Winodws7で変わるネットブック

私の予想ですがIntelの販売上の戦略を大きくひっくり返したのがネットブックのここまでの流行。
ようやくあちこちでもでてきていますが、非ネットブックのノートたちの台等。
でも、何と言っても結果的に安いという理由で爆発的なヒットはないものの下層域を支えるPCとして残ってゆくのでは・・・と言われています。
数量的なメリットが無くなって、果たして現在のような事に寄れば3万円を割り込むような価格は実現できないのではと思ったりするわけですが。
 
ネットブックの構成は、代表的なもので
Atom N270 CPUで1Gメモリー、160GHDDあたりでしょうか?
それに対して当初小型PCのCPUの主流となると思われた ATOM Z520,Z530プロセッサに関してはあまり出てきませんでした。
所がここに至って、非ネットブックの最下層にATOM Zプロセッサーを搭載した機種を各社が投入してきています。
よく見てください、実に多くのメーカーで出てきているのです。
ネットブックのヒットの一つの要因として、市場のメインに影響を与えないと思われるチープなスペックのPCに限定して安価にWindowsXPを提供した事にあります。
2〜3年ノートPCを不満無く使い続けている人であれば 予想に反して困らないスペックでした。
画面サイズの制約や、解像度の制約など 現在は販売台数から主戦場となっている事もあり大きく当初よりは緩和されました。
しかし、ここに至ってWindows7への切り替わりを待って、改めてその制約をきつくしようと図られています。
Windows7の普及の促進と、全体的なマシンスペックの向上を買い替え需要に結びつけようとする動きです。
もちろん、Windows Xpの販売を停止することが前提条件となるわけなのですが・・・・
 
そういった動きの中、非ネットブックの最下層で動きが出てきています。
例えばCerelon CPUにVTを搭載したり、前述したATOM Z CPU搭載機が非ネットブックとして 多少のスペックアップ(下面解像度だったりサイズだったり)して登場してきています。
1万円程度の価格差なので、現状ででも選択肢に入ってきたというところです。
また、現状でVISTAを搭載する事でWindows7へのアップグレードを可能としている点が大きなプライオリティになっていると言えるでしょう。
そして、Windows7では Bussinessといわれるグレードににわかに注目が集まりつつあります。
Vistaでもあったこのグレードなのですが、家庭用にはあまり不向きなものでした。
日本では一般的とはいえませんが、MediaCenterというマルチメディアの統合環境ソフトが付属されていません。
鎖国政策の地上波デジタルのせいで テレビの放送が統合できないという情けない状態で日本国内で流行するはずが無いのですが、海外ではそれなりに知名度があるようです。
地上波デジタルもOSとして対応すると表明しているので Windows7では各チューナーメーカの対応待ちでこれからなのですが。
話はそれましたが、このあたりはVistaではHomePremiumかBussinessのアップグレードで登場するEnterprise、HomePremiumのアップグレードに当たるUltimateにしか搭載されませんでした。
これでは・・・・となっていたのですが、こんかいからはこれも搭載されています。
家庭で使うHomeネットワークにしても搭載されていて、家庭で使う事にあまり不自由しなくなってきています。
そしてなによりもの特徴は、XP Modeの搭載です。
 
未だにXP信仰は多くあり、特に私の会社でもXP以降のOSでは動かないアプリケーションを使っているためにそういった層の乗り換えを促進したのが今回のこのアプリケーションで Windows7上でWindowsXPを動かすという仕組みです。
ところが、以外に家庭でもXP信仰は少なくないのですが。
例えば、WEBカムなどがそう。USBの機器の中にはVista用のドライバーが用意されていなくて動作しないものが少なくないのです。
PCを買い変えるから周辺機器もこぞって買い変えと言うほど 消費者は裕福ではないのです。
うちにも 累々と・・・・
そういった層にXP Modeは有効なのです。
Xpのアプリケーションも、XPの外部装置も動くからです。
 
では、XP Modeの動くPCを買いましょうとなった時に 件のネットブックが使えません。
動作環境にCPUがIntel VT(インテルCPUの場合)がサポートされている事が必須条件となるからです。
ATOM N270、N280のCPUのPCではこの条件を満たさないからです。
で、非ネットブックとなるのですが 前述したCeleronプロセッサのVTサポートはこの辺りにかかってくるわけです。
そして、特筆すべきはAtom Zシリーズも一部のモデルでVTをサポートしているのです。
WindowsXPのPCが完全に購入できなくなるのが来年の初めと言われていますが、現在生産しているメーカーに対してライセンスが供給されなくなってくることを考えると実質はもっと前に入手不能になるやもしれません。
その状態で自分の持っている環境を移行できるPCが欲しいと考えれば、XP Modeの付いたWindows7が唯一の選択肢となるかもしれません。
その要件を満たすPCとしては 2G程度のメモリーを搭載していれば ATOM ZCPUでもOKな訳です。
XP Modeは仮想化されているとは思えないほど快適に動きますので CPUのスペックが現状のネットブックに満足しているのであればそう困る事はありません。
電源を入れたり切ったりせずに デュアルブート(1台のPCに二つのOSを入れて切り替えて使う使い方)のPCのように切り替えて使うイメージとなるからです。
 
名前としては、N280搭載のPCがWindows7 Starterという機能限定版のOSを搭載して出てくるのでしょうがこちらはメモリーの量などから快適と言いきれない状況となるやもしれません。
セキュリティソフトの動作などで大きく影響を受けることとなるかもしれません(セキュリティソフトの ネットブック用って 単にチェックを減らして安全度を下げて速度を上げただけじゃないかって 誰も突っ込まないですね)。
それに対して仮想化されているものの軽量な(十分ヘビー級と思われるのですが)XPを遅いCPUで動作させて使うスタイルを継承するのは実は非ネットブック最下層の Atom Zシリーズ搭載機となるかもしれません。
1年とちょっとの遅れでIntelMicrosoftは、目指した方向への軌道修正を完成させようとしているのかもしれません。
軽いOSで遅いCPUを使われて収益性が下がって困るのがIntelで、Vistaの轍を踏まずに新しいOSに軟着陸したいMicrosoftという事に・・・