      T6のトルクスドライバー
      ピンセット(ねじを落としたり、コネクターの位置を合わせるのに指では辛いと思います)
      ケーすオープナー(全周爪が付いています、それを外すのに必要です)

最初に行ったのは、HDDを固定しているVOIDシールを剥がすこと。
HDDには補償範囲を明確にするためのVOIDシールです。
言うまでもないことだと思いますが、このシールを剥がした時点で一切のメーカーよりの補償を受けられなくなります。
自己責任という軽いものではなく、Everunにもしものことがあったときにどんなに悔やんでも修理が出来なくなるかもしれない。
朽ち果ててゆくのが判っていても、涙を呑んで見守る覚悟があってこそ実行ください。
それ以外にHDDの浮き上がりを防止するための固定テープがありますので こちらも剥がす必要があります。
 
手順書からはこの後HDDを剥がすことになります。
ZIFソケットは、フィルムケーブルを差し込む形で固定します。
圧力固定型のコネクターなので、プラスチックの戻り止めノッチの付いたべろを浮かしてケーブルを抜くことになるのですが、このコネクターはあまり何度もの抜き差しに耐えれるコネクターではありません。
しかし、フィルムケーブルはねじりに弱いために無理な力をかけると簡単に裂断します。
わたしは、取り説を守らずにケーブルをつけたまま作業を行ったのですが あまり正しいやり方ではないかもしれません。
 
HDDを外した後は トルクスドライバーで 外周4本のねじを外します。
うち3本は、本体そのままでも外れますが うちの1本だけはHDDを外した下にあります。外側から見えるところに4つの穴がありますがひとつにはねじが無いので無理に探したりしないように。
 
mini PCI Expressのダミーカードを外します。
ドライバーの所でも書きましたが、ねじは小さいのですが、ねじのピッチはNo.2と呼ばれる通常サイズのドライバーのものです。
精密ドライバーなどで回しますと ねじ山を壊してしまいますので注意してください。
この作業に精密ドライバーの必要な作業はありません。
 
ケースをケースオープナーで開きます。
注意すべきは順番で、この通りにやらなければどこかに無理が来ますので注意して下さい。
周囲の爪はそんなに高いものではありません。根気欲弱い力で開きます。
もし、強い力が必要でしたら何か無理が掛かっています。
開くと左側にHDDの側として置くと、左がメモリー 右側にCPUが見えると思います。
過去に言われたとおり、メモリーは基盤に直付けです。交換したりは出来ません。

 
HSDPAカードに付属しているアンテナを取り付けます。
CPUの真上のケースにこのアンテナに合わせたくぼみが掘ってあります。
アンテナにはプラスチックの取り付け台が付いており、本体のケースの出っ張りにはまるように出来ています。
また、アンテナの一部が本体にアースされるようになっています。
取り付け位置画を間違えないようにつけてください。

写真では配線がはみ出していますが、この配線はこの右側で下にもぐりこませ、右真ん中に写っているねじの隙間辺りから取り出すように入れなければいけません。
この辺りがこの作業の中で最も難しい点でしょう。
それが済めばケースを閉めることが出来ます。
ほぼこれで90%終了です。
 
この後、初めてモデムカードを袋から取り出し ソケットに入れます。
mini PCI Expressカードのスロットにエッジコネクターに挿すと 初回はねじ側が浮いています。
これはカードの角の処理が済んでいないので多少角が当たって浮き上がります。
力を入れないように押してみて降りるようであれば良いのですが、きついようでしたらスロット側に向けて押し込んでみてもう一度試してみてください。
最後まで入っていないとうまく降りてきません。
指で軽く押してカードが付くようになればねじ止めが可能です。
 
そこまで言ったところで、先ほどつけたアンテナのコネクターをカードに差し込みます。
ねじをつけてからは周囲に余地が無いので大変入れにくくなりますので この段階で入れましょう。

写真で見ると大きく見えますが、実物は大き目の切手程度。名刺の上には3枚も乗ろうかという小さなカードのアップです。
このコネクターは曲がりやすい高周波コネクターなので注意しましょう。
勿論、MAINのほうに挿します。
 
ねじに関してはカードがちゃんと入っていれば 簡単に入りますので逆にそうでなければ危ないので注意します。
本体の止めつけも同じで、ケーブルのはみ出しに注意しましょう。
最も危ないのは、このアンテナの反対側、写真では下側にWifiらしきアンテナがあります。
このアンテナケーブルは注意しないと本体を締める時に挟まります。
ちゃんと切ってあればよいのですが、私のように剥がしただけのVOIDシールなども挟み込まないように注意しましょう。
そしてねじを締めれば全て完了です。