Digizon ProをPHSで使う

実はかなり前から現行は用意していたものの公開を中止せざる得なかった状況だったのがDigizonをPHSでつかうという話です。
他の機種での実験とともに、W−Zero3をお借りしてやってみたのですが 試すまでもなく封印してしまうことになったのが速度の問題。
どうやってもW−SIMの速度ではだめだという結論に。
まあ、速度的にも動画を送る速度ではなく 今までの動画配信ソフトやハードを使っても苦しいというより結果的に無線LAnで使ってくださいという それじゃモバイルしてないじゃんという結論に至ったわけでした。
そのあたりがWILLCOMの辛いところじゃないかと思っていたわけなのですが・・・
微妙に二台もちを要求してしまうあたりなのですが、携帯電話にできてSmartPhoneではできないというではさびしすぎるわけです。
もちろん、W−Zero3が出た時には 大きな優位感があったのに・・・となってしまうわけです。
 
先日、Advances Esを奥さま用に購入したわけなのですが この子が速くて 電波の入りが驚くほどよい(対比 D4)ということでついでにやってみました。
何度も言いますが論理的に不可能なはずではないのです。
何故ならGPRSでも動作することは、GPRS(EDGE指定?)モードがあることからも間違いないはずです。
低ければ9600bpsという可能性もある通信規格です。
ただ、オーバーヘッドの大きいPHSの通信方式では難しい可能性はあるということです。
プレーヤーは少し家でも通信状況がD4でもよい場所で始めると 80Kぐらいのダウンロード速度で幸先良好。
せっていは手慣れたものでインストール後プログラムを実行!! と言いたいところなのですが他のSmartphoneで起きるのと同じ問題が。
Digizon Playerには起動時にネットワークに接続に行く設定がありません。
まるで昔のWindowsMobile2003のころのアプリケーションのように。
バックグランドで、IEなどを起動し通信が開始されたことを確認してから接続に行きます。
 
DigizonPlayerの欠点として接続していないと設定が変えられない点ですが、接続の確認として動作するのはそれで良いかと。
バッファリングが間に合わなくてしばらくの間の無音期間はあるものの、設定を選択すると動作が始まります。
その間驚くほどキーの入力に対して反応が遅れるので注意が必要です。
設定を最も画面サイズが小さく、通信速度の遅いものに設定します。
さすれば数秒でバッファリングを終了し なんとAdvanced ESの画面からPHS回線を利用して動画再生が始まります。
チャンネル変更ももちろん、それ以外の操作も問題なく行えます。
先ほどのビットレートの時と異なり 操作感がいつ入力したものが反応したかわからないというより少し遅れている程度に改善します。
画面サイズは自動的に拡大されて横幅いっぱいに調整されます。
 
PHSでもOK」と言いたいところなのですが、文章的にいつもなら冒頭にそう書いているところを淡々と描いているところからわかるかもしれませんが、実用的というには少し難しい状態。
さすがに動画再生速度と通信速度とのバランスが悪く 画面の展開によってだと思われますが追いつかなくなります。
大体普通にテレビ画面を再生していると12〜15秒に1回ぐらいのタイミングで画面が停止します。
1秒未満でバッファがリカバーされて再生が始まります。
その状態で、フラッシュバックのように画面全体が 秒単位で変わる場合には秒間2コマぐらい。
レポート番組などではワンセグぐらいの見かけの感じとなります。
音声も追従しますので それなりという感じ。
 
なら、ダメでしょう・・・というのは簡単なのですが
実はそう捨てたものではないというのが、PCでは設定を触ることで80kbps程度まで速度を絞ることができます。
なんとかPCでは再生できるのです PHSの速度でも。
SmartPhone版では 4種類の設定からどれかしか選べないために細かい設定ができません。
出力側で絞れば 結構使えるような気がします。
何とか対応してくれるとよいのですが・・・・