Freeなスポット

最近、空港に行くとFreeなWifi Spotがあって重宝しています。
特に海外で短い時間などでSIMカードを使うのに効率の悪い時など非常に便利です。
空港についてSIMカードを購入するまでの間などにも。
もちろん、見つけることができればなんですが・・・・
 
基本的にFreeの無線Spotにはいくつかの種類があります。
空港など施設の企業体が無償で提供しているもの。特に空港や駅などでは人が集まるという観点からも携帯電話なども輻輳しやすくそういった対策は効果が出やすいこともあって設置されます。
また、コーヒーショップなどではその店を選択してもらうというサービスの一環として コンセントがテーブルについていたりするのと同様です。
他には、携帯電話を禁止している場所などでのPCの利用確保の為や説明等高速のアクセスを必要とし外部に漏れにくいものを選択される場合にも使われます。
個人で提供されているような人も少なくなく、何故そうかというと宅内のLAN環境にゲーム機などを接続するときにセキュリティの設定がネックになる場合などで影響の出ないルートをインターネットに向けて作りそれを開放していたりというパターンです。
もちろん、純粋なボランティアな方もいらっしゃいます。
ありがたいことに・・・・という事もありますが あまりこういうところで書きますとせっかく善意でされているのに御迷惑がかかると(単に混むのが厭)あまり日記に書くこともありませんでした。
最近のブロードバンド環境の整備でその辺りは使われる頻度が減ってきたのですが。
 
一昨日ですかパケット総量の制限に関する発表などがあり PCでの通信の道が開かれた!!と思った直後ですので水を掛けられた形となってしまいました。
実は潜伏するように無線LANの接続点が有償ながら順調に増加しており 例えば関西であればK-Opticomが高速の11nの回線を関西のかなりの施設に設置するような計画を発表されていたりと順調に増え続けています。
やはり、高速で安定したという点では・・・なんていうのもあるのでしょう。
多くのPCにWifiカードは付いていますので、追加投資が必要ないのもポイントでしょう。
月数百円程度のブロードバンドの追加サービスなら という点で良いわけです。
ところがやはり使える場所が限られたり、提供するベンダーによってサポートされている場所が違ったりという問題はあります。
無い時には、そして他のベンダーの電波が来ていたりすると非常にいらいらする訳です。
場所を変えて捜しまわったりと・・・
 
結局見つかった接続ポイントの中に「〜〜〜Free」なんていうのが見つかればラッキーと思いこんで接続するという訳なのですが 最近これが危ないわけです。
例えばWindowsXP無線LANの設定の中の「有線ネットワークの選択」の下に詳細な設定項目としてあるのですが Wifiで使える接続方式に AP(アクセスポイント)とアドホック(コンピューター同士の接続)、両方を許可するの三つに分かれて設定ができます。
標準では両方使えるようになっているので、WMをルーターにするWmWifiRouter等で提供されるアドホック接続も設定なしにつながるわけです。
前述の「〜〜〜Free」という接続先なのですが、これはどちらでしょう?
これが結構アドホックモードの接続だったりします。
善意で考えれば何らかの接続方法を持ったPCをインターネットシェアリングで開放してくれているんだろうと・・・・そんなわけありません。
どう考えても善意であれば、ルーターなりを使ったAPモードでつながるはずなのです。
よく見てください、接続するところのアイコンが違います。
じゃあ誰が何のためにこんな接続ポイントをつくっているのでしょう?
 
逆にこの手の接続ポイントをつくる方法なのですが、前述通りHSDPAのモデムをUSBポートにさして インターネット共有を作るだけで簡単です。
適当なコンセントのある壁の傍の椅子にPCを置いておくだけでOKです。
設置は極めて簡単です。
WindowsXPが未だ全盛のコンピューター環境において考えれば Wifiの接続も簡単で接続したから特別な設定をすることもありません。
ネットワークケーブルで接続されたのと同様にPC通しがつながっているだけのことです。
例えばマイネットワークを開けばもしかしたら相手のPCの共有フォルダーが見えるかもしれません・・・・ って、みえちゃだめでしょう。
以前、ホテルなどの共有インターネットアクセスを使うときに共有フォルダーなどが外に見える危険性が・・・なんて書いたこともありますが 多くの場合それに関しては少し名の通ったホテルであれば対策済です。
しかし、それは善意を持ったセキュリティの話。この場合は悪意を持ったネットワークなのでそんなことは考えてくれません。
相手からすれば共有フォルダーが見つかればよかったと。
 
WindowsVista以降であればネットワークの接続時にネットワークの種類を確認してきます。公共の場所なの社内なのか宅内なのか、もちろんセキュリティソフトの多くもその機能は標準化されています。
ところが先日のマイクロソフト Security Essentials等もVistaや7を前提に作られているので(マイクロソフトのファイヤーウオールソフトが動作している前提)XPに導入した場合そう言ったことに対処してくれるわけではありません。
そして、接続されさえすればファイル転送等の手段でプログラムを送り込んだり実行したりする手段が無いわけではありません。
例えばドキュメントで最近更新されたものの名前とアイコンだけを使った実行ファイルなどを置いておいたらどうでしょう?
ワードのアイコンのアプリケーションを置いておけば、そして最近の更新ファイルであれば開くチャンスも多いでしょう。
ダブルクリックするだけでスパイウエアなどの実行がなされるわけです。
油断をすればということなのです。
 
最近の手口として、基本的にアドホック接続のFreeの接続ポイントはそういった悪意を持って提供されている物だと考えても間違いが無いレベルに来ています。
もちろん、困ったことに人のネットワークに無断に侵入している訳ですから 自業自得と法的にも判断されているようです。
WMWifirouterという名前のアクセスポイント(実際にWMWifirouterを使っている訳ではなくアクセスポイントの名前として使っている)でも発生しているようです。
最近ではバッテリーで駆動するような小型のRouterもありますので 実はAPだからと言って必ずしも安心できないという話もないわけではないようです。
できればアドホックは基本的にサーチから外しておく(これはSmartPhoneでも)とかの対策は有効ですし、Vista以降のOSにすることも対策としては有効です。
もちろん、セキュリティソフトの選択でもそういう点を重視する事も大事でしょう。
この話だけでいえばタダほど怖いものは・・・・というところです。