ネットブックの寿命は二年?!

モバイル ノートPCは比較的寿命の短い商品です。
ひとつは一ランク下がるスペックとなるのは バッテリーでの駆動時間や発熱量を抑えることや小型に抑えることなどがメインになるためにどうしても弱くなっています。
だとすると、少しずつアプリケーションが重くなってくるので苦しくなるのがどうしても速くなります。
バッテリーという消耗品もあります。
なにより、よく持ち歩くので外的要因で消耗(傷がついたり落としたり)することが多いからです。
それでも、数十万が当たり前の時代はぞれでも大事にしたのでしょうが ネットブックは4〜6万円 大事にしなければもっとと考えられているのかもしれません。
ところが、今日の話しはそこではありません。
 
PCを使うときに、基本的に購入してきた状態そのままでは 簡易なメーラーブラウザーでインターネットの閲覧ぐらいしか出来ません。
他にも複数のアプリケーションらしきものが入っていないわけではないのですが、どれもレベル的にはあまり高いものではありません。
詳しい人や雑誌などの活用法を読めば、色々な知識を得ることが出来るかと思いますし 無償のツールで強化も出来ます。
そして、徐々に自分仕様に仕上げていくわけなのですが・・・・
それでも、そういったソフトには使い方に関しても自分で調べる必要があります。
チュートリアルやウイザードの機能に関してはやはり販売されているソフトにかなわないでしょう。
特にワープロ表計算などのソフトを集めたOffice Suiteと呼ばれるパッケージが良く使われるソフトだと思いますが これにしても書店に行って入門書を求めようとすると 一般書店ではマイクロソフトの物だけとなります。
下手をするとマイクロソフトの解説書などコンビにでも入手することが出来ます。
どれが良いかの議論はおいておいて 一般の人の選択肢がソフトの性能などとは異なるところで選ばれることとなる可能性があるわけです。
 
ところが、順風なそのOffice Suiteにも逆風が吹いてきています。
もちろん、地方自治体がOpen Office等を使い始めたりしたということなどがあるという意味ではなく
ネットブックの台頭」が大きな問題となっています。
モバイルPCに比べてなおいっそう非力なネットブックは、最も有名なヘビーアプリケーションであるOffice Suiteを快くは思っていません。
その上、その価格が本体と同様に近い価格帯までとなれば導入にも度胸が必要なわけです。
購入時のバンドルパッケージは比較的安価に入手可能なので(次のPCに継続が出来ないそのPC限りのOffice Suite)良いのでしょうが、機器を購入後の入手はほとんど無いのではと思っています。
そんなPCが爆発的に売れたとすると危機感を持ったとしても不思議はありません。
で、そのネットブックをターゲットにした製造メーカー向けのバンドルパッケージの販売をマイクロソフトが開始したようです。
価格は公表されていないのですがかなり安くで提供されているようです。
 
今回のネットブック向けと思われるOEM版のOffice Suiteなのですが、実は使用期限が設けられています。
初回起動時にマイクロソフトアクティベーションを行い それ以降2年間で使えなくなるそうです。
実際には閲覧や印刷機能は残るものの、編集後の保存が出来ないとなると結果的に使えなくなるわけです。
その期限が二年間となります。
現在のところ、その期限が切れた後の延長パッケージのラインナップは行われておらず(一般的にはこういうパッケージの場合更新パッケージが同時に発表され、正規版との比較が出来るようにするはずなのですが・・・)現在のところは期限が切れたら新たにパッケージ版の購入となってしまいそうです。
一度買ったオフィスを期限切れになったからと 中古のネットブックより高いオフィスパッケージを追加購入するでしょうか?
比較的安い中古PCや、新たな利用期限付きのOffice Suiteを同梱したネットブックを購入することとなるでしょう。
つまり、この政策は「ネットブックの耐用年数は二年」と宣言したのに近い形に映ります。
きっと、そこまで意識して決めたわけではないのでしょうが 悲しい話ですね。