メジャーの理論

野球はさっぱりに近く分からないので 勿論大リーグの話ではなく、メジャーとマイナーの話。やっぱり大リーグっぽいか・・・
 
任天堂DSとPSPを比べると やはりPSPの方がハード的には優れているように思えます。
発売前のデモンストレーション等は、携帯ゲーム機とは思えないすばらしさで
逆にDSのほうはまるでゲームボーイの拡張版。
画面解像度も2画面になったものの、DSは対して高くない。
売りとなるタッチパネルの解像度も思った以上にたいしたことがなく 現在の文字を各ゲームで見ても結構かくかくの文字になっています。
3Dのゲームも昔ながらの「立体に見える」ものが多く 結果的にどこまでやっているのだと疑問があります。
ただし、かなり偉いのは旧ゲームボーイADV系のゲームがそのまま動くこと。
スムーズな顧客の移動が実施されました。
結果的に勝敗ははっきりしていて、PSPは「マニアな」という表現が正しいゲーム機となっています。
 
携帯用でなければどうかと言うと
X−box360やPS3に比べてWiiが好調のようです。
X−Box360も日本ではともかく海外での台数は驚くほど。
「ゲーム機はゲーム機の枠を超えて進化してゆく」と言っていたのがマイクロソフトとSonyでどちらもマルチメディアの機能が高くなり ホームサーバーとの連携等も大きな特徴です。
ただ、ゲーム機はゲーム機といわんばかりにそのテーマを無視し続けた任天堂が、結果的にWii Fit等がWiiでDSでは脳トレ言語学習ソフト等とゲーム機の枠を大きく超えだしたと言うのは皮肉な結果です。
X−Box360もPS3も 廉価版を出して機能を削る方針を出しても 機能を削られたら魅力半減な気がしてしまうので 爆発的なヒットには繋がらないとは思うのですが・・・・
必ずしも機能が販売に繋がるのではないという良い例です。
 
それと対比してよいのでしょうか、現在のIntel AtomCPUなのですが どちらかと言うと後出しじゃんけんのような存在。
AMDのGeodeは意外でしょうか、Transmeta TM5800やC7ULV等は最初からこういったデバイスを向いたCPう達です。
Pentium3から進化したと言われる、PentiumMでパワーこそ正義とC7ULV等を歯牙にもかけなかったのに今になってみれば明らかに同じ層を狙っている。
A110等は明らかにつなぎのCPUで実コストで考えればPentiumMとそう替わらないことでしょうから売れて嬉しい商品ではないのでしょう。
明らかにパワーではなく消費電力にシフトした商品になっています。
 
結果的に文句を言いながらもC7MULVベースのOQO Model02等でもさほどパワー不足を感じずに済むところから考えても必要にして十分と言うところでしょう。
この上でパフォーマンスに振ったところで、二倍の速度にして二倍売れるならともかく 価格競争に持ち込まれたときに2倍の性能であれば4倍のサイズで2倍の消費電力と言う状況であれば コスト的に戦いようが無いというのが現実で 同クロックならばPentiumMより遅いかもしれないと言う ATOMの投入となったのだと愚考します。(実際はコアだけではないので速くなっているわけですが・・・)
ところが、CPUのパワーは→上がりのカーブで伸びてゆくと思っていたものが 下がる価値観もあるとなれば困ってしまう問題も有ります。
それがソフトウエアを開発する側です。
 
例えばブラウザもテキストと写真のみの表示が最近ではプラグインで動画や3Dの画面まで出てきます。
価値観としては、同じ機能がより速い速度で実行できるよりも、新しい機能が追加されたと言うほうがインパクトが強い。
とにかく新しいものとして新しい需要を呼び起こす為には新しい機能を付けざる得ない。
新しい機能を付けると それだけリソースの消費が激しくなる・・・つまり、パフォーマンスダウンを想定しては作られていないわけです。
勿論、正しい方向として処理速度の向上を図ることも行われていますが それはあくまでもマルチスレッド化でタスクを細分化して複数の演算子に仕事を振り分けて効率化を図る方向、つまりマルチコアcpuのほうを向いている効率化です。
本来、シングルプロセッサでの処理を考えた場合に比べ複数の処理が同時に発生した場合、メモリー等の消費が複数のプロセス分同時に消費されるので そういった意味での効率の悪化は発生するわけです。
どちらにしても、現在のところシングルコアが前提のumpc達に優しい形での進歩を進めてゆくわけではないのです。
もし、双方に都合の好いものと成ると 相反する方向に開発を進めることなり 消費される開発の労力が倍加してしまいます。
それでも、一度買ったら一生使うようなアプリケーションを作れば、この先の収入源を絶つのと同じ意味となりますのでその選択はありえないわけです。何らかの形でバージョンアップを続けざる得ないわけです。
私は、ウイルスソフトの永久無償バージョンアップを信じることが出来ないのはそういった理由からなのです。
市場が拡大し続けなければ、pcのパフォーマンスが常に向上し 安定した更新の必要がなくなったとすれば収入源が断たれてしまうわけで、バージョンアップは続き コストが明かり続けるわけですから バブルのように膨れること前提のお商売は しぼみかけているときにはどうかと思いますが
 
ソフトウエアーで重くなってゆくという影響を最も大きく受ける部分がOSで、特に複数のcpuのサポートの部分で最も大きく変更を余儀なくされている部分なので OSのカーネルのサイズは肥大し続けています。
それが、UMPCに優しいかどうかは UMPCの搭載OSをみれば分かる部分でしょう。
VISTAへの展開が進まないのは、実はOSの問題やマーケティングの問題ではなく PC側のハードを起因とする問題だからなのでしょうか?
私は比較的VISTAに好意的で、実際にOFFICEをCORE2のPCで使っていると XPのそれよりも快適に使えています。
勿論、あんなオーバーデコレーションと思われる部分はどちらでも良いのですが・・・・
 
たまたま時代が選んだほうがどうだったかと言う意味で不遇な目にあっているVISTAと、その時代の変化を敏感に受け止めたのか その時代を予測したのか対応しているいntel ATOM。
どちらが正しいと言うわけではないのでしょうが、メジャーに成ると言うことは必ずしも先端を走ることではなく 一歩引いた所で熟成した物となる場合が多くなっています。
多くの新しい商品がきら星のようにラッシュで発売しそうな今年の後半ですが、必ずしも新しいほうが良いと一概に言えなくなっているような気がします。
例えば、VIAのC7M ULVも1.5Gのクロックの物が主流になったように見えましたが、現在は1〜1.2Gのものが主流になっています。
消費電力が低いとはいえ、クロックの高い物ほど発熱量が増えています(論理的にはクロックは動的に変動するから高クロックのものもピークが続きでもしない限り替わらないはずなんですけど)。それを嫌ってか すこしスープダウンしています。
Intel Atomがどうかは分かりませんが やはり消費電力が低いと報道されていますが 熱の問題ではfanをつけたりの設計上のガイドラインがあるようですし 1.8Gと成るとクロックなりの発熱もあるはずです。
実際にC7M ULV 1.5GとAtomでは600〜700MHz相当と言うことなので倍を軽く超えるパフォーマンスなはずです。
だとすると、低消費電力と言いながらも ハイパフォーマンス型に属する部類になるかもしれません。
この選択がメジャーなのか? それとも、マイナー側なのか。
優れていることが=に成らない状態に入らなかったのか・・・ 発売が楽しみですね。