PHS300のファームウエアーアップデート

海外でも、HWのモデム等はROMを内蔵していて、そのROMがCD-ROMとして認識されCD-ROMドライブ等の外部記憶装置なしにインストールが終了すると言うよい構造になっています。
しかし、これが曲者で PHS300を始めPCに接続する以外の場合に問題が発生すること。
PHS300も例に漏れず発生するらしい。
日本で問題になるのは、D01HW(旧型)、D02HW等である。
PCで使う分には良いのですが・・・・
 
今回ROMのアップデートで、その問題が回避されたとの事。
問題解決はソフト的にも総難しいことではないものの対応したと言うことはすばらしいことで 今後もその種のモデムがたくさん登場する可能性にも望みが出てきています。
 
今回のPHS300は所有者も少なく、日本では認可の出ていない機種であることからも(世界的にも?と言う噂も)恩恵をうけるユーザーは僅かでしょう。
USBに接続する機器の認識には通常にはPCにドライバーをインストールして認識させるのが普通。
若しくはWindowsが標準で持っているドライバーを使うものと成ります。
ところが、熟練したユーザーならともかく初めてPCを触るような(って死語かな??)ユーザーにとっては難しい部分です。
また段階的定額プランの為のパケットカウンターや、明示的に切断状態接続状態、電波状況等が確認できるユーティリティが同時にインストールされると言うのが普通のパターンです。
このユーティリティが以外に曲者で、USBにデバイスを挿入した時点で起動すると言うことは実は常駐していてリソースの消費だけではなく 他のデバイスの挿入時に誤動作したりと色々有ります。
例えば1台で管理していると、ActiveSync(現在は違う名前だね)だったり、MP3プレーヤーだったりと幾つものデバイスがあり相性問題等も馬鹿に出来ません。
CD-ROMとしてUSBを認識させると、オートRUNを有効にしているとCD-ROMからのアプリケーション起動と言う形でユーティリティを起動することが出来ます。
もちろん、インストール時に外部記憶装置を必要としないのも大きなポイントです。
ただ、これも痛し痒しで前述の通り 他のデバイスLinuxPDA等のデバイスに接続された際に外部記憶装置としてのみ認識され モデムも含む複合デバイスと認識されないパターンが多いと言う点。
PHS300を始めとするモバイルルーター全般でその問題が発生します。
まあ、デバイスそのものは通電後きり変わる構造になっているので 通電ラインを確保したままデータラインを切断して再接続するという (簡単に言うと完全に抜かない状態で半分ぐらい抜いて刺しなおす)という方法で回避できるパターンもあったようですが、正しい使い方とはいえない上に内部回路のショートの危険性もあり危ない話でした。
 
USBのうにバーサルと言う点で非常に使い勝手のよい拡張方法の一つかと思いますが、対応の部分で機種依存等の問題の発生する仕組みでした。
こういった部分での対応が進めば 尚使いやすいものになるのでしょう。
しかし、Wireless USBになって自動的にCD-ROMが起動してデバイスが立ち上がったときにはちょっとびっくりするような気がするのですが・・・
 
アップデートの注意を見ていると
ファームウエアー アップデートが終了した際に全ての設定内容が消えて Administratorパスワードまで初期化される(当然WifiセキュリティはOpenに)ので接続さえもなくなる可能性がありますのでそちらに注意しなければならないようです。
蛇足ながら・・・・
Wifiで接続してしか設定できない機器なのでこの辺りは困るかも?!
いまWEBで見る限りはD01HW(初期モデル)、D02HWでの動作が確認されているようです。