ファブリックキーボード

ファブリックキーボードについてMaroonさんからコメントいただいたのですが・・・・
 
実はこのファブリックキーボード他のものとは少し違います。
よく、ビニールでできたキーボードや ゴム地でできた巻けるキーボードなどがあるのですが・・・
何が違うかといいますと、そのスイッチの部分。
一般的なキーボードはフィルムスイッチというものを使われていることが多く フィルム上に櫛状にされたパターンの二本の導通のない電極の上に 導電ゴムを置き そのゴムに圧力をかけることによりゴムの抵抗値が下がりキースイッチが入るというもの。
押したときの圧力の敷居値を超えると入るという仕組みになっています。
もちろん通常のデスクトップのキーにもこのフィルムが入っているものが多く、年とともにゴムの弾性が下がったり圧力をかける突起が丸まったり、電極の表面の腐食がすすんだりと 悪くなってゆくわけです。
フィルム・ゴム・圧力をかける突起と三層構造になることと ゴムは全体のキーボードに対して一つの整形物になる(つまり全部つながっている)事と、薄いとゴムに圧力をかけるパーツがある程度の厚みを必要とするので(良くあるのは曲がるキーボードの場合ゴムと一体化した硬質の樹脂のボールのようなものが埋め込んであります)キーの大きさにゴム部品が出っ張った構造となります。
故に、結構無理に巻くと壊れてしまうという憂き目にあいます。
2〜3層構造でそれぞれを接着しにくいので 曲げたときにたわみが出て浮かび上がってしまうのです。
それでも、コストも安く(生産性がよく)通常のキーボードの部品が共用できることもあり よく出回っています。
 
ところが、Bluetoothファブリックキーボードを私が欲しいと思ったのは全く違う構造になっていることが触って分かったからです。
簡単に言うと完全に布の触感です。
厚みも薄めのコートの生地ぐらい。
キーの部分も浮かび上がりも何もなく 布地に印刷してあるだけ(だからブラインドタッチは絶対無理)
良くも悪くも本物のファブリックキーなのです。
故に、以前展示会で見たときには(2年前だったと思います)これは凄いなと(厚みが)
参考出品だったのですが、小さなMP3プレーヤーのケースの上にボリュームスライドスイッチの様な印刷があり その上を指でなぞるだけでボリュームがリニアに大きくなったり小さくなったりした訳です。
 
構造はさすがにばらすのは気が引けるので(本体に名刺が入っていたのでサンプル品じゃないかと・・・・)あくまでも想像なのですが、私の想像力を掻き立てる設定がPC用のドライバーにありました。
その項目は、キーボードキャリブレーションという項目。
実行すると画面に出てくるキーを押すようになるのですが、キーボードの左端・真ん中・右端のキーを押してキーの位置を調整する作業なのですが これが設定できるようになっています。
つまり、キーの場所にスイッチがあるわけではなく 全体がスイッチでキーの部分の位置を覚えていて その場所を押さえた時にキー入力として認識する訳です。
私の想像ですが、恐らくタッチパネルのシートが入っているのではないかと。
 
○二つのキーの同時入力を受け付けないこと
キャリブレーションが必要になることがある
 
この二点において、一応の推測をしたわけです。
であれば、布地の裏地に多少の(ゴムのメッシュのような布地を挟み込む等)の加工が必要でしょうが全体をキーとして使うのには何ら不自由しない訳です。
この点が特殊なキーボードとなるわけなのですが・・・・
そうなんです、私は実物を見て驚いて 手に入れるに至ったわけなのですが、書かなきゃそれは判らないですよね!!
 
というわけで、id:MAROONさん実はちょっと違うぞというところを紹介したかったわけですが・・・
眠かったのでただ出しただけで終わってしまった訳です。
一応、構造的にかなり珍しいものだと思いますし おそらくコスト的な問題で採用したメーカーはほとんどなく かなり物珍しいものだと思われます。
本当に何の突起もない(写真でも見てもらえると思うのですが 押した後のでこぼこ感もありません)ただの布のようなキーです。
 
ただ、キーボードとして見た時にはブラインドタッチが事実上不可能な事とか 問題が多いような気がしますが・・・・