秋葉原の戦利品

昨日購入してきた戦利品は実はすでに廃番になってしまった商品。
ザルトリウス株式会社の CRD-150という商品。
おそらくwebで検索してもほぼ出てこないようなマイナーな商品です。
昔から狙ってはいたのですが、一般的な商品でないだけになかなか・・・・
実物も見ずに購入するにはちょっと読経のいる価格なので。

他に比が無いほどに見てのとおり小さな商品で厚みも

ほらすごく薄いんです。
初めて見つけた時は、胸が「キュン!」となって(メカおたく)
いまだに何だかわからない人の為に 使っている姿を。

これはマイクロスケールなのです。
簡単に言うと重量測りなのです。
 
ポケットに入るカードサイズの機器で .1Gの単位まで測定できる電子ばかり。
郵便用の小型測りはあるのですがこれはちょっと違います。
ザルトリウス株式会社の秤は専門職が使うもので これだけが民生用に出てきたもので この会社の技術の詰まった商品なのです。
わからないとわからないものなのですが、デバイスにかかった圧力をそのまま数字に直して表示するだけとなれば実は何の技術もいらないように見えるのですが秤となるとちょっと違う。
わかりやすく言うと 天秤ばかりとかキッチンばかりとかあると思いますが 片方は上から糸で釣りもう片方は真ん中の軸で支えています。
それが何かというと 物を置く皿の場所によってかかる重量の変化を起こさないように真ん中で釣っている。
たとえ真ん中で釣ったとしても、端っこに置かれれば角度がついて重量のかかり方が違う。
小型にするために、沈む距離を短くすると真中だけで支えていると苦しくなって何か所に分けたいところだけど分けると置く場所による重量のかかり方がおかしくなる。
このあたりに各メーカの技術があるわけなのですが、そういった意味では専門メーカーのものが望ましいわけです。
郵便物用のなどは、中国製の安価なものでは置く場所によって全然異なる重量になってしまいます。
それではとても使えないので・・・・
 
持ち運ぶためにはもうひとつ工夫があります。
置いたときに 上下に動く天秤皿は持ち運ぶためには大きな障害になります。
動くたびにセンサーに当たっているとあっという間に制度が確保できなくなってしまうからなのです。
そのためにこれは使用時以外はその皿をスライドさせてその状態で固定するようになっている。
つまり、持ち運び時には皿が動かなくなっています。
使うときは皿をスライドさせ 動くようにしてから使うわけです。
誤差はこの手のスケールとしては少し大きめの±0.2gですが 机が平らであれば1/10ぐらいの確率で狂うぐらいで2〜3度測れば十分に精度が出そうです。
たとえばSDカードの重量が・・・・とか
もっといえば、背面のカバーを削った後の Nokia E61の重量が

146.1gと分かったりと まあ、使えます。
 
本当は、時折仕入先の商品を抜いてチェックしたりとしたいときもあって、見えないところ(樹脂の成分)で手を抜いてくるのが分かればと・・・
でも、さすが秋葉原と・・・
こんなものが中古で売っている店があるとは
見つけた時には、かなりびっくりして 試して見せてくれるお店の人にも感謝です。
随分安く、4000円以下で手に入れることができました。