最初から道を踏み外した Viliv S5の使い方
海外で必要に迫られた形で購入したViliv S5ですが、ようやく使えるようになりました。
もともと、中国語版のOSに関しては日本語入力や表示は可能なものの使えない機能がたくさんありました。
これは機器的なものではなく、メニュー特にコントロールパネルなどが読めないのは致命傷となりました。
日本に帰ってきてから、日本語に入れ替えるべき時に悪戯心からWindows7を入れて戻れなくなって(笑)実際のViliv S5の良いところを味わわずにここまで来たような形となっています。
多少怪しげながら、それっぽいところまで来てようやく良さが分かってきたかと。
勿論、ハードおたくなので以前の5Vの給電なんて言うのは購入前にも判っていたことなので。
取り合えず良かったのはサイズです。
少し前のHDD付きのメディアプレーヤーと言えばいいのでしょうか、現在のポータブルなビと言えばよいのか非常にシンプルで好感のもてるデザインとサイズです。
最も近いのは、Nintendo DS(初代)が近いかと思います。
それでいながらワイドの4.8インチディスプレイなのは かなりぎりぎりとなりボタン類に制限を受けることとなりました。
それでもがんばっているといえるレベルです。
そして、そのデザインがポータブルナビに似ていることは大きなポイントです。
車に積むのもそうなのですが、やはり専用機には一日の長がある。
操作方法などに関してラウンドしたところまでかぶっているのは 押し始めにキーを探すときに楽になります。
ボタンとボタンの間に無駄に見える仕切りのようなデザインも、見えずに押す時には効果があります。指がある程度判断するからです。
正面に付いた赤外線ポートも今のところ何に使うかわからないのですが おそらくMediaCenter用リモコンの受光ポートとなっているだろうことは想像でき、その場合メディアプレーヤーとしての操作はリモコンで行えばよいということになるのでしょう。
キーボードが必要だという用途には最も向いていないとは思いますが、そうでない用途であればこの判断があるのだと思います。
私は、i−Goのキーボードを用意したのですが 思いのほか出番がない。
どちらかというとマウスがほしいというのが実感です。
そして、よく考えられたと皆さんが話されるキーボードです。
私的には最低限のレベルというところ。
何がというなら、SmartPhone(含むI−Phone)のキーボードたちは各自癖はありますがどれも個性的で使いやすいものが多いからです。
Vilivキーボードが動く前には、マイクロソフトの標準のものを使っていましたが これはタブレットで使われていた旧態依然としたもの。
あくまでのタッチパネル用のペンを持って入力するという前提のもので もっともこのPCのキャラクターに合わないものと言えるでしょう。
立体的なイメージの透過式ソフトウエアーキーボードは、画面の狭さをカバーするために作られたものです。
SmartPhone等の場合はキーボードに合わせてアプリケーションも調整されるのですが、多くのソフトが既存であるPCの場合はそのやり方をとりにくいという事情もありこういったアプローチになるのはしょうがないというところでしょう。
最近では 傾きセンサーも最近ではあるので 疑似三次元で5mm程度でもキーボードが傾きに合わせて左右にシフトして 下の文字を読みやすくする工夫があればかなり新しいイメージで受け入れられたのではと思います。
ただ、それを引いたとしても 各紙で評価を受けるこのキーボードは PC用として考えれば出来が良いほうだと。
勿論、キーを押したときに振動する仕組みは 入力に失敗したときに振動しないということもあり、取りこぼしの多いタッチパネルキーの補助となっていると思います。
USBポートが標準サイズであるということもポイントとしては高いのですが 最近はそうなってゆくようなのでこれは当たり前と辛めの評価。
マイクを無くしてでも ステレオのスピーカーを正面に向けたのも思い切りでしょう。
小型のPCの場合はどうしてもスピーカーとマイクの接近はハウリングの原因となります。
じゃあ、SmartPhoneは両立しているとなるのですが、実はSmartphoneはスピーカーで音を鳴らしながらマイクは使わないのです。
電話として使う時のためのスピーカーは小型で耳に当てて使うものを利用するのです。
また、スピーカーは背面に押しやったものが多くそういう意味での対策を立てているのです。
Viliv S5の場合はマイクを捨て去ることでその対策を立てたわけで その効果かこのサイズでは驚くほどの音量を確保しています。
たとえば車載したときに カーステレオに音声を入れることができなかったとしても運転手は聞くことができるレベルにあるわけです。
カーナビの音声だけならともかく、音楽を聞かせるレベルというのはそれはそれで大変なわけです。
ボリュームに専用のキーを持ってきているのもそのせいでしょう。
結局、無理をせずに機能を削り、正面にインターフェースを集めるという事。
ボタンを無理に配置して 操作感を また、故障する部分を増やさないようにすること。
に気を配った商品だったのではないかと。
付属ソフトに、WEBブラウザも入っているのですが正直出来は SmartPhone用のブラウザといえるレベルのもの。
大して設定できる内容もなく、アドオンなども存在しない。
しかし、フィンガーオペレーションを中心に作られていて 指での操作に特化したもの(というかOpera Mobileっぽい感じ)
勿論、PCでありパフォーマンスが高くそれなりに動いていてSmartPhoneよりも快適と言えないこともないのですが IEやFireFoxと比べるとチープなもの。
それでも、指で操作できるのは便利で 見やすさも本体の小ささを意識したものです。
こういった点、PCだから必ずしもフル機能と欲張らなかった点にこそ好感のもてる点があるように思われたのですが・・・